始めに著者の平野茂樹さんのご紹介をしたいと思います。
平野茂樹さんは昔、私が仙台に住んでいたころの近所の友人でした。今年の3月に大磯のプリンスホテルで60余年ぶりにお会いし、彼の実に興味深い趣味のお話を伺いました。そこでいろいろな面白い話をこの欄に寄稿して下さいとお願いしました。
朝日新聞で停年まで働いていたことは知っていましたが彼の趣味の世界は知りませんでした。
白馬の麓に大きな山小屋を3回も建てかえて、仲間と楽しく登山やスキーの基地として使っています。そしてヨットも楽しんでいることを話してくれました。
平野茂樹さんは親切で魅力的な人間です。おのずと仲間が彼の回りに集まってきます。
人との付き合い方が下手な私にとっては感動的な存在です。
そして、平野茂樹著、「カンボジアの夕日と子供達の瞳に魅せられて」(2018年03月05日掲載)という記事をご寄稿してくださいました。
そして「奇跡の山小屋と呼ばれ続けて! =半世紀以上続いた3つの謎」(2018年03月10日掲載記事)もご寄稿頂きました。
今日、以下にある記事は平野茂樹さんによる3番目のご寄稿です。
平野茂樹さんへ感謝しながら皆様へお送りします。
===平野茂樹著、「今回のジャカルタで開催されたアジア大会に想う」===
仙台の時代からのある親友の長期海外滞在で頑張っている場所がインドネシアのジャカルタでした。
そのジャカルタが今回のアジア大会の開催地だったです。それで今回の大会は始めから興味深く見ていました。
そうしたら日本選手の活躍が、大会が進むに従って期待を大きく上回ってきたのです。
国内の次期総裁選絡みの報道をはじめ国内のニュースにはあまり興味が持てなかったので、時間が空けば民放とNHKBSでアジア大会を観ながら日本選手を応援していました。
大会が始まる前の国内のスポーツ関係の出来事と言えば、日大のアメフト問題を皮切りに、ボクシング団体や体育協会の体質が問われる問題が続き暗い話ばかりでした。
そんな折、アジア大会を応援することで気分が晴れたのです。
国の威信を背負った健気な若い選手たちの頑張りと、良い結果を見せられているうち、どんどんアジア大会の面白さに引きずり込まれてゆきました。
終わってみれば、日本の成績は、質(金)量(メタル数)ともにアジアナンバー2の座を、余裕を持って堅持できていました。
一方、韓国では選手が兵役免除の特権を与えられ、アジアナンバー2を目指していましたが、結果は第3位でした。
しかしもちょっと待ってください! 日本が韓国を大きく切り離したからと言って、手放しに安堵してよいのでしょうか?
不思議な現象ですが、今回のアジア大会では、朝鮮半島関連で、元々同一民族だった国が、3つ登録されています。韓国、北朝鮮、それにコリア(南北合同チーム)3国です。
この3国の金銀銅を合算してみましょう。韓国(49、58、70)、北朝鮮(12、12、13)コリア(1、1、2)合計218(62、71、85)、一方日本は205(75、56、74)で、勝っているのは金だけで、銀と総計では負けています。五分五分です。質で勝って量で負け、まぁ拮抗しているとみてよいでしょう。
一方、中国と比べると比較になりません。質、量、ともに断然一位です。
負け惜しみで、人口が13.9億と1.3億と10倍違うし、中国は国営プロ集団で、日本はアマチュア中心の違いがあると言い訳していて良いのでしょうか?
ちょっと視点を変えて考えてみよう。
人口統計を持つ世界約190カ国の総人口約73億人のうち、アジアの人口は約40億人で、全体の54%です。
中国、インドという、いずれも10億を超える2つの人口大国を持つアジアとは言え、世界の半分以上をはるかに超えた民族がアジア人なのです。
このうち、スポーツ、芸術を含めた近代国家として世界に通用する国は、日本を除くと、中国、韓国、台湾、シンガポールぐらいと私は思います。
戦前、善悪は別とし、近代国家として欧米に追いつき、追い越せと切磋琢磨した日本が、中国大陸の中に満州帝国をつくり短期間でしたが、ヨーロッパ諸国に負けない近代国家を造り上げました。
そして中国、韓国、台湾、シンガポールだけが、現在、近代国家として世界に通用しているのです。
東南アジアの多くの国々は、戦前、ヨーロッパの植民地として利用されましたが、近代国家としての国の形や教育がなされていなかったため、スポーツと芸術を含む近代国家として現在、世界に通用していないのではないでしょうか?
