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太田絵津子
一言に躓く会話走り梅雨
楽しい会話が続ていたがある一言にグサッと来て会話が躓いた。折しも降り続く雨は走り梅雨と言う事か。人には琴線帯と言って心に響く場所がある。極めて楽しい思い出や極めて悲しい思い出が秘められている。父は先の戦争で南方の玉砕部隊に属していた。奇跡的に生還したがその顛末を決して語らなかった。人にはそれぞれ語りたくないものがあろう。かと言って孤独は淋しすぎる。:俳誌『百鳥』(2018年8月号)所載。
<いらっしゃいませー俳句喫茶店・つぶやく堂ーどうぞお入りください>
太田絵津子
一言に躓く会話走り梅雨
楽しい会話が続ていたがある一言にグサッと来て会話が躓いた。折しも降り続く雨は走り梅雨と言う事か。人には琴線帯と言って心に響く場所がある。極めて楽しい思い出や極めて悲しい思い出が秘められている。父は先の戦争で南方の玉砕部隊に属していた。奇跡的に生還したがその顛末を決して語らなかった。人にはそれぞれ語りたくないものがあろう。かと言って孤独は淋しすぎる。:俳誌『百鳥』(2018年8月号)所載。
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