響き合ふ雄滝女滝や神の旅 ひであき

ひであき
響き合ふ雄滝女滝や神の旅
滝が二条流れ落ちている。朗々たる響きが互いに響き合っている。雄滝女滝である。折しも八百万の神々は出雲へご出張中である。伝聞に寄れば縁結びの検討会議があるらしい。そう言えば夫婦は生まれる前から赤い糸で結ばれていると言う。きっとこの会議で決められたことなのであろう。滝の朗々たる響きには心を揺すられ身が清められる。滝に打たれる修行僧の真剣さを目にし我が身の汚れを恥じた青春があった。いつの日にか滝に打たれてみむ。：ネット喫茶店「つぶやく堂・俳句喫茶店」2019年月11日掲載
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