12345・・・無限大  一粒の砂

「一粒の砂」の、たわごと。
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言葉の力その1

2009年01月25日 09時56分35秒 | Weblog

 オバマ新大統領は、歴代の大統領の中でも傑出した人なのだろうが、それにしても彼の演説で民衆が大歓声で応えるなど、果たして日本で考えられるのだろうか?

次のURLは、ニューヨークタイムスのものである。映像の右側に英文が表示される、早口で聞き取り難いので、文字を見ながら聞くとよいであろう。

http://www.nytimes.com/interactive/2009/01/20/us/politics/20090120_INAUGURAL_ANALYSIS.html

大歓声が起こった幾つかの場面から二つ選びその演説の訳を、朝日新聞から引用する。

その1;
「・・・大国の首都から、私の父が生まれた小さな村まで、今日(式典を)見ている他国の人々や外国政府の皆さんに知ってほしい。米国は、将来の平和と尊厳を求める全ての国家、男性、女性、子供の友人であり、再び主導する役割を果たす用意があることを。」

その2;
「・・・そしてなぜ、60年足らず前だったら地元のレストランで食事をさせてもらえなかったかもしれない父を持つ男が、(大統領就任の)神聖な宣誓のためにあなたたちの前に立つことができるのか、ということだ。」

たまたま歓声を録音した位置に黒人が多かったのかもしれないが、この二箇所に共通することは、彼の父に触れた場面だったと言うことである。

 27歳のスピーチライターが書いた原稿であるが、全てオバマ氏が言っているように聞こえたのであった。根本的には、言葉を発する人の品性・品格・思想・理想などが言葉に力を与えるのではないかと思っている。

塩野七生女史が、外国の政治家と話したとき「よくもこの程度レベルの人が政治家に成れたものだ、我々の国では到底ありえないことだ」と語ったと書いていた。

 わが国政治家から品性・品格・思想・理想などを感じることは久しくない。

国会で漢字の勉強時間があるなど、みっともないことこの上ないのである。つき上げる野党も野党なら、突っ込まれる与党も与党である、なんとも次元の低い幼稚な国会である。

こんな議員達を選んだのは、我々である、全ての責任は我々にある。

謝辞:
ご近所のカメラ名人Yさんより大統領演説の日本語訳ページのある朝日新聞を頂いたおかげで本稿が書けました。厚く御礼申し上げます。