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伝統ある英国のTANNOY IIILZで聴く、音楽の父J.S.バッハ音楽を知る喜び・・・

音楽好きのIIILZ Monitor Goldユニットの箱を改良して楽しむダメオヤジ金ちゃんです。

久しぶりにモーツアルトの音楽に浸る、この心地良さは流石モーツアルトの音楽であった!

2025年04月11日 | クラシック音楽・オーディオ

名盤は名器を呼び、名器は喜んで名盤と遊ぶと言う言葉があるのだが、誰もが親しめる名盤とはと問われれば、)筆者の居間で鳴る10同軸2ウェイ(IIILZ Monitor Gold)であろうウレタンエッジを使ったHPD295ではなくコーン紙を使用したエッジが分解能力が良しと聴こえる、昔から定評のある弦楽四重奏曲は特にIIILZの本領発揮は弦楽器のアンサンブルには兎に角頗る具合が良いのである。

特に1967年発売されたTANNOY IIILZで聴く弦楽四重奏曲は他のエンクロージャーでは味わえない演奏が体験できる。最新のエンクロージャーと比べても遜色は感じなくむしろ要所要所だは輝くような音色を与えてくれる表情は流石である。



コーン紙のメンテナンスの詳細について渋柿液をコーン紙の裏側にも塗り残しのない様に丁寧に塗ったと言う記事を見て大変な事が解明できるかも知れないので早速TANNOY IIILZのコーン紙の裏側を渋柿液塗布を試みる。
勿論表面は、前回3回目の渋柿液を塗布した、更にその上に、その為にネット上のカバーを外し、柿渋液を塗布する。上記の現在メンテナス中の筆者のTANNOY ⅢLZ in GOODMAN AXIOM80 Cabinetは箱はA.R.U.180付きのAXIOM80空箱に吸音材を入れMonitor Goldセットしている物だが、長い間TANNOYのオリジナルは其の儘使うのが好ましいと言われオリジナルで聴き続けたが、あと少しの自然な低域が欲しく魔改造に至るが、色々セットを変えやっと気分良く聴ける音と相なった。今回のユニットの裏面への塗布はかなり音質も向上した。
現在所有する機材のメンテナンスと手軽な改良及び、簡単な接続ケーブルでの音の違いをアレコレ楽しむ程度で満足する様にしている。

この様にオーディオ機器については最終的には自己満足の度合いにより千差万別でもあり基本的は其々の機器に幾ら投資出来るかでも違って来る、筆者等は今や僅かな年金暮らしの貧困老人であるため最小限の費用しか掛けられないのが現実でもあり月に一枚ほどのCDアルバムを楽しむ程度でもある。
此処でTANNOYユニットについて言いたいことは、視聴には最新の弦楽四重奏曲を聴くのが一番テストには勝る、第一第二ヴァイオリンの息使いにヴィオラが絡まりチュロが音楽を締め纏めるように聴ければ良いのだが、その様なヴァランスを絡め合うクインテットは魅力的であるが仲々希望する音が聴けない。オリジナルTANNOY ⅢLZでアンプを交換し色々テストを試みたが中々気にいる様な音が出せなかったが、箱を変え調整をし、やっと現在なんとなく聴ける状態になった様である。今の音になるまで4年の月日が過ぎた。



此処で改めて大好きなハーゲン弦楽四重奏団でモーツァルト:弦楽四重奏曲第17番「狩」を聴く弦楽四重奏で聴くモーツアルト。狩りK.458などは特に有名。

それぞれのパートに込めた、作曲家の心を聴きとるには、このくらいがちょうど良い。息のあった演奏で快適。うちに演奏団を呼んで、演奏してもらっている気分。ハーゲンファミリーのうまさも堪能でき録音も程よく結成から長い経験も長くquartettoを楽しむには良きグループでもある。

