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東海上へ去った雲が、時には西へ勢力ぶり返す!

2016-02-26 02:14:29 | 日記
①2月24日9時の天気図 気象庁HPより引用


去る2月24日、一旦、低気圧や前線が東海上へ去りましたが、その後、本州の東海上から南海上に横たわる前線上の雲のうち、関東の東海上で、雲が西へ広がり関東地方周辺を覆い、その後、雲はどんどんと厚くなり、夕方以降、関東地方や甲信静岡県東部や山梨県富士五湖地域では、雪や雨となりました。
25日朝までに、静岡県東部山間部や山梨県富士五湖地域では、ところによっては降雪量10㌢を超えた様子ですし、関東北部では積雪を観測!、東京都内多摩地域でもうっすらと雪が積もりました。

24日、関東東海上にある前線の雲が西へ広がる様子を 
②赤外画像図 :24日9時 :24日21時
③水蒸気画像図 :24日9時 :24日21時 (引用画像はすべて気象庁HPより引用)
双方を見比べてみましょう。


:

:




:

:


引用図③での、日本海上空より本州上空へ南下する帯状の白くぼやけた画像域(上空3000㍍付近の上昇流域、寒気吹き出しの先端にもあたります。)が本州上空へ次第に差し掛かるとともに、関東東海上の前線の雲が、次第に関東地方周辺へと広がっている様子がわかります。
上空3000㍍付近の上昇流域が、関東地方周辺の雲の広がりをアシストしていると言えそうですね。


さらに、④同時刻の、全国ウインドプロファイラー風向風速分布図を見てみると

:24日9時 

:24日21時 

、関東地方周辺の上空1000㍍付近では、水戸や勝浦では、24日9時では、概ね北西風だったのが、24日21
時になると、北東風へと変化し、一方、伊豆諸島八丈島では、概ね西寄り風で推移しており、関東平野周辺の上空1000㍍では、気流が収束している場となっており、
雲が発生・発達し易い場に、関東地方周辺は変化した様子がわかります。

私自身の調べより、低気圧や前線を含む気圧の谷が本州の東海上へいったん去っても

イ:本州の東海上から南海上へ前線が停滞している

ロ:本州付近の等圧線の走行が、引用図①のごとく、⊂ 状になっている(本州東海上から本州付近が気圧の谷にはいっている。)。

ハ:大陸上空から日本海上空へ、水蒸気画像上で帯状の白くぼやけた画像域(上空3000㍍付近の上昇流域、寒気吹き出しの先端)がある場合

以上3つを満たす気象条件時、関東地方周辺では、時間の経過とともに、東海上から雲が広がり、再び雨や雪が降りだしてしまいます。


この、関東東海上から西方向へと広がる雲の影響を、千葉県や茨城県で一番受けやすいもの。。関東地方に隣接する山梨県富士五湖地域や静岡県東部伊豆でも、当該、西へと広がる雲の影響で悪天となりやすいですから、注意が必要です。


20日 暴風が発生しなかった原因について

2016-02-22 01:11:59 | 日記
◆20日21時の予想天気図



◆20日21時の天気図



20日当日の天気図には、東海道沖の低気圧の前側、関東南部に、低圧部が、そして、能登半島沖には低気圧が解析されていますが、上側予想図には、それらは予想されておりません。


さらに、20日15時のウインドプロファイラー風向風速全国実況図(上側)※気象庁HPより引用 と 20日15時の日本付近雲画像図(下側)※高知大学気象情報項HPより引用 ですが

◆20日15時のウインドプロファイラー風向風速全国実況図



◆20日15時の日本付近雲画像図



引用図にはありませんが、前日19日の各種予想図では、20日午後以降、東北から関東、中部地方にかけて、風向が概ね南寄り風となる予想でした。

20日15日のウインドプロファイラー風向風速全国実況図より、伊豆諸島八丈島では、南寄り風がかなり強めではありますが、東北地方、北陸地方の高田あたりでは、南南東〜南東となっており、
20日15時の日本付近雲画像図より、図内に印字した、お椀をかぶせた ∩型の画像域(上空3000㍍付近の顕著な上昇流域) A Bが、四国沖から日本海中部へと、ほぼ南北に連なって見らてます。

