後藤和弘のブログ

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朝鮮戦争を知る人々は今日の米朝会談開催に感激する!

2018年06月12日 | 日記・エッセイ・コラム
ここ数か月、私は激動する北朝鮮の動向に興奮しています。毎日、北朝鮮・韓国・中国・米国間の交渉に関するニュースを息をつめて見ています。これこそまれに見る激動のドラマです。何故、私がこのように興奮しているのでしょうか?
それは戦前生まれの高齢者なので1950年に始まった朝鮮戦争の悲惨な実態の一部を知っているからです。
この残虐な朝鮮戦争は今日の米朝会談で本当の終結に向かうからです。

私は北京の天安門広場で毛沢東主席が高らかに「中華人民共和国」の成立を宣言した場面をニュース映画で何度も見て心に焼き付いています。それは1949年の10月の晴天の日のことでした。
この共産勢力の勢いに乗じて、1950年に北朝鮮が韓国を奇襲攻撃をして南部の釜山近郊まで占領してしまったのです。
朝鮮半島があわや共産党政権の支配下になろうとした時、マッカーサー司令司令官が韓国北部の仁川に海兵隊を上陸させ戦線を一挙に挽回し北朝鮮の北部まで占領してしまったのです。ここで中国が立ち上がります。多数の義勇兵を北朝鮮へ送り、その人海戦術で再びソウルを奪還したのです。最終的に戦線は現在の38度線付近で膠着状態になったのです。
マッカーサーは中国国境を越えて中共軍を原爆で攻撃することを主張し、トルーマン大統領に解任されます。戦争は休戦になりましたが戦争状態は現在まで続いています。
この北朝鮮・中国と韓国・アメリカの戦争状態が今日の米朝会談で終結する可能性が示されるかも知れないのです。
会談が行われることだけでも感動します。それはまさしく歴史の大転換なのです。

そこで朝鮮戦争をもう一度考えてみましょう。
そのために巨視的に理解する方法を(1)で示します。そして巨視的には見えて来ない戦場の悲惨さの一端を(2)で示します。
それぞれは以下の通りです。

(1)『5分で分かる朝鮮戦争!原因、休戦状態が続いている理由をわかりやすく解説!』
https://honcierge.jp/articles/shelf_story/4612 よりの抜粋です。

朝鮮戦争は朝鮮半島において、1950年から始まった大韓民国(韓国)と朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の戦争です。
死者は南北合わせて500万人にものぼるといわれています。街は荒廃し、多くの戦争孤児が出るなど、朝鮮半島は大混乱となってしまったのです。
約3年にわたって泥沼化したこの戦争において、 アメリカではマッカーサーが原爆の使用をも検討していました。結局当時の大統領トルーマンにより解雇され、また世論もあって現実になることはありませんでしたが、第二次世界大戦以降初めての核戦争の危機があったことは事実です。
1953年の7月27日に、南北の代表とソ連およびアメリカの代表が会合をおこない、休戦協定が成立しましたが、実質的な終戦にはいまだ至っていません。以下省略します。

(2)朝鮮戦争の残虐な実態
国連軍の北進と中朝軍の攻勢、https://ja.wikipedia.org/wiki/朝鮮戦争 より抜粋。
MiG-15の導入による一時的な制空権奪還で勢いづいた中朝軍は12月5日に平壌を奪回、1951年1月4日にはソウルを再度奪回した(韓国語版)。1月6日、韓国軍・民兵は北朝鮮に協力したなどとして江華島住民を虐殺した(江華良民虐殺事件)。韓国軍・国連軍の戦線はもはや潰滅し、2月までに忠清道まで退却した。また、この様に激しく動く戦線に追われ、国民防衛軍事件などの横領事件によって食糧が不足して9万名の韓国兵が死亡した。2月9日には韓国陸軍第11師団によって居昌良民虐殺事件が引き起こされた。
37度線付近に後退した国連軍は、西からアメリカ第1軍団、アメリカ第9軍団、アメリカ第10軍団、韓国第3軍団、韓国第1軍団を第一線に配置し、後方にアメリカ第1騎兵師団を配置、アメリカ第1海兵師団と韓国第11師団は太白山脈や智異山付近のゲリラ討伐に任じていた。
国連軍の士気は低下し、中国軍は前線から姿を消していた。 12月23日、さらに第8軍司令のウォーカーが前線視察中に交通事故で死亡するという不運に見舞われた。マッカーサーはウォーカーの訃報を聞くや、かつてよりこの状況を挽回できる唯一の人物として考えていた統合参謀本部マシュー・リッジウェイ副参謀長を後任として推薦した。以下省略します。


さてここで朝鮮戦争にかかわる写真を示します。

1番目の写真は朝鮮半島を南北に移動する戦線を示す図です。

2番目の写真は破壊されたソウル市内の建物の様子です。

3番目の写真は国連軍の艦艇に避難する韓国の避難民です。

4番目の写真はダグラスC-54「バターン号」を背にするマッカーサー(右2人目)です。

5番目の写真はマッカーサー解任・リッジウェイ着任を報じる新聞(世界通信)です。


今日これから開催されるトランプ大統領と金正恩委員長の会談がどのようになるかは予断を許されません。
しかし会談が開催されることだけでも歴史的な、そして感動的なことなのです。
会談の成功を祈っています。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。 後藤和弘(藤山杜人)

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