私が現役で店に立っていた頃に経営指導のコンサルタントの先生の
講演、指導で必ず言われたのが表題にある「品揃え」と「絞り込み」
という二つの言葉でした。
今、考えてみれば「品揃え」を充実させるには店舗の規模が大きくなけ
ればなりません。大きい店が強い、という事です。
商品回転率の悪い売れない品を置いておくから資金繰りが苦しくなる、
売れる物だけを店に並べる事によって経営効率が改善されるという話で
出て来るのが「絞り込み」という言葉でした。
しかし、これも「置いておくだけで売れる物」だけを陳列しているというのは
どこでも同じ売り場になるということで、競合に弱い店を作ることでした。
この店にしか無いという品がどれだけ並んでいるのか、そしてそれを
どれだけ売り込んでいけるのか、まさに小さいからこそ出来る事が今後
の中小零細小売事業者を元気にする方策の一つだと感じています。
現在首都圏で怒涛の出店攻勢をかけているイオン系列の小型スーパー
「マイバスケット」の売り場を見ながら、ふと昔の事を思い出しました。
素晴らしい品揃えだと思いますが、そこで働く従業員さんの事を本当に
大切だと思っている出店戦略には思えない、と感じました。まあ、私の
方が古い考えだとは思いますが・・・。