さらに、20日15日のウインドプロファイラー風向風速全国実況図より、伊豆諸島八丈島では、南寄り風がかなり強めではありますが、水戸や東北地方、北陸地方の高田あたりでは、南南東〜南東となっていたとのこと、これは

これらの事象は、
◇本州南岸の低気圧とは別に、日本海中部にも別の低気圧が発生する兆候 や 

◇暖気と寒気とが、関東南岸でぶつかり合い、局地的な前線を形成し、低気圧へまとまる前兆でもあります。

かくして、20日15時以降、関東平野各地では、南部でも、沿岸部の一部で南夜風が入ってきたものの、全般的に、北おるいは北東風で推移しました。これは、関東南岸に発生した低圧部と日本海中部に発生した低気圧のため、関東地方周辺では比較的等圧線の幅が広がってしまったためでしょう。

このように、実況をナウキャスト的に監視して、予想図を修正することか、的確な気象現象予想には、如何に重要か 再認識させられますね。

日本海で低気圧急発達!各地で春一番!日本海低気圧発達時には前の高気圧の張り出し具合にも注目!!

2016-02-14 15:57:48 | 日記
①2月14日3時の天気図 気象庁HPより引用


②2月14日3時の雲画像情報図 は赤外画像 は水蒸気画像
:

:


             ↑
③2月13日21時の雲画像情報図 は赤外画像 は水蒸気画像
:

:


14日は、日本海を低気圧は急速に発達しながら北東進中!関東や東海、近畿、中国地方では春一番が吹いたとの宣言が気象庁からありましたし、すでに、前日13日より、本州南東海上の高気圧より本州へ暖かい気流が流れ込んできているため、昨日は、本州太平洋側中心に、ところによっては5月上旬~6月上旬並みの暖かさ といか、暑いほどの季節外れの陽気となりました。

低気圧が、日本海に入って東進または北東進する場合、特に北東進する経路であれは、当該低気圧、発達し易い目安となりますが、こんなときは、雲画像情報図に注目してみましょう!

日本海を低気圧が東進または北東真する場合、雲画像情報図で

1:当該低気圧の前側から南側で、晴天域が広がっている
・・・・・当該低気圧の伴う雲の集団は東西方向に分布、地上天気図上では、低気圧の南側で、等圧線がほぼ東西方向に走る形。

:当該低気圧の前側から南側に、雲が帯状、また、塊状に分布して、全体として、ハ の字型 あるいは、人 の字型に分布している
・・・・・低気圧の前側の高気圧の外縁を回るようにして、暖湿流が流れきんできている証拠!、低気圧自体が引っ張り込む暖湿流と合流して、前記のような、ハ の字型 あるいは、人 の字型
の雲の集団を形成している。日本海の低気圧挟んで、前面で暖気の勢力が強く、低気圧の後面で寒気の勢力が強まっている証でもある。低気圧自体、発達し易い形で、日本海を北東方向へ進むことが多い。

ことが言えます。

さらに雲画像情報図で、赤外画像と水蒸気画像図を双方比較すると、前記した、ハ の字型 あるいは、人 の字型の箇所が、水蒸気画像上での白画像がより鮮明になって、その画像域の中に線上の画像域が幾重にも連なるほど、当該箇所では、中層まで暖湿流が
大量に流れ込んでいる状態であり、南から南西に開いた山の斜面の当たる地域中心に、雨量がかなりまとまる傾向にありますね。

引用図①、② とで、、以上の内容がわかりますし、当該、ハ の字型 あるいは、人 の字型の雲の集団の、ハ の字型 あるいは、人 の字型が、その形がより鋭くなる状態ですと、この状況下で、日本海にある低気圧、より、発達する兆候にあるとも言えます。
(以上、すべて筆者調べ)


山梨県内では、南から暖湿流が大量に流れ込みと、富士五湖地域や峡南地域で雨量がまとまります。今回も、24時間雨量で、峡南地域の南部で100㍉を、富士五湖地域山中で80㍉を超す、この時期としてはかなりの大雨となりました。