現代視覚文化研究会「げんしけん」

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ARIA The NATURAL 「その 雨降る夜が明ければ…」

2006年07月24日 22時39分46秒 | アニメ・映像全般
 『ARIA The NATURAL』の第17話を観させて頂きました。今回は、第16話から続き【灯里】のパートナーである「ゴンドラ」とのお別れの後編が描かれます。その「ゴンドラ」への想いは【灯里】だけはない。【アリシア】さんにもたくさんの思い出をくれた「ゴンドラ」だった。【晃】さん、【アテナ】さん、【藍華】、【アリス】との思い出もあるのだ。【灯里】の「ゴンドラ」とのお別れではなく、ありがとうの気持ちをたくさん込めた物語の始まりです。

 夕方。ゴンドラとの最後の一日。色んな想いが交錯する【灯里】。今夜は【アリシア】さんの提案によりゴンドラの上で一緒に夕食を取る事にします。夜になり【灯里】が漕ぎゴンドラで海の方へ移動します。ゴンドラさんとのお別れディナー。それは、ありがとうディナーでもある。【灯里】と【アリシア】さんの2人の想いが込められたゴンドラ。【アリシア】さんもぶつけたゴンドラのキズを撫でていた。【アリシア】さんの新人(ペア)の時も知っている。ゴンドラと過した日々。そのゴンドラは【灯里】も【アリシア】さんもよく知っている。
 【灯里】の知らない歴史がある。【アリシア】さんも【灯里】以上にゴンドラとのお別れは辛いものなのだ。2人のしんみりとした時間・・・そして、賑やかな時間へ。その2人に初めに声をかけたのは【藍華】。【晃】さんと一緒。【アリス】も【アテナ】さんと一緒ですね。【アリシア】さんがみんなにパーティーへの声かけをしていた。みんなが揃い【灯里】が挨拶をします。思い出を語り長くなりそうですね(笑)。感謝と出会いを、そしてみんなで「乾杯」をする。【灯里】は『ゴンドラさんさよおならツアー』で撮影した写真をみんなに見せます。【アテナ】さんが【灯里】たちの集合写真を見つける。「三大妖精」にも新人の時代がある。【アリシア】さんはその写真を持参していた。
 【アリシア】さんたちの新人時代。【アリシア】の「プリマ」昇格を喜ぶ【アテナ】。【晃】は「すぐにプリマになってやる」と言う。【アテナ】は言う「これからは白いゴンドラに乗るのね・・・」と。【アリシア】だけはない。【晃】も【アテナ】も思い出がある。その想いを忘れずに残す為に写真を撮影する。そのゴンドラは【アリシア】が新人さんに教えられる自信ができるまで陸揚げされた。そして、その新人こそ【水無 灯里】なのだ。ARIAカンパニーの歴史そのものであるゴンドラ。【アリシア】さんが【灯里】へ受け継がれる。
 夜も遅くなり、みんなともお別れの時間です。みんなもゴンドラとのお別れを名残惜しんでいた。【灯里】は礼をしてみんなを見送る。【アリシア】さんに促され「ARIAカンパニー」に戻ります。でも【灯里】はゴンドラを降りる事ができない。『もう少し・・・もう少しだけ、一緒に居て良いですか』と言う。【アリシア】さんは「風邪をひかない」ようにとおやすみの挨拶をして中に入る。【灯里】の気持ちを一番に理解している【アリシア】さん。
 お部屋で寝ている【アリア社長】。窓に水滴が雨が降って来たようです。でも、ベッドには【灯里】の姿はありません。【アリア社長】は傘を持って【灯里】の所へ向います。見ると【灯里】はゴンドラと添い寝をしているようですね。表情が凄く気持ちよく、安心していた。朝になれば運送会社が取りに来る事。二度と一緒に水の上を走れない事。を【アリア社長】に話すのだった。ゴンドラと離れたくない気持ちが溢れる【灯里】。様々な思い出が甦る。
 『はじめて、あなたと出会って、はじめて、ARIAカンパニーの制服を着て、たくさんの、はじめての人と出会って・・・色んなはじめての場所へあなたと出かけて・・・この先、どんなに時が過ぎて、街や人や私がかわっても・・・私の大切な思い出の中には、いつもあなたがいてくれる・・・それは、いつまでも消える事ない、私の宝物です・・・アクアに来て、何も知らなかった私は、あなたから数え切れないほどの、たくさんのはじめてを貰いました・・・本当に・・・・・・本当にお世話になりました。ありがとうございました。』と【灯里】は泣いていた。ここには、背伸びしてない、等身大の【灯里】がいた。そして、この想いはゴンドラにもちゃんと届いている。寝てしまった【灯里】に一人の老紳士が傘を差してくれる。目覚める【灯里】。そして気づく。決して、それは気のせいではない。
 翌朝。運ばれて行くゴンドラをお別れをする。集合写真が2枚になっていました。【灯里】は願う。例え、距離が離れても、同じ「アクア」のどこかの海で、ずっと一緒だと・・・。
 しばらく経ち【灯里】の新しいゴンドラができました。もちろん、一番最初の乗り手は【灯里】です。新しいゴンドラの姿に驚いて声が出ない【灯里】。実際に乗っても少し緊張気味ですね。同乗している【アリシア】さんは気持ち良さそうに風を感じていた。すると【灯里】は見つける。すれ違うゴンドラ。【アリシア】さんも【アリア社長】も気づきます。そのゴンドラに残るキズ。でも、【灯里】は「何でもありません」と笑顔だった。『新しいゴンドラさん、ふつつかものですが、これから、どうぞよろしくです』

 『灯里さん、ピカピカのゴンドラさんと一緒に、また、たくさんのはじめてに出会えるね。そのゴンドラ、灯里さんの次に乗るのは誰かな・・・』