①10月25日21時の天気図 気象庁HPより引用
②10月25日21時の日本付近雲画像図(赤外画像) 気象庁HPより引用・加工
③10月25日21時の日本付近雲画像図(水蒸気画像) 気象庁HPより引用
10月25日は、低気圧が北海道の北で発達し、当該低気圧から延びる寒冷前線が北日本や東日本を通過しました。
こういう気圧配置の場合、南から暖気が本州に入り込んできて、山梨県内では、地形的特性も相俟って、日中の気温はうなぎ登りとなるのが通常ですが、今回も多聞に漏れず、関東地方の各地では、まるで季節が1ヶ月以上も戻ったような汗ばむ1日となりました。
日中の最高気温は、峡南地区の南部では26・6℃、甲府でも25・9℃と9月下旬並みの汗ばむ1にとなりました。
ただ、引用図②より、日本海には冬場によくお目にかかるような筋状の雲(寒気移流に伴う雲)が見られます。本シーズンになって初めてでしょうか。大陸から本州付近にじわりじわりと寒気が流れ込んでいることを物語っているものです。
ちなみに、26日朝の最低気温予想は、甲府で10℃、河口湖では7℃とのこと、日中の最高気温予想も甲府で20℃、河口湖で15℃と、高冷地では日中でも少々肌寒く感じるような1日となりそうです。
どうか、体調管理にはくれぐれも留意されて、風邪など引かぬように、皆さん、お気をつけくださいませ!
最後に、蛇足ですが、引用図②③より、引用図①の寒冷前線の位置の暖気側のみならず寒気側にも、帯状に白くぼやけた画像(よく見ると幾重にも筋状に雲が連なっている様子が解ります。)が見られますね。
寒冷前線に伴う雲画像がこのような画像になる場合は、寒冷前線を挟んで、前面の暖気移流と後面の寒気移流とが強まっている状態であることを示すものです。当該、寒冷前線に伴う雲の画像部分の帯状に白くぼやけた区域内で、白輝域が顕著になるほど、当該、暖気移流、寒気移流がよりいっそう強まっている状態であると言えます。
今回の場合、北日本や東日本ほど、寒冷前線後面の寒気移流が強まっていると言う事ですね。