やんまの気まぐれ・一句拝借!

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お手玉の色とりどりや暖かし あべあつこ

2018年03月08日 | 俳句
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あべあつこ
お手玉の色とりどりや暖かし
小豆とか大豆などを布でくるんで手作りの遊び道具が出来上がる。空中に放り投げては右手左手を上手に使って受け止める。片手操作が見せ場である。まずは一個から始めて二個三個と数を増やしてゆく。名人級の祖母は五つ以上の操作を出来たろうか。そうなると玉の数だけ色の数も様々で彩りだけでも楽しくなってくる。もう今は春、随分と暖かくなった。思い出もまた心の芯を温ためる。:俳誌「ににん」(2017年夏月号)所載。