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湯の底にたどりつく肌桜の夜 月野ぽぽな

2018年03月24日 | 俳句
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月野ぽぽな
湯の底にたどりつく肌桜の夜
角川俳句賞(第63回)作家として俳句特集された。今や「海底」を代表する作家となったぽぽなさんであるこの桜はワシントンかアメリカの何処かの桜だろうか。もしかすると日本の信州あたりの桜を思い浮かべているだろうか。一日の疲れを癒そうと湯の底に身体を沈める。思えば今日は何処に身を置いても桜の直中であった。すっかり桜化した肌がたどりついた湯の底にゆれている。:俳誌「角川・俳句」(2018年4月号)所載。