今回のアジア大会の結果は、以上のことを良く現していると思いますはいかがでしょうか?
戦前の日本国家の行動を正当化する考えは微塵もありませんが、アジアの歴史を考えさせる大会でした。
さて今度は日本だけに絞って考えてみよう。
日本の戦績から日本の現状を考察してみよう!
水泳で6冠を達成し、女性初のMVPを授賞した、スーパー高校生・池江璃花子の出現があったとは言え、75個の金メダルの半分以上は日本女性選手が獲得し、アジア大会初めての女性MVPも日本選手が獲得した快挙を成し遂げました。
スポーツの世界を切っ掛けに、日本のウーマンパワーが世界に向けて動き出した年とわたくしは捉えたい!
2年後の東京オリンピックの年を元年とし、女性の新しい時代をスタートさせたい。
いままで地球の歴史を男性中心に創り上げてきたが、女性中心に徐々に切り替え、女性の本能を100%生かした平和主義が人類に定着するまで、一旦女性にすべてを委ね、男性はサポート役に徹する時代をスタートさせたい。
男性中心の武力集団が、多くの地球上の女系中心の先住民を征服し、男色文化で作り上げてきた地球の歴史が、いま、行き詰っていると、私は見ている。
武力中心でしか運営できない男性哲学に、一旦遠慮していただき、武力亡き地球の歴史が動き出すまで、女性にすべてを託してみる哲学を確立し、実行に移しだすのを見届けたいと想う。
アジア大会が終わり、私は本気で以上のことを考えている。みなさん! お笑いください!
(9月3日 平野茂樹)



平野茂樹さんは昔、私が仙台に住んでいたころの近所の友人でした。今年の3月に大磯のプリンスホテルで60余年ぶりにお会いし、彼の実に興味深い趣味のお話を伺いました。そこでいろいろな面白い話をこの欄に寄稿して下さいとお願いしました。
朝日新聞で停年まで働いていたことは知っていましたが彼の趣味の世界は知りませんでした。
白馬の麓に大きな山小屋を3回も建てかえて、仲間と楽しく登山やスキーの基地として使っています。そしてヨットも楽しんでいることを話してくれました。
平野茂樹さんは親切で魅力的な人間です。おのずと仲間が彼の回りに集まってきます。
人との付き合い方が下手な私にとっては感動的な存在です。
そして、平野茂樹著、「カンボジアの夕日と子供達の瞳に魅せられて」(2018年03月05日掲載)という記事をご寄稿してくださいました。
そして「奇跡の山小屋と呼ばれ続けて! =半世紀以上続いた3つの謎」(2018年03月10日掲載記事)もご寄稿頂きました。
今日、以下にある記事は平野茂樹さんによる3番目のご寄稿です。
平野茂樹さんへ感謝しながら皆様へお送りします。
===平野茂樹著、「今回のジャカルタで開催されたアジア大会に想う」===
仙台の時代からのある親友の長期海外滞在で頑張っている場所がインドネシアのジャカルタでした。
そのジャカルタが今回のアジア大会の開催地だったです。それで今回の大会は始めから興味深く見ていました。
そうしたら日本選手の活躍が、大会が進むに従って期待を大きく上回ってきたのです。
国内の次期総裁選絡みの報道をはじめ国内のニュースにはあまり興味が持てなかったので、時間が空けば民放とNHKBSでアジア大会を観ながら日本選手を応援していました。
大会が始まる前の国内のスポーツ関係の出来事と言えば、日大のアメフト問題を皮切りに、ボクシング団体や体育協会の体質が問われる問題が続き暗い話ばかりでした。
そんな折、アジア大会を応援することで気分が晴れたのです。
国の威信を背負った健気な若い選手たちの頑張りと、良い結果を見せられているうち、どんどんアジア大会の面白さに引きずり込まれてゆきました。
終わってみれば、日本の成績は、質(金)量(メタル数)ともにアジアナンバー2の座を、余裕を持って堅持できていました。
一方、韓国では選手が兵役免除の特権を与えられ、アジアナンバー2を目指していましたが、結果は第3位でした。
しかしもちょっと待ってください! 日本が韓国を大きく切り離したからと言って、手放しに安堵してよいのでしょうか?
