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各地で夏の陽気!真夏日のところも!

2015-04-27 23:50:21 | 日記
①4月27日22時までの全国最高気温分布図 気象庁HPより引用


②4月27日9時の天気図 気象庁HPより引用


③4月27日9時のAUPQ35図(※上側は上空およそ10000㍍付近の風向風速分布と気圧300hpaを観測する高度分布図
※下側は上空およそ5500㍍付近の風向風速分布と気圧500hpaを観測する高度分布図です。)気象庁HPより引用。


④4月27日9時の全国ウインドプロファイラー風向風速分布図 気象庁HPより引用


4月27日は、ほぼ全国的の晴天に恵まれて、各地で気温が上昇しました。

最高気温は、福島県浪江で32・0℃を観測したほか、北海道十勝地方大津で31・9℃、ほか、帯広、福島、豊岡などで30℃以上の真夏日となり、全国観測地点の半数以上で、最高気温25℃以上の夏日を観測しました。

この、今の時期としては記録的ともいえる暑さですが、

引用図③より、日本付近では、◇シベリアから北海道の北付近 と ◇南西諸島の南から本州南海上にかけて、強風軸が見られます。チベット高原で、偏西風帯が分断されて、日本付近が分断された偏西風帯の間に入り、偏西風帯は、周囲から気流が集まる場所でありますから、分断された偏西風帯の間は、気流が広がる場となることとなりました。

こういった上空気流の場ですと、同時に下降気流を生じさせる場ともなり、この結果、本州付近の上空の気温が上昇したこと、と、引用図④より、北日本上空1000㍍~3000㍍では、おおむね西寄り風となり、とりわけ、帯広の上空2000㍍付近では、市西側の室蘭よりも風速が強めて、こういった状態は、山越えの気流がフェーン現象を引き起こしている証左にほかなりません。


ゆえに27日の各地の暑さですが、
:本州付近上空の下降気流による昇温 と :北日本では山越え気流がフェーン現象を引き起こした
以上の2つの要因が重なったものと
私は考えます。

このような、チベット高原で偏西風帯は分断されて、本州付近が下降気流が卓越する場合、ほぼ全国的に気温が上がり、比較的湿度が低めとなりますから、
カラッとした暑さで、気温の1日の日格差が大きくなる という特徴があります。


事実、各地の気温の日格差ですが、概ね10℃~15℃程度、とりわけ気温が上昇した北日本や内陸の各地では、一部地域で気温日格差が20℃から25℃程度にもなっています。

山梨県内では、このような気象条件下では、盆地のみならず高冷地まで、一様に気温が上昇する という特徴があります。

実際に、27日の最高気温ですが、高冷地に位置する、県西部大泉では、24・7℃、富士五湖地域の河口湖で24・6℃、山中でも23・6℃を観測し、7月上旬並みの暑さとなりました。