尖閣列島の問題になると、多くの人々がそれは日本の領土として証明されていて議論の余地がないと平気で言います。
その言い方はあまりにも感情的であり、「客観的証明」というものをひどく軽々しく考えているようです。実に寒心に耐えません。
本来、証明とは欧米人もアジア人も全ての人々が納得する幾つもの証拠が存在している場合に使って良い言葉なのです。日本人だけが納得する証拠は幾ら数え上げても証拠になりません。
１９４０年まで日本人のカツオ節工場が存在していたから日本の領土だという証拠になるという主張は、全く証拠になりません。大日本帝国の軍隊に守られてカツオ節工場があったとしたら、それは武力領有で、敗戦後、中国側へ返還されるべきだと中国側は主張します。
証拠は先方も周りの国々も納得するものでなければ証拠と言えません。
韓国や台湾やフィリピンの人々に尖閣列島の領有権がどの国にあるか聞いてご覧なさい。日本ですと明確に答える人が何人いるでしょうか？
日本政府はこれまで尖閣列島が日本の領土だという証拠を作り、その事実を周辺国へ宣伝して来なかったのです。
勿論、住民に住んでもらい、自衛隊を常駐させ実効支配をする努力もして来なかったのです。固有の領土としての努力をしていないで巡視艇がいきなり中国漁船を拿捕すれば中国政府にうまく利用されてしまいます。
日本政府の自閉症的な発想と外交戦略の欠如が今回の事件があばきだしていると思っています。
さて貴方はどのようにお考えでしょうか？反論を頂ければ大変嬉しく存じます。
1920年、石垣島村民が中国漂流民を救助し、時の中国政府から贈られた感謝状に「日本帝国沖縄県八重山郡尖閣列島」とある。（同日記、アジアの純真２）。
明治政府は明治28年（1896）1.14、尖閣諸島の領土的編入の閣議決定を行った。沖縄県はそれぞれの島に日本の領土の標識を立てて尖閣列島を沖縄県八重山郡に編入した。このとき、明治政府は清国にも連絡をして、確認をとっている。（同日記、アジアの純真３）。
カトリックの幻視者とかいう人たちは日本が侵略されると言っていますが、ちっぽけな島一つをゆずって日本全部が侵略されるというのが
歴史の常識ですが、そのあたりどうお考えですか。
小さな無人島だからどうでもいいという話は素人考えだと思いますが。
コメント有難う御座います。
「きっこの日記」2005/04/11も拝読しました。
そして、1920年、石垣島村民が中国漂流民を救助し、時の中国政府から贈られた感謝状に「日本帝国沖縄県八重山郡尖閣列島」とあることも私は存じています。
問題は１９２０年の手紙なので大日本帝国が台湾を領有していた時の手紙だという事実です。１９４５年に日本は台湾を返還したのです。その時、尖閣列島も中国へ返したという理解が中国側にある事が今回の騒動の原因なのです。１９４５年に中華民国と尖閣列島は日本の領土だという文書を交換してていなかった手落ちが全ての禍根になっています。日本とアメリカだけが安保条約の適用範囲に勝手に含めていただけです。中華民国がその事を確認し、合意したという文書にサインしていない限り、日本領だという証拠が薄弱です。
こういう冷静な客観的な判断に立って交渉をすすめるべきと思っています。
コメント有難う御座います。
敬具、藤山杜人
コメント有難う御座います。
私は、「小さな無人島だからどうでもいい」という主張をしているのではありません。
先方と日本の両方が領有を主張しているときは相手の考えを充分研究して賢い話し合いを重ねることが重要だと主張しているのです。そして結局、日本が得をすりような解決をするのが外交というものです。
双方がカッカして感情的になっては損しますよと主張しているのです。
私の文章を丁寧にお読み頂ければ嬉しく存じます。
敬具、藤山杜人
チベットは法的根拠があるから中国領ですか？
南沙諸島は中国領という根拠があるのですか？
沖縄、朝鮮、日本も自国の領土と公言している国に対し
あなたのような議論は良くて利敵行為、勘ぐれば工作員としか
思えません。
コメント有難う御座います。
私の主張をもっと明快に書いてお送りします。２つの国が領有権を主張して争いになっている所は世界中に沢山あります。その場合は実力行使をせず、外交手段で自国に有利なようにしています。尖閣列島ではその努力が日本政府に足りなかったと主張しているのです。
チベットは中国とは違う文化を有する国です。それを武力占領をしている中国は国際社会からいろいろなことで非難され損をしています。私はダライ・ラマを尊敬し、支持しています。
私のもう一つの主張は、２国間で領有を争う場合には感情的になると損をするという事実です。「利敵行為、勘ぐれば工作員」という言葉を使わないで議論を深めて下さい。感情的にならないで、日本政府がどのような外交を進めるべきか建設的なコメントを頂ければ嬉しく思います。
有難う御座いました。藤山杜人
中国は今や世界最大の海軍力を保有しているらしいので、制海権を拡大したいという軍部の要求を無視できないのでしょう。とは言え、周辺海域のほとんどすべての係争地域に対して領有権を主張しているのは、余りにごり押しが過ぎるとも思えます。
中国との領土問題についての対応は容易ではないのですが、だからと言ってカッカとする必要はないはずです。妥当な方向は、他の東南アジア諸国と協議して、中国のごり押しを抑えることではないでしょうか？
しかし、「利敵行為、勘ぐれば工作員」という非難には笑ってしまいますね。そのうち「非国民」と呼ばれるかもしれないので、ご準備を。。。。
公平なコメントを頂きまして有難う御座います。
中国は太平洋へ制海権を拡大し始めましたので、この問題は長期にわたって頭痛の種になりますね。
それへ対して冷静に対処し、日本の利益を守るのが外交です。
有難う御座いました。
敬具、藤山杜人