本稿は、ストレッチ体操の話である。
最近、玉野教室で、“痛いけど、気持ちがいい”と話している人が居た。
その通りである、小生も1年目を迎え、痛みに二通りあることに気が付いたのである。
この体操で初めて知った、「楽しみな・病みつきになる」痛さなのである。
それは「(歯の痛みのような)耐えられない痛さ」とは、全く異質な痛さである。
それで、先日入手した10周年記念誌を紐解いてみた。
(今年度は、15周年にあたるので、年度末には15周年記念誌が刊行される予定である)
A: 倉敷教室 Oさん
”「イタイ」に二通りあった”と題する掲載文より 。
“・・・「イタイイタイ」と言いながら体を伸ばす心地よさ、・・・”
B:琴浦教室 Tさん 掲載文より
“・・・ふくらはぎが少々いたいのですが、少し我慢すると心地よい痛さに変わります。・・・”
以上のような記載が、あった。
我々新人にとっては、新世界を覗いたような新鮮な驚きであったが、先輩諸氏にとっては、ごく自然な当たり前の事だったのであろう。
小生の場合は、両ひざに故障がある。
そのため、四十代前半で、ゴルフを止めざるを得なかった。
二十年間ひざをかばい続けていたのであった、この結果、ひざ周りの筋肉は萎縮と硬化をしたのであろう。
始めた頃は、翌々日まで全身的に筋肉痛になっていたが、最近では、体操中この両ひざ付近の筋肉のみが痛くなり、そして軽い痛みが1日くらい残るのである。
そして、体操中伸ばしていると痛いのではあるが、気持ちのいい痛さなのである。
元の健全な状態に戻そうとして伸ばすためだろうか、痛みではあるが、「不思議に」気持ちがいいのである。
そして、少しずつその痛みが薄らいできている。
この痛みが、完全になくなったときが、元の健全な筋肉に戻ったといえるのかもしれない。
この痛みが消える日を楽しみに、伸ばし続けているのである。
それでも、ひとつの不安がいつも心の片隅にある、それは「ストレッチを止めると元に戻る」という不安である。
「元に戻る」という脅迫観念に、背中を押されて、続けているのである。