不思議な現象ですが、今回のアジア大会では、朝鮮半島関連で、元々同一民族だった国が、3つ登録されています。韓国、北朝鮮、それにコリア(南北合同チーム)3国です。
この3国の金銀銅を合算してみましょう。韓国(49、58、70)、北朝鮮(12、12、13)コリア(1、1、2)合計218(62、71、85)、一方日本は205(75、56、74)で、勝っているのは金だけで、銀と総計では負けています。五分五分です。質で勝って量で負け、まぁ拮抗しているとみてよいでしょう。
一方、中国と比べると比較になりません。質、量、ともに断然一位です。
負け惜しみで、人口が13.9億と1.3億と10倍違うし、中国は国営プロ集団で、日本はアマチュア中心の違いがあると言い訳していて良いのでしょうか?
ちょっと視点を変えて考えてみよう。
人口統計を持つ世界約190カ国の総人口約73億人のうち、アジアの人口は約40億人で、全体の54%です。
中国、インドという、いずれも10億を超える2つの人口大国を持つアジアとは言え、世界の半分以上をはるかに超えた民族がアジア人なのです。
このうち、スポーツ、芸術を含めた近代国家として世界に通用する国は、日本を除くと、中国、韓国、台湾、シンガポールぐらいと私は思います。
戦前、善悪は別とし、近代国家として欧米に追いつき、追い越せと切磋琢磨した日本が、中国大陸の中に満州帝国をつくり短期間でしたが、ヨーロッパ諸国に負けない近代国家を造り上げました。
そして中国、韓国、台湾、シンガポールだけが、現在、近代国家として世界に通用しているのです。
東南アジアの多くの国々は、戦前、ヨーロッパの植民地として利用されましたが、近代国家としての国の形や教育がなされていなかったため、スポーツと芸術を含む近代国家として現在、世界に通用していないのではないでしょうか?
今回のアジア大会の結果は、以上のことを良く現していると思いますはいかがでしょうか?
戦前の日本国家の行動を正当化する考えは微塵もありませんが、アジアの歴史を考えさせる大会でした。
さて今度は日本だけに絞って考えてみよう。
日本の戦績から日本の現状を考察してみよう!
水泳で6冠を達成し、女性初のMVPを授賞した、スーパー高校生・池江璃花子の出現があったとは言え、75個の金メダルの半分以上は日本女性選手が獲得し、アジア大会初めての女性MVPも日本選手が獲得した快挙を成し遂げました。
スポーツの世界を切っ掛けに、日本のウーマンパワーが世界に向けて動き出した年とわたくしは捉えたい!
2年後の東京オリンピックの年を元年とし、女性の新しい時代をスタートさせたい。
いままで地球の歴史を男性中心に創り上げてきたが、女性中心に徐々に切り替え、女性の本能を100%生かした平和主義が人類に定着するまで、一旦女性にすべてを委ね、男性はサポート役に徹する時代をスタートさせたい。
男性中心の武力集団が、多くの地球上の女系中心の先住民を征服し、男色文化で作り上げてきた地球の歴史が、いま、行き詰っていると、私は見ている。
武力中心でしか運営できない男性哲学に、一旦遠慮していただき、武力亡き地球の歴史が動き出すまで、女性にすべてを託してみる哲学を確立し、実行に移しだすのを見届けたいと想う。
アジア大会が終わり、私は本気で以上のことを考えている。みなさん! お笑いください!
(9月3日 平野茂樹)


