西海無農薬やさいの会専用ブログ

配送センターや運営員会からのお知らせなど

9/27 配送だより

2012年09月27日 19時16分13秒 | 配送センターより

☆<蓮根について
蓮根は毎年佐賀県白石町の生島義昭さんから取り寄せています。生島さんと話し合い、10月から来年の1月までの4ヶ月間、月1回のペースで出荷してもらうことになりました。最初の配送はセット、特注とも来週10月4日になります。隔週のグループもありますので2~3週の間特注も受け付けます。

               蓮根=1kg=560円、生島義昭

玉ねぎ今週と来週の2回、西海市西彼町の松岡さんの玉ねぎを配送します。

☆渕さんのニラの特注を開始します。  ニラ= 200g=180円

★台風17号の影響や、端境期であることなどから野菜が少なくなりご迷惑を おかけしています。やさいの種類、量が増えてくるまでしばらくお待ち下さ   い。  (配送センター) 


橋本農園・たまご通信
   暑かった夏も過ぎようとしています。鶏たちも40%ほど食欲が低下しましたが、やや回復して、鶏鳴も少しずつ聞こえるようになりました。8月中旬には、気温が高すぎたのか、痛み始めた南瓜を、有機栽培の農家から軽トラック1台もらって毎日与えましたので、着色剤を使用したように卵の黄身の色が濃くなった時期がありました。
 8月6日朝、犬のアル(フォンス)の左の顎がおたふく風邪のように腫れています。たぶんマムシに噛まれたのでしょう(犬小屋の梅の木の根元には、以前、よくマムシが出て、前の犬のクロも噛まれました。3日ほど元気がありませんでしたが、腫れが引くと牙の痕でしょうか、2カ所からから炎症が始まり今も残っています。よほど深く噛まれて多量の毒を注入されたのでしょう。クロは11才ぐらいで死にましたので、アルも寿命が短くなるかも知れません。
 これから、青草の少なくなる冬の鶏の緑餌として利用する南瓜を収穫しながら、その後に鶏糞を投入して、飼料用のカブの芽立ちを待ちます。鶏舎に積もった鶏糞を砕いて大量に畑に撒く野は鶏飼いにとって一番の重労働です。 


 例会のお知らせ>  
  ー 運営委員会よりー

 

  10月4日 (木) 
 午前10時~12時
  場所  山澄地区公民館 
※会員はどなたでも参加できます。交通費が支給されます。気軽にどうぞ。お子さん連れ参加も可能です。 


 <今週の特注野菜>

低農薬ゆず        0.5㎏      200円       北川富雄

かぼちゃ          1㎏        200円       渕 香代子

生姜             0.5㎏     350円        吉田力男

さつまいも       1㎏       270円      吉田力男

蓮根           1㎏      560円      生島義昭

ニラ           0.2㎏     180円      渕 香代子

   


 


映画 天のしずく 辰巳芳子 いのちのスープ

2012年09月26日 07時35分01秒 | FB(フェイスブック)から
 

【 映画 天のしずく 辰巳芳子 いのちのスープ 】

料理研究家の辰巳芳子氏の初のドキュメンタリー映画のご紹介です。関係者さまのご厚意で事前に拝見させて頂き、「命を繋ぐこと」の意味を噛みしめました。

...
一人でも多くの方に見て頂ければと切に願います。

      公開は11月3日です。

関係者さまの寄稿とお写真とを頂きましたので、掲載いたします。

引用開始

この作品は料理家で作家の・辰巳芳子(87歳)の世界を描く初映画ドキュメンタリー作品である。辰巳芳子さんは40冊以上の本を執筆する料理界のカリスマ。

そんな彼女を象徴するのが”いのちのスープ”。老若男女、赤ちゃんから命を終えようとする人までこぞって口にするスープに込められたもの。何故、辰巳芳子は人生をかけて“いのちのスープ”を作り続けるのか?何故、人々は辰巳芳子の作るスープを“いのちのスープ”と呼ぶようになったのか?これまで語られる事の無かった辰巳芳子の波乱万丈の半生と、愛する人々と共に向き合った生と死の物語が語られている作品です。


作品は、辰巳芳子のスープを生み出す、高い志を持つ全国の生産者と日本の四季折々の美しき風景、そして、台本には書かれていなかった、遠く離れた瀬戸内海の島から届いた一通の手紙から始まる感動のドラマで構成されています。構想4年、制作2年の歳月で作られたこの作品は、日本人が失ってしまった「大切なモノ」を取り戻すための一つの道しるべとなりました。

