今年のGPファイナルは、
男女とも大本命不在で、正直ちょっと物足りなさも感じました。
ただ、見どころがなかったわけではなく、
ジュニアから上がった若い選手と、
熟練されたスケートを見せてくれる『ベテラン』選手との
競演は楽しみの一つでした。
女子は、やっぱりロシアが強いですね。
ただ、ほとんどのジャンプで手を挙げるなど、
演技構成点よりも、まずは技術点のGOEを伸ばすほうに
重点を置いているように感じました。
でも、これから表現力がついてきたら・・・と思うと楽しみでもあります。
コストナーは、今大会女子の最年長でしたが、
表現力で会場全体をコストナーの世界に引き込んでいました。
日本勢も表彰台こそ逃しましたが、樋口新葉ちゃんも頑張りましたし、
宮原知子ちゃんもケガから、よくここまで復帰したなと思いました。
ジュニアでも表彰台を独占していましたし、
得点も200点台をだし、レベルも高いです。
ジュニアでも200点を出さないと
表彰台に上がれない時代になったんですね
アレクサンドラ・トゥルソワは、安藤美姫ちゃん以来の4回転サルコウに挑戦しました。
転倒してしまったものの、きれいに下りられることもあるので、これからも楽しみです。
紀平梨花ちゃんは、女子で初めて3アクセル+3トウループを公式戦で成功させました。
しかも綺麗な着氷で、加点ももらえました。
彼女たちがシニアに上がってきたらと思うとわくわくします。
男子は、ネイサン・チェンが優勝しましたが、2位の昌磨君とは、0.5ポイント差。
誰が優勝してもおかしくない状況ではありました。
男子の場合、現実的には4回転ジャンプが必須項目になってきていますが、
ジェイソン・ブラウンのような表現力で魅せる選手も好きです。
今回は繰り上がり出場でしたが、
それでもファイナルに進出できる表現力の評価の高さは
『フィギュアはジャンプだけではない』と証明しているようです。