やさい通信206号の巻頭文を会員のヒームストラ舞さんにお願いしました。
以下舞さんの投稿文をご紹介します。
農薬、放射能のない安心な暮らしがしたい
ヒームストラ舞
夕去りが美しい空ですね。1才7ヶ月の息子にこの美しい秋空を見せる喜びを楽しんだ今日、久しぶりにやさいの会の通信に投稿させていただきます。
やさいの会に入り12年になりました。今日まで我が家の食卓にはやさいの会のお野菜とグリーンコープの美味しいものたちが楽しげに並んできました。
安心、安全を求めてお世話になってきた今、少しづつ変わってきたことがあります。それは震災後、安心、安全というものがもう望めないのではないかと思うようになってきました。グリーンコープの食材も国内産がどこかわからないものはなかなか買えず、そうめんもうどんさえも買えなくなってきた今、なんという貧しい暮らしをしているのだろうと、寂しい食卓を思う日々です。海の魚もどこを泳いできたのか、茶市で馴染みのおじさんに頂いてきた三陸の昆布も買えず、近海といえど常に不安の中で選択せざるをえなくなってきました。
無農薬で安心とおいしく頂いてきたごはんはいつも心のどこかに不安を残し、小さな息子が食べて大丈夫だろうかと思う日々になりました。
「原発さえなかったら」と口癖のように重たい未来を見つめています。
なんということになったのだろう。そしてこの国の未来をどうしたいのだろう。と流れてくるニュースを見ては落胆します。西の果てでこんなことを口にするのは許されないような気がする中で、私はやはりそれでも声にして言いたい、安心に暮らす権利があると生まれてきてくれた命に対して思います。
落胆する毎日ですが、私は生きている命を活かしていかなければなりませんので、重たい腰を上げ、夫と息子と原発が止まるまで毎月署名活動を始めることにしました。
毎月第3日曜日・朝10時~12時30分まで佐世保島瀬アーケード親和銀行前で、全国の原発と玄海原発を止めるための署名活動を行っています。
小学生も一人でやってきて署名していきます。疎開してきた家族も声をかけてくれます。署名を集めたところで何も変わらないという声もありますが、こんな大人がいるということを示していたい、大人の私たちが今何もしないでいつ子どもたちは安心して暮らせるのだろうかと思うと、そんな大人でありたくない!と思うのです。
農薬、放射能のない安心な暮らしがしたい。ただそれだけを願っています。
やさいの会の皆さんはどのように食材を選ばれておられるのでしょうか。
安心、安全を求めて暮らしてこられた皆様の心の声が聞きたいと思うこの頃です。
オランダの花屋さん、のホームページ http://oranda8783.com/
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