しかし誠に残念なことですがハーゲン弦楽四重奏団(Hagen Quartett)が解散することが明らかになった。米国ツアーを行っているプロモーターが今回のツアーが最後になると告げている。正式な解散は2026年になるとみられ、45年間の演奏活動に幕を降ろすそうです。
1981年ザルツブルク・モーツァルテウムのオーケストラでヴィオラ奏者を務めるオスカー・ハーゲンを父に持つ兄弟4人(ルーカス、アンゲリカ、ヴェロニカ、クレメンス)で結成。81年ロッケンハウス国際室内楽フェスティヴァルで「審査員賞」および「大衆賞」を受賞、翌年ポーツマス国際弦楽四重奏コンクールで優勝を果たし、ロンドンのウィグモア・ホールでデビュー。さらに、83年室内楽の分野で最高峰を誇るエヴィアン国際コンクール第1位、ボルドー音楽祭では名誉あるゴールド・メダルを受賞。現在、世界屈指の弦楽四重奏団として音楽界をリードする存在になっている。途中、第2ヴァイオリンのアンゲリカがソロ活動に専念するため、アネッテ・ビク、そして現在のライナー・シュミットに交代したが、彼が新メンバーに加わった最初の1年間はハーゲン家に寄宿したというほど、彼らの演奏には親密な雰囲気とハーモニーがあふれている。
メンバーはそれぞれ、ザルツブルクのモーツァルテウム音楽院、バーゼルとハノーファーの音楽大学、シンシナティ大学で学んだ。同時に、ハインリヒ・シフ、ウォルター・レヴィンらに師事し大きな影響を受けた。その後、ニコラウス・アーノンクールとのつながりは、彼らの音楽的視野を広げる一助となり今日に至っている。



モーツァルト:弦楽四重奏曲第17番「狩」&第19番「不協和音」
ウィーンの聴衆が驚いた「不協和音」など、革新的な書法を試すかのようなハイドン・セットからの2曲を収録。オーストリアのハーゲンSQは、見事なアンサンブルでモーツァルトの世界をみずみずしく表出している。

『モーツァルト:弦楽四重奏曲第17番≪狩り≫ 弦楽四重奏曲第19番≪不協和音≫』

 弦楽四重奏曲 第17番 変ロ長調 K.458《狩り》
 String Quartet No.17 in B flat major, K.458 "The Hunt"
  1 第1楽章: Allegro vivace assai 8:24
  2 第2楽章: Moderato 4:21
  3 第3楽章: Adagio 7:37
  4 第4楽章: Allegro assai 4:35
 弦楽四重奏曲 第19番 ハ長調 K.465《不協和音》
 String Quartet No.19 in C major, K.465 "Dissonance"
  5 第1楽章: Adagio - Allegro 11:27
  6 第2楽章: Andante cantabile 7:18
  7 第3楽章: Menuetto. Allegro 4:41
  8 第4楽章: Allegro molto 7:37

ハーゲン弦楽四重奏団(Hagen Quartett)
 ルーカス・ハーゲン(第1ヴァイオリン)Lukas Hagen, 1st violin
 ライナー・シュミット(第2ヴァイオリン)Rainer Schmidt, 2nd violin
 ヴェロニカ・ハーゲン(ヴィオラ)Veronica Hagen, viola
 クレメンス・ハーゲン(チェロ)Clemens Hagen, violoncello
 
録音: 1998年4月 ドイツ、アーバーゼー、コンラート教会



筆者の好きな曲は同じくモーツアルトの室内楽として最も有名なモーツァルトのクラリネット五重奏。何といってもクラリネットという楽器の音色が、とてもいい気持ちにしてくれます。涼やかであったり、和やかであったり、伸びやかで楽しそうな感じもしたり。室内楽は、丁度リビングで、リラックスして聴くのに適しているようにも感じます。モーツァルトならではの、肩の凝らない名曲です。いいですね。

じっくり音に酔わせるというよりも、スピード感を強調した印象。勿論、テンポが速いわけではない(そういう部分もあるが)。音のスピード、フレーズ感覚、アンサンブルの緻密さが瑞々しいのだ。録音も非常にクリア。ブルンナーのクラリネットの音色は薄く賛否両論だろうが、音をギラギラと響かせるような奏者には不可能な、細部まで気を配った演奏が聴ける。モーツァルトのこの曲には枯れた悲しみのようなものを期待する人が多いが、このCDのように溌剌とした音楽も良いもの。クラリネット奏者、エドゥアルト・ブルンナー、ハーゲン弦楽四重奏団による1987年録音盤。
 モーツァルト
  ①クラリネット五重奏曲イ長調K.581
 ウェーバー
  ②クラリネット五重奏曲変ロ長調作品34
 エドゥアルト・ブルンナー(クラリネット)
 ハーゲン弦楽四重奏団
 録音:1987年6月ケルン〈デジタル録音〉

