①8月10日9時の天気図 気象庁HPより引用
8月10日は、低気圧が日本の東海上と日本海西部にあり、オホーツク海から北日本や東日本へ高気圧が張り出す気圧配置となりました。
こうなりますと、関東平野や北日本の太平洋側には、北東気流と呼ばれる、比較的冷涼で湿った気流が入り混んで、この方面は、気温が上がらず、天気も曇天気味で、
所々で小雨や霧雨もぱらつく、うっとうしい天気となってしまうものです。
ただ、山梨県内では、この、北東気流の影響を受けやすいのは東部と富士五湖止まり。県内笹子峠の山地を境に、甲府など、中西部の盆地地域では、その影響を受けにくく、
東部富士五湖地域と中西部とでは、きわめてコントラストの強い天気分布をします。
北東気流が関東平野周辺の流れ込んでいる時、東京都心から山梨県方面へ、中央本線や中央自動車道を利用して移動すると、東京都内から、県内笹子周辺まで曇天が続いて、場合によっては、小雨や霧雨がぱらつく天気となり、特に、気流が山地にぶつかる小仏トンネル東側や、笹子トンネル東側に位置する大月以西の地域では、見通しが悪くなったりますが、笹子トンネルを出るとともに、、
晴天に恵まれて、気温も上昇している といった気象状況を魔のあたりに体験できますね。
10日の例も多分に漏れずです。
②8月10日
ⅰ イ:9時の日本付近可視雲画像図 ロ:日本付近赤外雲画像図
A :9時のアメダス山梨県周辺日照分布図
a :9時のアメダス山梨県周辺気温分布図
ⅱ:イ:12時の日本付近可視雲画像図 ロ:日本付近赤外雲画像図
A :12時のアメダス山梨県周辺日照分布図
a :12時のアメダス山梨県周辺気温分布図
ⅲ:イ:15時の日本付近可視雲画像図 ロ:日本付近赤外雲画像図
A :15時のアメダス山梨県周辺日照分布図
a :15時のアメダス山梨県周辺気温分布図
を見てみましょう(すべて気象庁HPより引用)
ⅰイ:
ロ:
A :
a :
ⅱイ:
ロ:
A :
a :
ⅲイ:
ロ:
A :
a :
因みに、
可視雲画像は、太陽光が雲に反射して発生した可視光線の濃度から 赤外画像は、雲から大気中に放出される赤外線の濃度から雲の状態を画像化するもので、可視画像は、雲の密度が大きいほど、赤外画像では、雲長高度が高いほど、画像が白く輝くようになります。
であれば、10日に、関東平野周辺に広がる雲は、可視画像で白く輝き、赤外画像でぼやけた薄い画像でありますから、雲の密度が大きいが、雲長高度は低い、背の低い雲(層積雲)の集団が広がっているといえます。
その証拠に、山梨県周辺へ目を向けますと、甲府盆地周辺では、雲の切れ間が広がっているものの、
東部富士五湖地域では、雲に覆われている様子がわかり、日照時間分布より、中西部甲府盆地周辺では、日差しに見恵まれておりますが、東部富士五湖では、日照時間が軒並み1時間当たり、0・4未満と、曇天の様子ですね。
この、北東気流により、背が低いが密度の大きな雲の集団が発生するのか見てみましょう。
③10日 全国ウインドプロファイラー風向風速分布図
ⅰ:9時 ⅱ:12時 ⅲ:15時 ともに気象庁HPより引用
ⅰ:
ⅱ:
ⅲ:
引用図③より、
北東気流発生時に雲に覆われやすい、北日本から東日本の太平洋沿岸の各地では、上空1000㍍付近で、概ね北東風と、海上から吹くつける気流となっていますが、上空2000㍍より上側では、概ね南西〜西寄り風となって、上空2000㍍より下側で、気流の鉛直方向の分布のコントラストが強い状態(鉛直シアーが大きな状態)といえ、上空2000㍍より下方(下層)で、北東風となって海上を渡ってきたため、湿潤な状態の気流が、鉛直シアーが大きな状態下で、雲を発生、さらに、北日本や東日本太平洋側の地形的特性(西側に山地があり、その山地に、前記した鉛直シアーが大きな気流がぶつかって、下層での雲の発生をさらに顕著にさせる。このことで、北東気流により、背が低いが密度の大きな雲の集団が発生するといえそうです。
北東気流発生時に、鉛直シアーが大きな高度、概ね700㍍〜1500㍍程度(筆者調べ)、それ故。南北方向へ分布する標高1500㍍以上の山地を超えて、北東気流に伴う雲は発生できません。
なので、山梨県内では、中西部の盆地地域、北東気流の影響を受けにくいわけなのです。
10日の事例でも、北東気流の影響を受けた関東平野の各地では、最高気温は軒並み30℃未満と平年以下の気温でした。
山梨県内でも、10日の最高気温は、日差しが陰り気味であった東部富士五湖地域に位置する 大月で29・9℃ 河口湖28・7℃ 山中27・5℃止まりでしたが、一方で日差しに恵まれた中西部では、勝沼で35・1℃の猛暑日!甲府で34・3℃、韮崎でも32・2℃と、うだるような暑さでした。
