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福地記代
癌を打つピストルが欲し六月尽
冬の気が去り夏の気に切り替わる六月尽。そんな日に突然の癌の宣告をされてしまった。天の定めと言われても癌の宣告は衝撃である。ピストルで苦しまずに死んでしまいたい、と頭を掻きむしる。今でこそ日進月歩の医療技術で治癒率は格段と上がったと聞く。それでも死のきっかけになる率は十分にある。凡人悟り難く死にとうは無いである。東京五輪も見てみたいし山の彼方への旅も出かけたい。そんな夢諸共に死が眼前に立ちはだかった。人は誰でも遅そかれ早かれ死ぬんです!南無。いやいや医学の進歩を信じましょう。:雄山閣「新版・俳句歳時記」(2012年6月30日版)所載。
<いらっしゃいませー俳句喫茶店・つぶやく堂ーどうぞお入りください>
福地記代
癌を打つピストルが欲し六月尽
冬の気が去り夏の気に切り替わる六月尽。そんな日に突然の癌の宣告をされてしまった。天の定めと言われても癌の宣告は衝撃である。ピストルで苦しまずに死んでしまいたい、と頭を掻きむしる。今でこそ日進月歩の医療技術で治癒率は格段と上がったと聞く。それでも死のきっかけになる率は十分にある。凡人悟り難く死にとうは無いである。東京五輪も見てみたいし山の彼方への旅も出かけたい。そんな夢諸共に死が眼前に立ちはだかった。人は誰でも遅そかれ早かれ死ぬんです!南無。いやいや医学の進歩を信じましょう。:雄山閣「新版・俳句歳時記」(2012年6月30日版)所載。
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