ハーゲン弦楽四重奏団とブルンナーによるクラリモーツァルト晩年の澄み切った心境を伝える高貴な作品と、対照的に明るい華やかな作品風を持つ協奏曲スタイルで描かれたウェーバー。 繊細で柔らかな香気を放つように歌い上げるクラリネットと、生気溢れるフレージングの弦が見事に呼応しています。
今まで聴いたエドゥアルト・ブルンナーのクラリネットの音が実に自然にしかもソフトに囁く様に歌うのであった。同時に見事に調和する弦楽器の音色である。柔らかで染み透る音が奏でる、確かにTANNOY ⅢLZユニットの音が見事に蘇った時でもあった。



エドゥアルト・ブルンナー(Eduard Brunner, 1939年7月14日 - 2017年4月27日 )
エドゥアルト・ブルンナーは、生まれ故郷のバーゼルで音楽教育を受け始めました。その後、パリ音楽院でルイ・カユザックに師事し、さらに研鑽を積みました。ミュンヘンでは、ラファエル・クーベリックの指揮の下、バイエルン放送交響楽団の首席クラリネット奏者となり、ザールブリュッケン音楽大学で長年にわたりクラリネットと室内楽の教授を務めました。現在は、カールスルーエ音楽大学とマドリードのソフィア王妃芸術大学で室内楽の教授を務めています。50年以上にわたり、エドゥアルト・ブルンナーはソリストとして、また室内楽アンサンブルのメンバーとして、世界各地でコンサート活動を行っています。ギドン・クレーメル、オレグ・カガン、ナタリア・グートマン、ユーリ・バシュメット、アルフレート・ブレンデル、ハーゲン四重奏団、ボロディン四重奏団、クリーヴランド四重奏団など、多くの音楽家と共に、様々なレーベルに250曲を超えるクラリネット作品を録音し、コンサートでも共演しています。世界各地の音楽祭にゲスト出演し、国際コンクールの審査員も務めています。エドゥアルト・ブルンナーは著名な作曲家との交流を促進するだけでなく、多くの作品の委嘱も行っており、クラリネットのレパートリーに重要な追加をもたらしました。



この様な音楽はTANNOY ⅢLZでの視聴は実に具合良く聴き惚れるがオリジナルの箱で聴くより筆者のTANNOY ⅢLZ in GOODMAN AXIOM80 Cabinetで聴くのが低域部はより自然に近い視聴感を受けるのだ、10吋Monitor Goldでの味わいはやっぱり自然な感じで鳴り響く感じが一番好きです。

実は関西在住のYさんより久し振りの最新情報をいただく、柿渋塗布はユニット裏側も塗布したそうです、筆者はユニット裏側までは処理していませんので、この際全ての処理のためダストキャップも外し簡単な水洗いとエアースプレイを吹き付け清掃も行い、点検と同時にダストキャップ無しの状態も視聴するが、高域が強すぎアッテネーター統制も上手くいかずに全て整え装着した、裏側柿渋塗布処理の効果か若干音質が広がりと音に艶が出て、絞まり気味になり音楽全体にリアル感が増してバランスが良くなった様に感じる正に生き生きした瞬間である。若干の塗布処理改めてMonitor Goldのユニットの能力を流石と感じた瞬間でもあった。往年の機器のメンテナンスは実にさまざまである、今後益々声楽、アンサンブルを聴くには素晴らしい音楽を聴かせてくれるであろう・・・。

この様なメンテナンスは意外と隅々までの手入れが抜ける場合があるために注意が必要であり、少しでもいい音良い音楽を求める物には肝心なことでもある。
後日じっくり視聴する、大好きな筆者の定番曲(ヘルムート・コッホ & Bachorchester des Gewandhauses zu Leipzig)のJ.S.バッハ:ブランデンブルグコンチェルトを試す、これが実に淡々と良い塩梅に鳴った・・・。この辺りが所謂ヴィンテージTANNOYと言われる所以でもあろう。

