機微談語[きびだんご]

心の動きや物事の微妙な趣を徒然なるままに…。初めての方は注意事項もお読みください。

芸術と紅葉の京都 その2(建仁寺)

2018-12-04 21:38:42 | 旅・おでかけ
次に行ったのは、三十三間堂の雷神風神をもとに描いたのではという説もある

俵屋宗達の『風神雷神図屏風』(デジタル複製)を観に建仁寺へ。

今回、三十三間堂 建仁寺の順に回ったのは、

これを見比べてみたかったからです。


こちらは、望闕楼(ぼうけつろう)という三門。



空、無相、無作という三つの境地の門を通って

仏の国へ行くということで『山門』ではなく『三門』なのだそうです。

静岡の安寧寺(武田軍から逃げる家康をかくまったとされるお寺)から

移建されたものだそうです。


中に入ると、まず目に入ってきたのは、

俵屋宗達の『風神雷神図』の大きなパネル画が、

で~~~んと出迎えてくれます。


風神雷神を堪能したら、

スリッパを履いて法堂(はっとう)へ。



平成14年に小泉淳作によって天井に描かれた『双龍図』。

片方は口を大きく開け、もう片方は口を閉じています。

これはいわゆる『阿吽』ということなのでしょうか。

迫力があって、見上げていることもあるせいか、

思わず口がポカンと開いてしまいそうです


法堂から戻り、海北友松(かいほうゆうしょう)の

『雲竜図』を間近で鑑賞し、小泉淳作のとはまた違った迫力を感じます。


同じく海北友松の『竹林七賢図』、『山水図襖』(檀那の間)と観て回り、



『琴棋書画図襖』(衣鉢の間)も素晴らしかったです


その後は潮音庭を眺めながら、大書院にある

俵屋宗達の『風神雷神図屏風』(デジタル複製)。



写真を撮ってみたら、風神の方のガラスに映り込んだ天井の梁が

何となく効果線のようになって、より躍動感のあるものになりました


一番のお目当てに満足した後、目を引いたのは、

染色画家・鳥羽美花の『船出』。



鮮やかな青い世界が広がります。

この写真では襖4面ですが、実際にはこの右側にさらに4面の襖が続き、

青い迫力に圧倒されます。




青の迫力に高揚した気持ちを『〇△☐の庭』で鎮め、建仁寺を後にします。

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