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関東は南からの天気の崩れにもご注意を!こんなとき山梨県内では?

2013-01-23 23:52:07 | インポート

①1月23日21時の天気図 気象庁HPより引用

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②1月23日21時の日本付近雲画像図(水蒸気画像で拡大版) 気象庁HPより引用

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③1月23日21時の全国ウインドプロファイラー風向風速分布図 気象庁HPより引用

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④1月23日21時の全国レーダーアメダス解析雨量図 気象庁HPより引用

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⑤1月23日23時の全国レーダーアメダス解析雨量図 気象庁HPより引用

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日本付近の天気は、西から崩れると言うことは至極当然なことですが、こと、関東平野周辺に限っては、引用図①~⑤に示したように南から雨雲(雪雲)が広がってくることもあります。

この、変則的な関東地方周辺の悪天は、

本州上空を気圧の谷が通過する際に

ⅰ:高気圧が東海上に進んで、関東平野周辺には、南東~南海上より、暖湿流が流れ込む場合

ⅱ:冬型になって関東平野で季節風が吹いたあと、高気圧が移動性になって日本海から北海道の東海上に進む場合

この2通りのケースがあります。

ⅰ の場合は、低気圧が西から本州に接近するさいに、関東平野からは、低気圧はまだ離れているが、降水が早々と始まってしまうケースであり、

ⅱの場合は、冬型気圧配置時に、房総南東沖~伊豆諸島北部周辺に関東平野の地形的特性で、季節風のぶつかり合う箇所(東海地方から西または北西風と、関東平野からは北~北西風とがぶつかり合うようになります。)が発生し、当該箇所に発生する雲の帯が、西から本州上空に気圧の谷が進んでくるのに伴い、北側に雲の帯が盛り上がるようになるケースです。

ケースⅰ、ⅱとも、関東平野周辺だけに現れる局地的な気象現象ですが、ⅰの場合は、南~南東海上から暖湿流を呼びこむことで、ⅱの場合は、帯状に発生した雲の集団の所に、上空の気圧の谷の接近で、更に雲の活動を増大させる作用が働きますから、時には、局地的に雨雲(雪雲)として発達して、関東南部や東部などに思わぬ強い降水を、また、冬季ですと、神奈川県西部箱根周辺や静岡県東部伊豆などにまとまった降雪もたらすことも珍しくありません!

山梨県内では、前記ⅱのケースの場合、東部や富士五湖周辺でまとまった降雪となった事例(昭和61年1月21日~22日)もありますから、油断大敵ですね!


県内全域に大雪警報!15時までに河口湖で36cm 甲府でも12cm

2013-01-14 17:51:42 | インポート

①1月14日9時の天気図 気象庁HPより引用

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②1月14日9時の全国ウインドプロファイラー風向風速分布図 気象庁HPより引用

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③1月14日12時の全国ウインドプロファイラー風向風速分布図 気象庁HPより引用

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1月14日成人の日は、低気圧が急速に発達しながら本州の南海上を北東へ進みました。

このため、東北地方以南の各地では、太平洋側を中心に沿岸部中心に非常に強い風や大雨、内陸部を中心に大雪に見舞われて、東京や横浜などの首都圏でも大雪となりました。

本州の内陸部に位置する山梨県内では、昨日からの予報通りに14日未明から県内全域で降雪となり、その後、14日昼前には県内全域に大雪警報が出されました!

14日15時までに、富士五湖地域の河口湖で36cm(14日24時までに43㎝)、盆地地域の甲府でも12cm(14日24時までに13cm)の積雪を観測しました。

低気圧が本州の南海上を急速に発達したことと、引用図②③より、14日は、県内上空2000m付近では、東より風が卓越した状態であると推測されます。こうなりますと、地形的に東よりに開いた山の斜面が広がる、富士山東側や北部秩父山地周辺、それに、西部南アルプス連山などでは、地形的特性により、かなりの積雪となったことが推測されます。

河口湖の降雪量が14日15時までに36cmということも踏まえて、前記した地域では、広範囲で、既に50cm以上の降雪を観測したと見られます!今後も明日未明まで雪は降り続くとみられますから、更に積雪は増えることは必至です!これらの地域中心に、雪崩や、県内全域では、明日15日朝方にかけて、路面凍結にはどうか気をつけてください!!


