へえ〜!そうなんだ!山梨県

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県内冷え込み強まる!山中では氷点下!

2012-10-30 23:20:17 | インポート

引用図は10月30日6時の天気図です。気象庁HPより引用。

12103006

10月29日夜から、本州上空には寒気が流れ込んだ所へ、夜間、山梨県内ではよく晴れ渡ったために、地面付近の熱が奪われる放射冷却現象が強まって、各地とも朝方冷え込みました。

県内各地の最低気温は

山中で -0・4℃

大泉で 2・4℃

河口湖で 2・9℃

古関で 3・9℃

大月で 4・8℃

韮崎で 5・1℃

勝沼で 5・4℃

切石で 6・4℃

甲府で 6・7℃

南部で 9・7℃

となっています。

山中と南部を除いた各地で、今季最低気温を観測しています。

31日朝方も、30日朝方ほどにはならないにせよ、各地とも冷え込みが強まる予想です。

県内の皆さん!どうか暖かくしてお休みください!風邪など召さぬように!!


富士山で初冠雪

2012-10-19 16:48:41 | インポート

甲府地方気象台より、本日、気象台敷地内から富士山に雪があるのを確認!初冠雪となった旨の発表がありました。昨年より33日早い初冠雪となりました!

観測史上最高となった残暑で終わった9月でしたが、秋から冬への歩みは着実に進んでいる様子です。

県内では、富士五湖周辺でも、紅葉が始まりつつあるとのことです!!


あらためて申す!前線とはこんな箇所!

2012-10-17 23:11:28 | インポート

①10月17日18時の天気図 気象庁HPより引用

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②10月17日18時の日本付近雲画像図(水蒸気画像で拡大版) 気象庁HPより引用・加工

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③10月17日18時全国レーダーアメダス解析雨量図 気象庁HPより引用

201210171800

10月17日は、西日本の太平洋側の所処で大雨となり、宮崎県の日向では、24時間降水量が300㎜を超えた所もあります。大雨の区域は次第に東へと移動しており、17日18時現在、近畿地方から四国地方東部で激しい雨となっている様子です。(引用図③より)

引用図①で、本州南岸と日本海に前線が描かれておりますが、この前線の位置と、引用図②の水蒸気雲画像図の画像分布を見比べると、

ⅰ:日本海の前線は、水蒸気画像上で白くぼやけた区域と暗域との境界部分にほぼ位置しており、前線の東側には、帯状に幾重にも白く輝く区域(中層や下層での上昇流が特に強い区域、発達した降水域を形成しています。)がありますが、

ⅱ:本州南岸の前線は、台風17号の東側に広がる、水蒸気画像上で白くぼやけた区域の北縁に描かれております。

こう見ますと、地上天気図上の前線とは、水蒸気画像上での濃淡の境界付近に描かれていることが解ります。以前、本ブログで記事でも取り上げたことですが、前線(地上天気図上に限らず)と言うもの、単に、気温の明瞭なコントラストがある箇所と言うより、明瞭な温位のコントラスト(すなわち、水蒸気画像上での画像の明瞭なコントラストを形成している箇所)と言うことになります。

水蒸気画像上で、前線の暖気側に、帯状に白く輝く区域が幾重にも連なっている場合、当該前線の暖気側では暖湿流が大量に流れ込んでいて、雲が発達しやすい箇所となりますが、◆当該、水蒸気画像上での帯状の白輝域や白淡域が互いに相交わっている箇所では、特に雨雲が発達しやすく強い雨や落雷、突風などをもたらしますから、要注意です!(引用図②でのAの区域、引用図③より、当該Aの区域では、非常に強い降水域を形成しています。)

前記した Aの区域では、水蒸気画像上で、日本海の前線に沿って南西~北東方向へと にんじん状の白く輝く区域(テーパリングクラウドと呼ばれるものです。)を形成しています。降水域が非常に発達している区域を示す典型的なものです!

引用図①②より、今回のように、前線上に、前記したテーパリングクラウドが発生する場合、当該テーパリングクラウドが発生区域の前線上に、新たに低気圧が発生して、当該低気圧周辺では、非常に強い降水のみならず、一時的に強風が吹きやすくなりますから、この点も油断なりません!


台風17号昨夜遅く県内西部を通過 

2012-10-01 16:27:42 | インポート

①9月30日21時の天気図 気象庁HPより引用

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                                 ↓

②10月1日3時の天気図 気象庁HPより引用

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台風17号は、昨日9月30日19時過ぎに愛知県東部に上陸。その後本州を北東へ速度を上げて進んで、21日21時~22時頃、山梨県内西部を通過、10月1日3時には宮城県東部へと進んでいます。

筆者自身、本ブログで、昨日の記事で、今回の台風17号が仮に、山梨県静岡県境付近から長野県東部へと進路を取るなら、県内では盆地地域や地形的に南北方向へ開く山の斜面や谷間にあたる地域など中心に暴風に見舞われると書きましたが、今回の台風17号、山梨県西部を通過したことで、前記した暴風に見舞われると指摘したコースからやや東に外れたため、風は幾分抑えられました。

それでも、最大瞬間風速は、河口湖で27・0m毎秒 甲府で25・8m毎秒で、10分間の平均でも最大で、両観測地点で13m毎秒~14m毎秒と、交通機関が影響を受け始める程度の強風を観測しました。

③山梨県内地形図 グーグルHPより引用

Photo

山梨県内が特に風速が強まりやすい台風の進路は、本ブログ昨年9月30日の記事を参照頂ければ一目瞭然ですが、県内全般的に南~南東風が数時間継続して吹く気圧配置となる進路となります。台風の中心が、静岡県境付近を通過する場合、南~南東風が県内では、富士川沿いや富士山周辺を気流が迂回して収束し強まれてたり、富士山や御坂山地から吹き降りる山越えのおろし風が強まったりするためです。

一方、今回の台風17号で、富士五湖地域の一部では、30日夜、一時、時間雨量換算で100㎜を超すような猛烈な降水を観測していますが、台風17号の移動速度が早かった点が幸いして、24時間降水量は、富士五湖地域や峡南地域で100㎜を超えた箇所があるものの、甲府など盆地地域では、おおむね40㎜~70㎜程度で済みました。