へえ〜!そうなんだ!山梨県

山梨に特化した自然現象を紹介!
連絡先は
tenki@air.ocn,ne.jまでよろしくいお願いいたします!

県内各地で季節外れの高温!

2018-04-05 00:43:38 | 日記
①4月4日(17時まで)の山梨県周辺各観測地点最高気温一覧 気象庁HPより引用


4日の山梨県内では、各地で気温が上がり、県内各観測地点では、すべて本年最高を観測!
6月中旬から7月中旬並みの暑さとなりました。

大月では、最高気温が29・1℃と、全国の各観測地点で最高の気温を観測しております。

この季節外れの暑さですが

②4月4日12時の天気図 気象庁HPより引用


③4月4日の、ⅰ:午前10時  ⅱ: 午後2時 の全国ウインドプロファイラー風向風速分布図
気象庁HPより引用

ⅰ:


ⅱ:


引用図②③より、4日日中、関東以西の各地では、寒冷前線の南側に入り、上空1000㍍〜3000メートルにかけて、本州南海上では、大きく反時計回りの気流が流れていて、優勢な高気圧に覆われていることがわかり、本州上では、前記優勢な高気圧の外縁部に入っていて、高気圧の縁を廻るようにして、暖気が本州上に流れ込んでいる様子がわかります。

さらに、 上空2000㍍と3000㍍では、北陸地方と静岡周辺で、風速が10㍍毎秒~20㍍毎秒と強めで、風向は、北陸でおおむね西南西風、静岡県周辺で西寄り風、名古屋周辺で西北西風となっており、これは、中部山岳で西寄り風が分断されていることをしますものです。さらに、関東の内陸部に目を向けると、上空2000㍍〜1000㍍では、風向疎らで風速は弱め、勝浦では逆に南西風が強めとなっています。
このことは、前記した、中部山岳で分断された気流が生じた結果、中部山岳で、風下側の関東平野や甲信南部で山越えのフェーン現象が発生している証左であり、このため、山梨県内各地で気温が上昇したわけですね。

また、上空2000㍍と3000㍍において、静岡周辺で風速が10㍍毎秒~20㍍毎秒と強め ということは、富士山の北側上空2000㍍と3000㍍では、東西方向に地形的鞍部になっていますから、この地域で西寄り風が強まっていることが推測され、この推測される強風域の北側に位置する大月周辺では、前記の富士山北側上空に気流が引っ張られるため下降気流が局地的に強まり、一層の高温に繋がったわけです。