※記事内風速表示は毎秒値です。
①10月16日9時の天気図 気象庁HPより引用
本年最強で最大勢力の台風26号ですが、勢力を維持しつつ、6日朝に関東南岸をかすめて三陸沖を北上 16日15時には北海道南東海上へ進み、温帯低気圧に変わりました。
台風の接近通過に伴い、千葉県の銚子で46・1m 宮城県江ノ島で45・5m 伊豆諸島の八丈島で44・7mの最大瞬間風速を観測し、北海道~九州までの所々で、瞬間で30mを超す、大人でも立ってられず吹き飛ばされるような暴風を観測しました。
また、雨ですが、関東地方の沿岸部を中心に、あちこちで24時間雨量が200㎜を超え、中でも、伊豆諸島の大島では、周辺地域で北より風と、東~東南東風とが収束して、局地的に雨雲が非常に発達している状態が、15日深夜から16日明け方まで持続したため(引用図②)、24時間降水量が824ミリと、気象官署の中で観測史上最高となる記録的な豪雨となってしまいました。
このため、大島島内では、大規模な土石流が発生して、16日16時現在 亡くなった方16名 行方不明の方48名と言う惨事となってしまいました。
山梨県内ですが、東部の上野原で、24時間降水量が194・5㎜ 富士五湖地域河口湖で191・5㎜と東部や富士五湖地域中心に24時間雨量が150㎜を超える、この時期としては珍しい大雨となりました。甲府でも96・5㎜の24時間降水量を観測しております。
また、大陸方面から台風の北西側に向かって寒気移流が強まったため、県内では、八ヶ岳などの山地を吹き降りる 北西風から北北西風の山越え折し風が、16日朝から盆地地域中心に強まり
韮崎で 30・7m 河口湖で 29・6m の最大瞬間風速を
また、10分間の平均の最大でも
韮崎で 17・2m 甲府で15・0m 河口湖で 14・4m
と、所処で、大人でも立ってられずに吹き飛ばされるような 暴風を観測しました。