確かにユニット裏側のコーン紙の柿渋塗布後よく乾いた状態での視聴は人間に例えると10年は若やいだ様な鳴り方をするのだ、しかしこれ以上の解像度を増せば病的にも感じる音の様になる限界点でもある気がしてならない、ユニット裏部分の柿渋液の塗りは意外と効果が高い様で驚きである。楽器の一つ一つの分離も塩梅よく大変好ましく響き渡る、裏面の柿渋塗布も肝心の様でもあった。



兎に角既に50年近く前に先輩の家で聴せて頂いたのは15"Monitor Goldのユニットが入ったTANNOY Rectangular Yorkの音への憧れてすぐに注文をした後に、出来上がりを待つ間に生憎ユニット生産工場の火災によりMonitor Goldは生産中止となってしまった。

その後随分回り道もしたが、最近になりやっとTANNOY 10吋Monitor Goldユニットの現在の装置に落ちつき音楽を楽しむ様になったが今も好んで聴く弦楽四重奏団、バッハ:カンタータの声楽が一番自然に聴こえるのはやはり筆者の持つエンクロージャーの中ではTANNOY ⅢLZのユニットが一番であろう。ブラボー!


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4 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (マイスターフォーク)
2025-04-11 16:03:02
こんにちは。

お変わりないでしょうか。

ブルンナーはドイツメジャーオケでフランス製の楽器を使用する奏者としても有名でしたね。

グラムフォンの室内楽は乾いた響きで再生が難しいですが名盤が多くて...
返信する
ご無沙汰してます、コメント頂きありがとうございます。 (金ちゃん)
2025-04-12 07:37:48
>マイスターフォーク さんへ
>こんにちは。すっかり春めいて来ましたが、生憎のぐずついた天候は
桜の花も今週で終わりでしょうかね・・・
今回はあえてオーボエ奏者ブルンナーを取り上げました。
木管演奏の落ち着いた演奏は気分も落ち着き
穏やかな気分にさせて頂く様な気がします。
今世界的には方や戦争未だ治らず、不安な状態で、落ち着きのない
その様な時こそ一時の清涼剤としての
モーツアルトのアンサンブルは良きカンフル剤の様でもあります。
一刻も早い世界平和な時が訪れることを思う限りでもあります。

何時もコメント頂きありがとうございます。
人気のないブログをご覧いただきありがとうございます。
返信する
ハーゲンSQ (mobu)
2025-04-14 11:38:41
ハイドンの「狩」1988年録音。モーツァルトの「狩」2014年録音。
初期と、メンバー交代している時代と配信で同タイトル異曲を今日は聴いていました。
ハーゲンSQは一時期聴くことが多かったです。初期の1枚ハイドンの四重奏曲の
セレクトで若々しいハーゲンを入手して聴いていました。
そして、45年の活動時期を経て解散。この音は聴かれなくなるのですね。
一時代の音ではありますが、残念なことです。やることし終えたのでしょうね。
今後の各メンバーの活躍を祈るばかりです。
返信する
コメント頂きありがとうございます。 (金ちゃん)
2025-04-15 09:07:46
>mobu さんへ
>ハーゲンSQ... への返信
ご無沙汰しております、最近我が持参の古い1967年発売、
58年前のスピカーユニットの部分改修を行いましたが結果良好です。
TANNOY 10吋Monitor Goldの持ち味が十二分位発揮できるサウンドの蘇りの様でした。
モーツァルトの「狩」と言えばスメタナ弦楽四重奏団、ズスケ・カルテット、等で愛聴していましたが、
ハーゲン弦楽四重奏団の演奏は息も良く会って新鮮な演奏が素敵な演奏でもありました。
突然の解散予告を知り、思わず聴き直した次第でもあります。
個人的には狩については特に第二楽章が好きでテンポ良いリズムの進行がうっとりさせられます。
昔か聴くズスケ・カルテットの影響がありこの様な穏やかな演奏は好印象を受けます。
年と共に穏やかさをあい知る様になったのかもしれませんね!
ハーゲン弦楽四重奏団の皆様には新しい門出となる事を祈ります。
コメントありがとうございました。
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