「大切なモノ」とは何か?映画に深く感動をしてくださったジャパンローカルフード協会・代表の松田正明様のご好意で、公式Facebookに文章を幾度かに分けて寄稿をさせていただくことになりました。松田正明様へは心から感謝しております。

映画『天のしずく 辰巳芳子“いのちのスープ”』
            宣伝担当:有田浩介


【第1話】

【時間の感覚】

文章:有田浩介<作品宣伝担当>

 あえて、辰巳芳子を“芸術家”と言おう。辰巳芳子が発する端的な言葉には宇宙とも言える壮大で奥深い意味合いが込められている。とある雑誌インタビューで、辰巳芳子は女性編集者に「丁寧に生きるとはどういうことか?」と質問を投げかけた。

 作中でも、料理教室で生徒に突然質問を投げかける場面が幾度かある。「愛情を持つこと」、「相手を想いやること」と答えた編集者に対して、辰巳は「自分の良心に手を当てて問いただすことよ」と優しく答えた。とても短い言葉だった。

 取材部屋には沈黙が訪れた。各々が「良心に問いただす」という言葉の深意を探求した時間だった。その沈黙は分数にすると恐らく1分も無かったと思う。鎌倉の緑豊かな山に囲まれた辰巳邸のリビングルームに差し込む木漏れ日がこの1分弱を悠久の時間へと変えた。辰巳芳子の言葉には時間を止める力がある。


「時間の感覚」。これは現代人が失った「大切なモノ」の一つかもしれない。私たちは今、多様化した価値観とあふれ出てくる情報の収集で日々気付かないうちに時間を“処理”するのに思考を費やしている。ネットサービスの向上でその“処理”速度は日々早まる一方。それと同時に、収集する情報も日々増えている。ウィキリークスのように、国家機密でさえディスクローズするウェブメディアがある今、私たちが入手できない情報はほとんど無くなった。とても便利な社会だと思う。

 しかし、この膨大な情報を流れ作業のように“処理”をする事で私たちは“思考をめぐらせる”という大切な時間を失ってしまっています。“思考をめぐらせない”情報に本当の意味はあるのでしょうか?私たちはいつしか「時間の感覚」が狂ってしまっているのです。

 作中には、「時間の感覚」を象徴する場面がある。それは、辰巳芳子がスープに使う椎茸を「つくりこ」という独自の栽培方法で生産する大分県・竹田市の加藤至誠さんのインタビューにあった。

 「つくりこ」とは、原木栽培という栽培手法で、伐採した森の木に茸類の細菌を施し、山の中という最も自然に近い環境で茸を栽培する手法だ。この栽培方法では天候次第で収穫量は安定しないが、天然条件と変わらない方法で栽培されるため、その食味は天然のものと同じといえる。そんな山の幸を作り出している森は15周年周期で伐採しているという。その1本、1本のほだ木にはまた森の恵みが宿される。役目を終えたほだ木は15年かけて土に返り、新たなくぬぎ林を作るというエピソードがある。

 効率化ばかりが優先されている現代社会では考えられない「時間の感覚」で自然の恵みは生み出されていると作品を通じて知った。

 NHKドキュメンタリーディレクターとして在局40年間で「シルクロード」「エンデの遺言」「チベット死者の書」「アインシュタインロマン」「インターネットドキュメンタリー・地球法廷」「ユネスコ世界遺産プロジェクト」などの知的ドキュメンタリーシリーズを手がけ、国内外のドキュメンタリー賞を多く受賞した知の冒険者こそ、本作の監督の河邑厚徳だ。

 河邑監督は、混沌とした現代社会を生きるためのヒント、もしくはティップを辰巳芳子という料理家に見出し、社会への一つの提案としてドキュメンタリーを完成させた。

 3.11以来、日本人は地に足を付け、実態のあるライフスタイルを求めていくのではと語っている。手や体を動かしながら普通に暮らすことで得られる実態感と幸福感。辰巳芳子は、作中で、「丁寧にものをつくることは、丁寧に生きることと同じ」と説く。

 ごく当たり前の日常をきちんと行うことに理屈ではない心の豊かさが生まれるという。もしかすると、日本は今、忘れていた当たり前の幸せを取り戻せるチャンスなのかもしれない。そのためには、思考をめぐらせる「時間の感覚」が必要なのかも知れない。


