官房機密費

歴代内閣が使い道を明らかにしない官房機密費、正式名称は「内閣官房報償費」と言います。支出に関しての法律のしばりは無く、何に使ったのかを公表することも領収書を提出する必要もありません。歴代内閣は「国の事務や事業を円滑に遂行するため、機動的に使用する経費」と政府答弁されて来ました。その使途については内閣官房長官が責任を持たれています。

野党時代の民主党は官房機密費の公開を約束していたはずですが現官房長官の平野博文氏は「そんなものが有るのですか？」という発言をされていながら、もう６千万円の小切手２枚、都合１億２千万円使われたようです、領収書も示さずに。

「清濁併せ飲むのが政治家だ」とか「素人（しろうと）には分からない」とか言われている先生方がいらっしゃるようですが、その「素人」に頭を下げて票をお願いして、その結果で今の立場が有る事を分かっていないのか、忘れてしまっているのか、どちらにしても無責任の極みだと思います。

「事業仕分け」で遅れをとったと言われている自民党は、官房長官経験者の方は後ろに下がっていただき、この問題を徹底に追及されたら如何でしょうか。官房機密費をいただいたことのある先生も一緒に後ろに下がり、前に出て来なくなる事が自民党の再生、復興につながるのでは、と思っています。