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手袋に五指を分ちて意をけっす:桂信子

2021年11月24日 | 俳句
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手袋に五指を分ちて意をけっす:桂信子
何かを躊躇している。外気の寒さに手袋を嵌めながら考えているがまとまらない。一指一指と嵌めて五本の指が収ったところで意を決した。たった一度の人生を出し惜しみするものか。前進あるのみと自分を鼓舞する。何かと消極的な性格ではあるが追い込まれれば決断をせざるを得ない。余談ではあるが小生も高齢となっての開腹手術をすると医師の告知である。気の小さな自分でも否応なしの受諾である。心が寒いが心の手袋は無い。:角川・合本俳句歳時記:20190338日所載<指先の無き手袋で封開ける:やの字>
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