映画『天のしずく 辰巳芳子“いのちのスープ”』は11月3日(祝・土)全国劇場公開 http://tennoshizuku.com/

次回は、渡辺然<作品宣伝担当>が食を中心とした愛のサイクルについて寄稿させていただきます。

引用終了
 
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9/20 配送だより

2012年09月20日 07時17分10秒 | 配送センターより

☆吉田さんのじゃがいも玉ねぎセット、特注とも終了しました。

★吉田さん生姜さつまいもの特注を開始します。

生姜=500g=350円   

さつま芋=  1kg=270円(10月から230円になります)

☆今週、吉田さんのさつまいもがセットに入る予定でしたが雨のため掘ることが出来ず来週の出荷になります。

☆今週は渕さんのかぼちゃスイートコーンが一部のコースにスポットで入っています。


    <配送センターより

★先週、茄子の腐れが数件報告されました。出荷する時点では正常なものでも会員の皆さんが手に取る時点では傷んでいる場合があります。やさいの不良品については請求代金から差し引きますので遠慮なく配送センターまでご連絡下さい。
 
☆大型の台風16号の影響で野菜が被害を受けました。風に弱い津田さんの胡瓜は今週出荷不能になりました。葉が風で飛んでしまい、このまま枯れてしまうのでは心配しています。収穫中の茄子なども風ズレで出荷できる品物が少なくなりました。また、植えたばかりのキャベツ、ブロッコリー、サラダ菜、白菜の苗なども風にもまれて傷みました。玉ねぎ、じゃがいもが終了し、今後しばらくは出荷できるる野菜が少なくなりそうで心配しています。

*田んぼの稲は何とか倒伏を免れました。まだ稲穂が十分充実していなくて軽かったのが幸いしました。


 

     ☆★  やさいの会例会のお知らせ☆★

           10月4日(木)午前10時~12時
         山澄地区公民館第一講座室


           *会員の方はどなたでも参加できます。                                                                                        

        *お子様連れでも大丈夫です。交通費も支給されます。


 <今週の特注野菜>

低農薬ゆず        0.5㎏      200円       北川富雄

かぼちゃ          1㎏        200円       渕 香代子

生姜             0.5㎏     350円        吉田力男

さつまいも       1㎏       270円      吉田力男

 

 

 

 

 

 


9/13 配送だより

2012年09月14日 14時23分17秒 | 配送センターより

★吉田さん生姜さつまいもの特注を開始します。

生姜=500g=350円    さつまいも=  1kg=270円(10月から230円になります)

☆来週、吉田さんのさつまいもがセットに入る予定です。

★今週は吉田さんの子供ピーマンと津田さんの普通のピーマンの2種類のピーマンがセットに入っています、。


<2012年秋期作付分担>  (再掲)

吉田力男・・・にんじん、大根(2~4月)、キャベツ、白菜、オータムポエム、じゃが   いも、サラダ水菜、スナップエンドウ、玉ねぎⅠ、ほうれん草、秋ごぼう

津田貢 ・・・玉ねぎⅡ(4~7月)、チンゲンサイ、リーフレタス、カリフラワー、グリーンピース、大根、(10~1月)、ほうれん草、レタス、秋かぼちゃ、インゲン

渕香代子・・・玉ねぎⅢ(8月~)、かぶ、ほうれん草、小ネギ、ブロッコリー、小松菜、春菊、キャベツ(11~12月)、白菜(11~12月)、カリフラワー(11~12月)、人参、サラダ菜

 

北川富雄・・・ わけぎ(秋)、らっきょ、じゃがいも
 
     【畑から】
 今、コンテナの中は、種類や量が少なく寂しくなっています。生産者  はそれぞれの担当の秋・冬野菜の種蒔き、苗作り、苗の定植と忙しい毎 日です。9月、10月 は端境期で、配送する野菜が少なくなりそうですが ご了承下さい。


 

<今週の特注野菜>

 

 玉ねぎ           1㎏       210円        吉田力男

 

 じゃがいも        1㎏       250円        吉田力男

 

 赤じゃがいも      1㎏     250円       吉田力男

 

 小玉じゃがいも      1㎏      100円        吉田力男

 

 低農薬ゆず         0.5㎏      200円       北川富雄

 

 かぼちゃ          1㎏        200円       渕 香代子

生姜              0.5㎏     350円        吉田力男

さつまいも       1㎏       270円      吉田力男

 

 

 

 

 

 

 

      


水出し緑茶と熱いお茶、なにが違う?