急激に発達する低気圧の兆候とは?山梨県内では14日は大雪の恐れ!

2013-01-13 23:58:45 | インポート

①1月12日21時の天気図 気象庁HPより引用

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②1月12日21時の日本付近雲画像図(水蒸気画像で拡大版) 気象庁HPより引用・加工

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③1月13日9時の予想天気図 気象庁HPより引用

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2013年になっての初めての連休途中(正月三が日除いてですが)ですが、これから14日成人の日にかけて、本州の南海上で低気圧が急激に発達する見込みです!

引用図①②を重ねてみると、12日21時現在、水蒸気雲画像上では、九州の南にある低気圧に対応して、画像の白輝域が北東へ お椀をかぶせたような ⌒ 型に分布して、この低気圧に東側や南側では、南からの暖湿流が大量に流れ込んでいることを表す A B という 白輝域や白くぼやけた画像域が広く広がっています。このうち、画像域 Bでは、北東方向に にんじん状になっており、これは、南からの暖湿流と、大陸から進んできた500hpa上の谷(上空およそ5500m付近)の前面にあたる上空3000m付近の上昇流域とが収束して、一際、発達した降水域を形成している状態を示すものであり、この発達した降水域がかかった南西諸島南部では、1時間に30㎜以上、24時間雨量でも150㎜を超すような、この時期としては珍しいような大雨を観測しました。

一方、九州の南にある低気圧の西側に当たる中国大陸~東シナ海西部には、C で示す、水蒸気画像上の暗域(縞状に白くぼやけた画像域も含まれていますが)が、全体として 南北に U字型に広がっています。これは、九州の南にある低気圧の西側には、相対的に乾いて気温の低い気流が広範囲に流れ込みつつある証拠で、低気圧(ここでは温帯低気圧を言いますが)というもの、東側で暖湿流が、西側で乾いた気温の低い気流が双方、より多く流れ込むほど、低気圧自体、発達の度合いが強まることになります。

引用図③より、引用図①で、九州の南にある低気圧、13日9時には、紀伊半島の南に進んで、中心付近の気圧は988hpaと、台風並みに発達し、更に発達しながら北東へ進む予想です。

14日は、東北地方太平洋側~関東地方以西の太平洋側では風が強まり、沿岸部を中心に大雨、内陸部や高冷地では大雪となる予想ですね!大荒れの成人の日となってしまいそうです!!

山梨県内全域には、以上のことを受けて、12日夕方には大雪・着雪注意報が出されました!14日夕方にかけて24時間降雪量が、盆地で10cm、山地や富士五湖地域では30cmの降雪が見込まれます!

降雪による交通障害や電線や果樹木への着雪には充分に注意なさってください!!


県内の厳しい冷え込み続く 甲府では最低気温-6・4℃と2日連続-6℃以下の冷え込み

2013-01-06 17:38:35 | インポート

①1月6日6時の天気図 気象庁HPより引用

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②1月6日6時の甲信越地方周辺アメダス気温分布図 気象庁HPより引用

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山梨県内も、県内各観測地点で、本シーズン最低気温を観測した昨日ほどではないものの、朝方、連日の厳しい冷え込みが続いています。

甲府では、最低気温が-6・4℃と、2日連続しての-6℃以下の最低気温を観測しております。

陸上の最低気温は 海岸線より5キロ内陸部に位置し、海抜0mの観測地点の月最低気温平年値の年間最低値をAとすると

おおむね、各観測地点で、以下のような法則があります(筆者調べ)

ⅰ:Aよりさらに10キロ内陸部に写ると 月最低気温平年値の年間最低値は1℃低下

ⅱ:Aより海抜100m高くなると 100m高くなる毎に月最低気温平年値の年間最低値は1℃低下

ⅲ:地形的に幅10キロ未満の谷地に位置する場合 月最低気温平年値の年間最低地は1℃低下、谷地がY字型に合流した箇所に当たる地点では さらに1℃低下

ⅳ:地形的に傾斜10度以上の傾斜地にあたる場合 月最低気温平年値の年間最低値は2℃上昇

ⅴ:Aが都市部に立地している場合、そうでない地域に立地している場合より月最低気温平年値の年間最低地は1℃上昇

さらに、各観測地点の月最低気温平年値の年間最低値の差に、夜間~朝方晴天となる場合 冬季は1・25倍 夏季は1・13倍の気温差が生じます(筆者調べ)