8月10日は、低気圧が日本の東海上と日本海西部にあり、オホーツク海から北日本や東日本へ高気圧が張り出す気圧配置となりました。
こうなりますと、関東平野や北日本の太平洋側には、北東気流と呼ばれる、比較的冷涼で湿った気流が入り混んで、この方面は、気温が上がらず、天気も曇天気味で、
所々で小雨や霧雨もぱらつく、うっとうしい天気となってしまうものです。
ただ、山梨県内では、この、北東気流の影響を受けやすいのは東部と富士五湖止まり。県内笹子峠の山地を境に、甲府など、中西部の盆地地域では、その影響を受けにくく、
東部富士五湖地域と中西部とでは、きわめてコントラストの強い天気分布をします。
北東気流が関東平野周辺の流れ込んでいる時、東京都心から山梨県方面へ、中央本線や中央自動車道を利用して移動すると、東京都内から、県内笹子周辺まで曇天が続いて、場合によっては、小雨や霧雨がぱらつく天気となり、特に、気流が山地にぶつかる小仏トンネル東側や、笹子トンネル東側に位置する大月以西の地域では、見通しが悪くなったりますが、笹子トンネルを出るとともに、、
晴天に恵まれて、気温も上昇している といった気象状況を魔のあたりに体験できますね。
10日の例も多分に漏れずです。
②8月10日
ⅰ イ:9時の日本付近可視雲画像図 ロ:日本付近赤外雲画像図
A :9時のアメダス山梨県周辺日照分布図
a :9時のアメダス山梨県周辺気温分布図
ⅱ:イ:12時の日本付近可視雲画像図 ロ:日本付近赤外雲画像図
A :12時のアメダス山梨県周辺日照分布図
a :12時のアメダス山梨県周辺気温分布図
ⅲ:イ:15時の日本付近可視雲画像図 ロ:日本付近赤外雲画像図
A :15時のアメダス山梨県周辺日照分布図
a :15時のアメダス山梨県周辺気温分布図
を見てみましょう(すべて気象庁HPより引用)
ⅰイ:
ロ:
A :
a :
ⅱイ:
ロ:
A :
a :
ⅲイ:
ロ:
A :
a :
因みに、
可視雲画像は、太陽光が雲に反射して発生した可視光線の濃度から 赤外画像は、雲から大気中に放出される赤外線の濃度から雲の状態を画像化するもので、可視画像は、雲の密度が大きいほど、赤外画像では、雲長高度が高いほど、画像が白く輝くようになります。
であれば、10日に、関東平野周辺に広がる雲は、可視画像で白く輝き、赤外画像でぼやけた薄い画像でありますから、雲の密度が大きいが、雲長高度は低い、背の低い雲(層積雲)の集団が広がっているといえます。
その証拠に、山梨県周辺へ目を向けますと、甲府盆地周辺では、雲の切れ間が広がっているものの、
東部富士五湖地域では、雲に覆われている様子がわかり、日照時間分布より、中西部甲府盆地周辺では、日差しに見恵まれておりますが、東部富士五湖では、日照時間が軒並み1時間当たり、0・4未満と、曇天の様子ですね。
この、北東気流により、背が低いが密度の大きな雲の集団が発生するのか見てみましょう。
③10日 全国ウインドプロファイラー風向風速分布図
ⅰ:9時 ⅱ:12時 ⅲ:15時 ともに気象庁HPより引用
ⅰ:
ⅱ:
ⅲ:
引用図③より、
北東気流発生時に雲に覆われやすい、北日本から東日本の太平洋沿岸の各地では、上空1000㍍付近で、概ね北東風と、海上から吹くつける気流となっていますが、上空2000㍍より上側では、概ね南西〜西寄り風となって、上空2000㍍より下側で、気流の鉛直方向の分布のコントラストが強い状態(鉛直シアーが大きな状態)といえ、上空2000㍍より下方(下層)で、北東風となって海上を渡ってきたため、湿潤な状態の気流が、鉛直シアーが大きな状態下で、雲を発生、さらに、北日本や東日本太平洋側の地形的特性(西側に山地があり、その山地に、前記した鉛直シアーが大きな気流がぶつかって、下層での雲の発生をさらに顕著にさせる。このことで、北東気流により、背が低いが密度の大きな雲の集団が発生するといえそうです。
北東気流発生時に、鉛直シアーが大きな高度、概ね700㍍〜1500㍍程度(筆者調べ)、それ故。南北方向へ分布する標高1500㍍以上の山地を超えて、北東気流に伴う雲は発生できません。
なので、山梨県内では、中西部の盆地地域、北東気流の影響を受けにくいわけなのです。
10日の事例でも、北東気流の影響を受けた関東平野の各地では、最高気温は軒並み30℃未満と平年以下の気温でした。
山梨県内でも、10日の最高気温は、日差しが陰り気味であった東部富士五湖地域に位置する 大月で29・9℃ 河口湖28・7℃ 山中27・5℃止まりでしたが、一方で日差しに恵まれた中西部では、勝沼で35・1℃の猛暑日!甲府で34・3℃、韮崎でも32・2℃と、うだるような暑さでした。