2012年09月14日 10時26分47秒 | FB(フェイスブック)から
 

  【 水出し緑茶 と 熱い緑茶、なにが違う? 】

福寿園さんの調べによると、緑茶の主な成分のカテキン、アミノ酸、カフェインのうち、カテキン、カフェインは温度の影響を大きく受けます。

...
70℃の熱いお湯で点てた場合と0℃の水で水出しした場合とを比べると、カテキン、カフェインは1/3に減少します。

体を冷やしたい暑い夏のお勧めは水出し緑茶です。2リットルのペットボトルに小さじ3杯の茶葉を入れて軽く振って数時間で水出し緑茶を子供時代から飲んでました。

逆に寒い冬には熱いお湯でじっくり点てたカテキンが多い渋いお茶を飲んでました。

カテキンはインフルエンザを予防する効果があることが知られてています。

       夏は水出し、冬は熱いお茶。

こういった飲み方はとても理にかなっているなぁと思うのです。

夏は体を冷やしたいのでガブガブ飲みますから、熱いお茶だとカフェインやカテキンの取り過ぎになって胃に負担がかかりますから。

冬はインフルエンザから体を守るために緑茶パワーをたっぷりと頂き、夏場は体の負担を軽減するおばあちゃんの智慧だったかもしれません。


私(松田正明)にとって、緑茶は心の原風景です。

自宅の北側にある縁側で祖母と晴れた日も雨の日も田んぼを眺めながら飲む水出し緑茶の甘酸っぱい香りと味の記憶は私の宝物です。おやつは自分でちぎってきたキュウリに自家製のもろみをたっぷりつけて頂くのですが、これも熱中症対策の塩分補給になっていたんだなぁと今更ながらに驚きます。

実家が農家だったので野菜や果物は豊富にとれました。食欲がない日は井戸水に浸けてキンキンに冷やしたトマトとキュウリともろみ

      思い出のレシピです。。

(1)トマト、きゅうりは冷蔵庫で冷やしておく。

(2)出刃包丁でトマトの果肉ときゅうりを叩いて細かくしたものをガラスの器に入れ、同量のもろみを入れてかき混ぜる。

(3)冷やした一番だしを注ぐ。

(4)最後にハチミツをトロリと振りかけて完成!

いろんな味と食感が楽しめて食べ飽きませんでした。今でも夏になると祖母の言葉を思い出しながら頂きます。


<参考文献>
カテキンについて
http://www.e-catechin.com/
続きを読む
 

「やばい」「ビミョー」では、将来が心配。食卓もにぎわう“おいしい言葉”

2012年09月11日 15時20分33秒 | 配送センターより

プレジデントオンラインから

http://president.jp/articles/-/7038?page=2


 

 

「やばい」「ビミョー」では、将来が心配。食卓もにぎわう“おいしい言葉”

■いまの子は味覚が鈍くなっている?

「小学生に、甘さを感じる閾値(しきいち)ギリギリの0.3%のショ糖水を飲んでもらい、『どんな味がしますか?』と質問したところ、甘味を感じることができた子は3分の1ほどでした。一方、清涼飲料水と同程度の10%ショ糖水では、ほぼ全員が甘い、と答えました。なかに『甘すぎ』と感じた子がいて、お母さんに聞いてみたら『普段から薄味にするよう気を付けている』とのことです。子供の味覚は家庭の食生活の反映といえます」

子供の味覚について語るのは、東京ガス「食」情報センター主幹の杉山智美さん。同社では、各種の食育イベントで「味覚教室」を実施しているほか、主宰する子供料理教室「キッズインザキッチン」でも、「味覚体験コース」を設けている。甘味の違いを体験するのもその一環だ。

「味覚は学童期に発達します。甘味の濃いものばかり食べていれば、甘さを感じる力は鈍くなります」

では、どうすれば味覚が鋭い子に育つのか。あげてくれたポイントは2つ。

「まず、食経験の幅を広げてやること。甘いものばかりでなく酸っぱいものや塩辛いもの、また歯ごたえのあるもの、香りのあるものなど、バラエティーに富んだ食卓が子供の味覚を育てます。そしてもう一つは、食べているものの味を意識させること。食卓での会話がチャンスです。味を表現して人に伝えることで、繊細な風味にも気がつきます。親が黙って食べていたり、何を食べても『おいしい』で済ませたりでは、お子さんも食に関心は向きませんよね」

