15日の県内降雪について。積雪はほんの紙一重の差で生じるもの

①1月15日12時の天気図　気象庁HPより引用


15日、低気圧が発達しながら本州南岸を進みました。

この影響で、山梨県内では山間部中心に降雪が予想されておりましたが、甲府周辺の盆地地域でも、当初、雨やみぞれで始まり、昼過ぎまで継続したものの、甲府でも15日14時少し前から急に降雪に変わり、
瞬く間に、積雪3㌢を観測してしまいました。一時、昨年2月14日の記録的大雪を彷彿させるような激しいふりとなりましたが、甲府で完全な降雪であったのは、ものの1時間程度。その後は、次第にみぞれに変わって、積雪はそれ以上とはなりませんでした。

甲府での、こに、一時的な激しい降雪を説明していきましょう。

まず、引用図にはありませんが、15日9時の石川県輪島上空およそ1500㍍付近の気温は－1・9℃で、これは、前日の数値予想値より、約1℃ほど低めになっていました。

続いて、

②1月15日12時の全国ウインドプロファイラー風向風速分布図　気象庁HPより引用


③1月15日14時の全国ウインドプロファイラー風向風速分布図　気象庁HPより引用


引用図②の山梨県河口湖上空1000m付近の風向に注目しますと、15日12時には、ほぼ東寄り風でありましたが、2時間後の14時になると、北東風に変化、同時に、日本海側の高田と福井では、15日12時には、弱い東寄り風でありましたが、15日14時には、高田では北東風、福井では北北東風と風向に北分が入って、福井では風速10㍍以上と強まってきました。
この気流で、15日14時には、上空1000㍍で、北側にある寒気を、中部山岳の地形的鞍部を通って、山梨県周辺に一時的に流れ込んできたことを示すものです。

④1月15日15時の全国ウインドプロファイラー風向風速分布図　気象庁HPより引用

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5日15時になりますと、名古屋の上空1000㍍付近では、風向は14時まで北北東だったのが、北西へ変化し、その後は名古屋の北西風は顕著になってきました、
本州南岸を東進する低気圧が山梨県内を通過して次第に遠ざかることを示したわけですが、このため、寒気の流入は弱まったといえそうで、このため、甲府では、15時以降、次第に、雪からみぞれに変化したわけです。

ちなみに、甲府での15日12時から15時までの気温変化を記しましたので、ご参考ください。

strong>12時　　気温　2・6℃

13時　　気温　1・7℃

14時　　気温　0・4℃

15時　　気温　0・9℃このように解説しますと、いかがでしょうか？雨と雪の境界はほんの紙一重！降雪予想は難しい所以ですよね。、