後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

「若い頃の夏の日の思い出」

2024年06月24日 | 日記・エッセイ・コラム
最近は全国的に暑くなり一気に夏が来たようです。
そのせいか若い頃の楽しかった夏の日の遊びをいろいろと思い出します。
夏と言えば海水浴です。戦前戦後の貧しかった時代の夏の楽しみは近くの浜で海水浴をすることだったのです。海の遠い山国では川遊びです。
私の幼い頃は仙台でしたので海水浴と言えば仙台から近い荒浜か菖蒲田浜でした。とにかく夏になると何度も行きました。少し遠方では松島湾の桂島や宮古島へ行ったこともあります。
足が焼けるような砂浜を歩いて波打ち際に立つと冷たい透明な海水が足を洗い、心地良いものでした。
そんな話を朝食の時にしましたら、家内は自宅から歩いて何度も海水浴に行ったと云います。鎌倉の加賀様の別荘の下に家があったので松林を抜けて由比ヶ浜に出たそうです。
夏の日の楽しい思い出は人それぞれ沢山あると思います。
裏の林に入って蝉を取ったり、近所の小川で魚を追ったりした思い出がある方も多いと思います。
あるいは夜に怪談を聞き、暗い墓地へ行く「肝試し」を懐かしく思う人もいます。
そして花火です。昔は線香花火を丁寧に持って、パチパチと火花を咲かせたものです。以前は街灯が無くて夜が暗かったので線香花火でも大きく美しく見えたのです。
そして夏の果物と言えばスイカとマクワウリです。
スイカを網に入れ、深い井戸に吊るして沈めるのです。夜になって家族がそろったらスイカを引き上げて、切り分けて食べるのです。甘い淡い香りとあのみずみずしさが忘れられません。ところで最近はマクワウリという果物がなくなってしまいました。小さい枕のようにひょろ長いウリです。これも井戸水で冷やして食べます。中心の種の部分にある綿がほのかに甘くて美味しいのです。味は現在よく売っているアンデスメロンに似ていますが甘味はもっと薄かったです。
夏は子供にとっては天国です。夏休みが長いうえに、親たちもお盆のころ休暇をとり、よく家族旅行に行きます。家族旅行といっても海外旅行ではありません。近くの山に登ったり、温泉地へのせいぜいに一泊の旅です。それが滅法楽しかったのです。田舎の祖父母の家へ帰省するのが嬉しかったものです。
夜になると、現在は無くなりましたが蚊帳というものを吊ります。蚊帳に入ったり出たりして遊んだものでした。
そして家には網戸などありませんから蚊は出入り自由です。キンチョーの渦巻き形の蚊取り線香の煙の匂いが懐かしいです。
それにしても昔は冷房装置など無かったのです。しかし暑苦しくで困ったという記憶がないのです。夏になると楽しかった子供のころをいろいろ思い出します。
しかし楽しい思い出だけではありません。夏の大空襲で仙台市が一面の火の海になった光景を思い出します。そして、じりじり照りつける太陽の下で玉音放送を聞いたことも忘れません。

年老いた現在は楽しい夏の日を思い出します。そして想います。家庭の事情で夏も働かなければならなかった人々を。そして彼方此方の難民キャンプで酷暑の夏を過ごす人々を。
世界中の全ての人々が夏を楽しめるように静かに頭をたれて祈ります。

今日の挿絵の写真は以前に海水浴に行った所の現在の写真です。
1番目の写真は宮城県宮戸島の遠景です。2番目の写真は宮城県菖蒲田浜です。3番目の写真は松島湾の桂島の海水浴場」です。そして4番目の写真は宮城県宮戸島の月浜の写真です。みな昔海水浴に通った場所です。

さて皆様はどうのような楽しい夏の思い出をお持ちでしょうか?

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたします。後藤和弘(藤山杜人)


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