なるほど。確かに、近頃の若者からは「ビミョー」とか「ヤバい」とか、おいしいのか、おいしくないのかもよくわからない言い回しも聞こえてくる。なかには「しょっぱい」と「すっぱい」の違いがわからなかったり、おいしいものはみな「甘い」で嫌いなものはみな「苦い」と言ったりする子もいるという。

「テレビを見ながら食べたり、なにげなく口に運んでいるのでは、微妙な味の違いには意識がいきません。もしかしたら、いま何を食べているのかもわかっていないのかもしれませんね」と杉山さん。

同社の教室では、甘味、酸味、塩味、苦味の基本4味にどんな食材があてはまるか考える、食感や匂い・温度などにも注意させて五感で味わうなどのプログラムもある。参加者のアンケートでは、「食(料理)に興味を持つようになった」「味や匂いに関する発言が増えた」という声がよく聞かれるという。

都内に住む川村勝重さんは、長女が小学4年生のときに同社の味覚教室に通わせた。長女はもともと料理に興味を持っていたが、味覚教育を受けてちょっとした変化があったという。

「見えない素材にとても興味を持つようになりました。『これは何をつかってあるの』とよく言うようになって、たとえばハンバーグの日にも、『どんなスパイスが入っているの?』『バターの香りがするね』と言ったり。煮付けを食べたときも『とろっと甘いのは何でだろう』って。仕上げにバターを使ったことや、みりんで照りを出したことを母親が説明していました。『お肉も焼き具合で香ばしさが変わるね』とか『ポンカンは温州ミカンより香りが強いね』とか、感じた味をきちんと表現するようになりましたね」

味覚の教室、どうやら効果は大きそうだ。杉山さんに家庭の食卓での会話を弾ませるコツを聞いてみた。

「『おいしいね』だけでなく、どんな食材を使っているかとか、どんな加熱の仕方をしているかを話題にしてみるのです。たとえば、『今日は蒸しているから、ホクホク軟らかいね』とか、『揚げるとこんがりして表面はサクサク、中の風味も変わるんだな』とかボキャブラリーも広がり、味覚への理解も深まります。また、『ホクホク』『ぷりぷり』といった食感や風味を楽しむには、できたての料理を家族が集まって食べることも大事です」

 

歯ごたえ、ゆで加減。食のこだわりが味覚表現を生んだ

 味について親子で語ることが大事なのはわかった。とはいえ、いきなり「豊かな食表現」を求められても荷が重いという人も多いだろう。そこで、食語(食の言葉)研究の第一人者を訪ねアドバイスをもらうことにしよう。

茨城県つくば市にある独立行政法人・食品総合研究所の早川文代先生は『食語のひととき』などの著書もある研究者。特に食品の官能評価に使う目的で、食感に関する日本語を収集、F整理している。

「日本語は他の言語に比べ、食感を表す言葉が多いと言えます」

早川先生が食品の研究者へのアンケートや専門家へのインタビューを通じて収集した食感用語の数は445に上る。同様の研究は海外でもなされていてフランス語の食感用語は227語、中国語は144語、英語は77語だという。食感用語は日本語が圧倒的に多いのだ。

その理由を早川先生はこう推察する。

「最大の理由はオノマトペ(擬音語、擬態語)の豊かさ。日本人は擬音語や擬態語で言い表すのが大好きです」

『サクサクのとんかつの衣をかむとジュワッと肉汁が広がる』などと表現するといかにもおいしそうだ。『ホクホクの焼きいも』『ポクポクの焼きいも』などという、あたたかい焼きいもの微妙な硬さの違いを表現できる言葉もある。

「オノマトペは表現としては稚拙なようにも感じますが、直感的に相手に味や食感が伝わる便利なもので、時代に合わせて新しい表現も生まれています」

もう一つ、先生が味覚表現の多彩さの理由に挙げるのは、日本人の食文化へのこだわりだ。

「微妙な歯触りとか、ゆで加減とか、品種の違いとか、日本人は食感に対するこだわりも強い。また、日本人は生食を好む。素材をしっかり加熱して潰したり濾したりする文化だと食感はどんどん均一になりますが、生食文化では素材そのものの味わいを重視する傾向がある。縦に細長い日本列島は気候の変化もあり豊かな食材が手に入る。そのことも、食感表現がバラエティーに富む原因かもしれません」

