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大徳澄子
をだまきやいつもさゆれてもの想ふ
苧環(をだまき)の花が風に揺れている。僅かな風に僅かに揺れている。ああ、又季節が巡り季節が去って行くなどと感傷に浸るのもこの頃か。春愁いとも違う何かを思い出している感傷である。わが家にもご近所から頂いた苧環が鉢にある。さして世話もしていないが毎年咲き継いで季節の訪れを告げている。菫ほどの姫苧環は絶やしてしまった。苧環の句は未だに発想出来ていない。:角川「新版・俳句歳時記」(1990年12月15日版)所載。
<いらっしゃいませー俳句喫茶店・つぶやく堂ーどうぞお入りください>
大徳澄子
をだまきやいつもさゆれてもの想ふ
苧環(をだまき)の花が風に揺れている。僅かな風に僅かに揺れている。ああ、又季節が巡り季節が去って行くなどと感傷に浸るのもこの頃か。春愁いとも違う何かを思い出している感傷である。わが家にもご近所から頂いた苧環が鉢にある。さして世話もしていないが毎年咲き継いで季節の訪れを告げている。菫ほどの姫苧環は絶やしてしまった。苧環の句は未だに発想出来ていない。:角川「新版・俳句歳時記」(1990年12月15日版)所載。
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