母の遺言状が届いた。
郷里にいる兄が代筆したものに
判別も難しいほどの弱々しい文字で
母の署名がされ印鑑が押されているものだ。
いま92歳
もう8年にもなろうか
脳梗塞で倒れて以来
あれやこれと病気を併発して
ずっと病院のたらいまわし暮らしが続いている。
8月末に見舞ったときは
もう、がんばりたくないとこぼしていたが
医療の進歩か、本人の生命力か
ここ2年、何度もの危機を乗り越えてきた身体も
もはや燃え尽きかけたローソクみたいなもんだろう。
心臓が弱っており
胸にたまる水を抜くのは毎度のこと
先々週に右足のつけ根部分を骨折したが
ぼろぼろになった骨はどうすることもできないそうで
毎日、痛みを訴えているという。
その母が、兄に遺言状を書かせた。
86歳で亡くなった父は
わずか1年ほど、自宅で伏せただけで
胃がんで亡くなった。
その時も、亡くなる半月前に子供を招集し
遺言状を示し説明したものだ。
母も父のもとへ旅立つ日が近づいて来たと
思ったのだろうか、なんともいたましい。
父より6歳も長生きをしているのに
それ以上の年月を苦しみ続けて生きている。
「健康寿命」はとっくに過ぎて
「介護寿命」→「延命寿命」で生きることが
果たして幸せな人生の仕上げなのだろうか?
と思ってしまう。
熊野古道でも、東海道でも、普段のウォーキングでも
道中にあるお寺や神社やお地蔵さんをみかけると
立ち寄っては、母の安らかな日々を祈願してきたが
もう父に早く迎えにきてほしい!と
言うことにしたい。
子どもとしては複雑な心境だ。
郷里にいる兄が代筆したものに
判別も難しいほどの弱々しい文字で
母の署名がされ印鑑が押されているものだ。
いま92歳
もう8年にもなろうか
脳梗塞で倒れて以来
あれやこれと病気を併発して
ずっと病院のたらいまわし暮らしが続いている。
8月末に見舞ったときは
もう、がんばりたくないとこぼしていたが
医療の進歩か、本人の生命力か
ここ2年、何度もの危機を乗り越えてきた身体も
もはや燃え尽きかけたローソクみたいなもんだろう。
心臓が弱っており
胸にたまる水を抜くのは毎度のこと
先々週に右足のつけ根部分を骨折したが
ぼろぼろになった骨はどうすることもできないそうで
毎日、痛みを訴えているという。
その母が、兄に遺言状を書かせた。
86歳で亡くなった父は
わずか1年ほど、自宅で伏せただけで
胃がんで亡くなった。
その時も、亡くなる半月前に子供を招集し
遺言状を示し説明したものだ。
母も父のもとへ旅立つ日が近づいて来たと
思ったのだろうか、なんともいたましい。
父より6歳も長生きをしているのに
それ以上の年月を苦しみ続けて生きている。
「健康寿命」はとっくに過ぎて
「介護寿命」→「延命寿命」で生きることが
果たして幸せな人生の仕上げなのだろうか?
と思ってしまう。
熊野古道でも、東海道でも、普段のウォーキングでも
道中にあるお寺や神社やお地蔵さんをみかけると
立ち寄っては、母の安らかな日々を祈願してきたが
もう父に早く迎えにきてほしい!と
言うことにしたい。
子どもとしては複雑な心境だ。