たとえば、暑い夏には「みずみずしい」果物がおいしい。「みずみずしい」は漢字では「瑞々しい」「水水しい」と書くが、同じく水分が多い食表現の「水っぽい」とは全くニュアンスが異なる。水っぽいというときは水分が邪魔な場合が多い。みずみずしいという言葉の、汁たっぷりでおいしそうな印象とは違う。こういった微妙な表現の違いがあるのだ。

「粘い」「水気が多い」から「プルンプルン」「プニョプニョ」へ

早川先生は、食感表現の推移も研究している。いまの若者とかつての若者とでは、味を表す言葉はどう違うのか。

約50年前、高度成長期の真っただ中の1965年に、都内の女子大生を対象に食感用語の調査が行われた。その結果と、早川先生の調査結果(2003年)を比較すると、上がってきた食感表現の数はさほど変わりないという。「いまの若者はボキャブラリーが貧困」という言い古された仮説は、こと食表現については必ずしも正しいとは言えないようだ。ところが、言葉の数は変わらないが、内容には随分移り変わりがあるという。

たとえば「かみやすい」「粘い」「水気が多い」「ニチャニチャ」などは現在の調査には出てこない、いわば“死語”表現。逆に「かみごたえがある」「つるん」「こしがある」「ねばりがある」「のどごしがよい」「まったり」「もちもち」などは、50年前にはなかった新語だとか。

「まったり」や「のどごしがよい」などは、メディアやCMの影響が大きいという。ちなみに「まったり」は漫画やアニメでの使用をきっかけに広まったが、もともと、京都地方で方言として受け継がれてきた古い言葉で、完成度の高い料理に対して使う極上のほめ言葉だそうだ。「一番大きな変化は、『プルプル』とか、『プルンプルン』『ふるふる』『ぐにょぐにょ』『プニョプニョ』など、緩いゼリー状の弾力表現が増えたことです。この50年で食品技術が飛躍的に進化して、さまざまな弾力を生み出す増粘多糖類が開発されました。背景には食嗜好(しこう)の軟化があるのかもしれません」

確かに、今の子は(親も?)プルプルとしたやわらかい食感が大好きだ。言葉の変化の下地には、食生活の変化がまずあるのかもしれない。

50年間の変化はあれど、豊かな味覚表現は日本の食文化の象徴でもある。日本人は四季折々に旬を迎える食材を多様に調理して、五感で食を楽しんできた。そのおいしさを具体的に言い表すことで、いきいきとした味覚表現を生み出してきたのだ。しかし食文化や食習慣が変化し、加工食品や半調理品が食卓に並ぶのが当たり前になった現代は、食事や食べ物に子供たちの関心が向きにくい。

「食べるときに『食べる物を意識する』ということをあらためて考えなくてはならない時代なのかもしれません。食べる物に意識を向ける一番手っ取り早い方法が、どんな味かを言葉に出して言ってみること。言葉にすることで表現が広がるし、気づくこともある」と早川先生。自身も2児の母親として食卓で日々、子供と向き合っている。

「食事をお菓子で済ませてサプリメントをかじるような子になってほしくないので、『これってねばねばしておいしいね』などと声をかけて、食べ物に関心が向くように心がけています」

次ページで日本語の代表的な味覚表現を挙げる。食卓の賑わいの一助として役立てていただきたい。

食卓もにぎわう“おいしい言葉”

