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香西照雄
懐手人に見られて歩き出す
懐手をしていると何か考えに耽っている様に見えてくる。多くの場合そうなのだろう。あるいは忘我の境地であったろうか、ふと視線を感じて我に返る。一種のテレを振り払うべく歩き出す。さてものを考えるに腕を組むのは万人に共通なのだろうか。確かに自分も改まって難題を前にすると腕を組んでいる。もっとも小生の場合ただぼーっとして組んでいる場合がほとんどだが。懐手は寒さが厳しい冬の季語。角川「合本・俳句歳時記」(1974)所載。:やんま記
香西照雄
懐手人に見られて歩き出す
懐手をしていると何か考えに耽っている様に見えてくる。多くの場合そうなのだろう。あるいは忘我の境地であったろうか、ふと視線を感じて我に返る。一種のテレを振り払うべく歩き出す。さてものを考えるに腕を組むのは万人に共通なのだろうか。確かに自分も改まって難題を前にすると腕を組んでいる。もっとも小生の場合ただぼーっとして組んでいる場合がほとんどだが。懐手は寒さが厳しい冬の季語。角川「合本・俳句歳時記」(1974)所載。:やんま記