●あっさり……酢の物、漬物、そうめんなど脂っぽさやしつこさがない
●淡泊……素材そのものの、ほのかな味
●繊細……作り手の配慮や素材の風味がこまやかで上品なこと
●素朴……自然のままの飾らない味わい
●すっきり……飲み物が澄んだ味わいで後味爽快な
●ジューシー……果物や肉料理の汁気が豊富な
●口どけがよい……アイスクリームやチョコレート、パンなどが口の中でさっと溶ける
●みずみずしい……水分をたっぷり含み新鮮なさま
●コクのある……スープやビールに深みや重厚感がある
●脂がのった……旬の魚が脂肪に富んだ
●とろり……なめらかでやや粘りけがある様子
●濃厚……脂肪が豊富、味や匂いが強い、とろみがある
●まったり……まろやかで濃厚な味
●深い味わい……熟成された濃密な味、作り手の知識や技術の深さも
●リッチ……バター、砂糖、卵などが多く入っている、脂肪が多い
●こってり……ラーメン、豚の角煮など脂肪が濃厚なさま
●しゃきしゃき……キャベツ、セロリなどの野菜が新鮮で歯切れがよいさま
●ぷるぷる……ゆたかな弾力がもたらす心地よい食感
●ほろり……口の中で心地よく崩れる様子
●さっくり……焼きたてのトーストなどが、粘らず簡単に割れるさま
●しんなり……野菜などに硬さがなく折れずに曲がる様子
●カリカリ……歯ごたえのあるものが快くかみきれるさま
●コリコリ……海産物や鶏の軟骨など、心地よい歯ごたえがある様子
●パリパリ……のり、せんべいなど乾いたものや、レタスなどみずみずしい張りのあるものをかむ様子
●サクサク……クッキーやりんご、コロッケなどが軽快な口当たり
●しこしこ……麺類や魚介類に快い歯ごたえがあるさま
●ねっとり……粘り気がある
●ねばねば……納豆やとろろが、粘り気がある様子
●ほくほく……温かく崩れるような口あたり
●ぽくぽく……栗やかぼちゃが、ほくほくより硬く、割れるような
●もちもち……パン、うどん、もち、菓子などに粘り気と弾力がある
●プリプリ……えびなどの魚介やソーセージが、弾力がある様子
●しゃりしゃり……かき氷や果物が小気味よくかみ砕かれる様子
●香ばしい……しょうゆが焦げたりコーヒー豆をいったりしたいい香り
●ふくよか……果物などのよい香り
●馥郁(ふくいく)……茶やワインなどの、豊かなかぐわしい香気
●芳醇(ほうじゅん)……コーヒーなどが香り高く味わい深い
●野趣……山菜や魚に自然のままの風味がある
●妙味
……素材のじわりとした味わい
●滋味
……栄養があり穏やかな旨味を感じる
●玄妙
……ありきたりでない複雑な味
●甘露
……水や飲み物がとてもおいしいさま

 


畑からー吉田力男 (やさい通信206号より)

2012年09月07日 21時42分52秒 | 配送センターより

やさい通信206号への生産者・吉田力男さんの投稿を紹介します。


       畑から        吉田力男

 夏の野菜の王様、トマト、西瓜、茄子、胡瓜、茄子。今回は胡瓜について一言。

 今年の胡瓜の植え付けは、5月下旬に蒔いて、毎年1ヶ月育苗ですが、今年は雨が多く2週間ほど遅れました。こんな連続の雨は最近は初めてでありました。

 苗は70~80センチくらいに伸び、花は咲き、胡瓜も成っておりました。どうにか定植もでき、今では(8月23日)最盛期を迎えることが出来ほっとしています。

 雨が多く水やりは例年の半分もいりませんでした。毎日毎日30日~40日収穫です。胡瓜は生育が早く、生育初期には巻きづるが出ますが、その巻きづるを我慢の子でじい~~~っと見ていると、巻きづるがくるっと巻くのが見られます。そんなに生育が早いのですね。機会があったら挑戦してみませんか。

 皆様方に出荷できるのは1/7(週1回)しかなく、非常に少なく残念です。化学農薬を使ったものより良い品物を作っても、直売所では10円、20円高いと敬遠されます。無農薬の表示を見る人はあまりいないようです。皆様ご存じかと思いますが、野菜は農薬を1週間まえまで使用できましたが、今では胡瓜は前日まで使用できる事になっております。

 くわばらくわばらですよね!!

 ところで、皆様はどんな胡瓜のご利用をしておられますか。我が家では、夏は胡瓜の酢の物が1番です。

 暑い夏を乗り切るには、酢の物がないといけません。我がでは、胡瓜の酢もみと呼んでおります。酢の物と言っても、酢だけでは駄目です。

 それに麦みそを入れるのがミソです。味は砂糖でつけます。シーチキンや貝の缶詰、削り節など入れると、色々な味が楽しめます。

 2番目は、やはり胡瓜のカラシ漬けでぴりっと頂けます。

 いろいろあると思います。皆様の一番味をお知らせ下さい!


胡瓜のカラシ漬け

   胡瓜      1㎏  →1口大に切る

    塩       40g      *塩、砂糖、粉からしを混ぜ合わせ、

    砂糖     160g       胡瓜に振りかけ一晩つける。

    粉からし   20~30g


9/6 配送だより

2012年09月06日 22時30分57秒 | 配送センターより

★今週は8月分やさい代金の請求書をお届けしました。よくご確認の上、不明な点がございました ら速やかに配送センターまでご連絡ください。

やさい通信第206号ができました。

☆吉田さんのきゅうりは終了しました。今週から津田さんのきゅうりが一部のコースに入ります。

★渕さん、吉田さんのかぼちゃ終わりました。渕さんの特注かぼちゃのみ受け付けます。


2012年秋期作付分担

  吉田力男・・・にんじん、大根(2~4月)、キャベツ、白菜、オータムポエム、じゃが いも、サラダ水菜、スナップエンドウ、玉ねぎⅠ、ほうれん草、秋ごぼう

  津田貢 ・・・玉ねぎⅡ(4~7月)、チンゲンサイ、リーフレタス、カリフラワー、グリーンピース、大根
        (10~1月)、ほうれん草、レタス、秋かぼちゃ、インゲン

 渕香代子・・・玉ねぎⅢ(8月~)、かぶ、ほうれん草、小ネギ、ブロッコリ         ー、小松菜、春菊、キャベツ(11~12月)、白菜(11~12        月)、カリフラワー(11~12月)、人参、サラダ菜

 北川富雄・・・ わけぎ(秋)、らっきょ、じゃがいも


 

<今週の特注野菜>

 

 玉ねぎ           1㎏       210円        吉田力男

 

 じゃがいも        1㎏       250円        吉田力男

 

 赤じゃがいも      1㎏     250円       吉田力男

 

 小玉じゃがいも      1㎏      100円        吉田力男

 

 低農薬ゆず         0.5㎏      200円       北川富雄

 

 かぼちゃ          1㎏        200円       渕 香代子

 

 

 


 

 

 


やさい通信206号より

2012年09月04日 18時59分12秒 | 配送センターより

やさい通信206号の巻頭文を会員のヒームストラ舞さんにお願いしました。

以下舞さんの投稿文をご紹介します。


     農薬、放射能のない安心な暮らしがしたい

                           ヒームストラ舞

 夕去りが美しい空ですね。1才7ヶ月の息子にこの美しい秋空を見せる喜びを楽しんだ今日、久しぶりにやさいの会の通信に投稿させていただきます。

 やさいの会に入り12年になりました。今日まで我が家の食卓にはやさいの会のお野菜とグリーンコープの美味しいものたちが楽しげに並んできました。

 安心、安全を求めてお世話になってきた今、少しづつ変わってきたことがあります。それは震災後、安心、安全というものがもう望めないのではないかと思うようになってきました。グリーンコープの食材も国内産がどこかわからないものはなかなか買えず、そうめんもうどんさえも買えなくなってきた今、なんという貧しい暮らしをしているのだろうと、寂しい食卓を思う日々です。海の魚もどこを泳いできたのか、茶市で馴染みのおじさんに頂いてきた三陸の昆布も買えず、近海といえど常に不安の中で選択せざるをえなくなってきました。

 無農薬で安心とおいしく頂いてきたごはんはいつも心のどこかに不安を残し、小さな息子が食べて大丈夫だろうかと思う日々になりました。

 「原発さえなかったら」と口癖のように重たい未来を見つめています。

 なんということになったのだろう。そしてこの国の未来をどうしたいのだろう。と流れてくるニュースを見ては落胆します。西の果てでこんなことを口にするのは許されないような気がする中で、私はやはりそれでも声にして言いたい、安心に暮らす権利があると生まれてきてくれた命に対して思います。

 落胆する毎日ですが、私は生きている命を活かしていかなければなりませんので、重たい腰を上げ、夫と息子と原発が止まるまで毎月署名活動を始めることにしました。

 毎月第3日曜日・朝10時~12時30分まで佐世保島瀬アーケード親和銀行前で、全国の原発と玄海原発を止めるための署名活動を行っています。

 小学生も一人でやってきて署名していきます。疎開してきた家族も声をかけてくれます。署名を集めたところで何も変わらないという声もありますが、こんな大人がいるということを示していたい、大人の私たちが今何もしないでいつ子どもたちは安心して暮らせるのだろうかと思うと、そんな大人でありたくない!と思うのです。

 農薬、放射能のない安心な暮らしがしたい。ただそれだけを願っています。

 やさいの会の皆さんはどのように食材を選ばれておられるのでしょうか。

 安心、安全を求めて暮らしてこられた皆様の心の声が聞きたいと思うこの頃です。

 


 

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