以上より、甲府の月最低気温平年値の年間最低値は-2・4℃ 峡南地域南部の月最低気温平年値の年間最低値は-1・2℃、富士五湖地域河口湖の月最低気温平年値の年間最低値は-6・2℃ 山中の月最低気温平年値の年間最低値は-9・3℃となりますから

冬季に夜間~朝方晴天となる場合 おおむね 最低気温は、甲府より河口湖で4℃~5℃ 山中で8℃~9℃低くなりますし、甲府より南部では、2℃ほど高くなる と言えます。

気象庁が4日に発表した1ヶ月予報によれば、この先、まだまだ冷え込みが厳しい日が多くらる予想ですから、以上のことを踏まえて、水道管凍結対策などに、どうかご留意なさってください!!水道管凍結など、最低気温が-4℃以下となると、急激に増加するそうですから。


日本付近は強い冬型 強い冬型気圧配置時ではこんな箇所にもご留意を!!

2013-01-03 16:09:38 | インポート

※本ブログご覧の皆様 新年おめでとうございます!本年も宜しくお願い致します!!

※引用文内風速値表示は毎秒値表示です

①1月2日21時の天気図 気象庁HPより引用

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②1月3日3時の天気図 気象庁HPより引用

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③1月3日3時の日本付近雲画像図(水蒸気画像で拡大版) 気象庁HPより引用・加工

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④1月3日3時の全国ウインドプロファイラー風向風速分布図 気象庁HPより引用

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⑤1月3日9時の天気図 気象庁HPより引用

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昨日2日夜から本日3日未明にかけて、日本海から北海道地方を低気圧が通過して、3日は冬型気圧配置が強まりました。

引用図①②より、低気圧が北海道を通過した3日未明から朝方を中心に、北日本の日本海側では、各地で暴風雪に見舞われ、北海道石狩支庁浜益で36・9m(西風) 北海道留萌支庁留萌で36m(西風)の最大瞬間風速を観測し、前記の浜益では、10分間の平均の最大風速でも28・2m(西風)を観測しております。

また、本州付近の上空には強い寒気が段々と入り込んできて、北日本の日本海側や北陸地方、近畿地方日本海側を中心に雪雲が発達しやすくなっており、新潟県上越地方や長野県北部の一部では、3日12時までの24時間降雪量が60㎝を超えている箇所もあります。

引用図②③より、3日3時現在、オホーツク海沿岸にある低気圧に対応する水蒸気画像では、螺旋状に白く輝く画像域が見られますが、このような画像域が掛かる箇所では、画像の濃淡のコントラストを大きい箇所を中心に、風速が強まります(上空の強い風が地表付近へ吹き降りてくるからです。筆者調べ)から、特に要注意です!!

また、引用図②③より、北海道の東海上にある低気圧から延びる寒冷前線に対応して、水蒸気画像上では、本州上で U 字方になりつつ、帯状に白くぼやけた画像域が延々と中国大陸まで延びていますが、この U の区域は、上層のジェット気流に伴うもので、この区域内で、強風になっている層が厚いほど、北から強い寒気が流れこんできて、南側の暖気との温度差が大きくなっていることになります。温度風の関係から言えることですね。寒気の外縁に当たる区域といえます。この、Uの区域では、気流が乱れやすく、こういった箇所を航空機が通過する際には大きな揺れに遭遇しやすいものです。

引用図⑤より、3日3時現在 前記 A が掛かる区域にあたる、東北地方以西の上空2000メーm以上では、おおむね、風向は西南西~西風で、風速は軒並み20mを超えて、上空3000mでは、風速40mを超えている観測地点も散見しています。

前記のような気象条件時に、お隣の長野県アメダス観測地点野辺山で、西~南西風が強まりやすく、山梨県内では、野辺山で風速が強まってから、長野県の諏訪や県内大泉で北西風となって、風速が10m以上となると、その1時間~2時間後から、県内では甲府盆地中心に強風注意報クラス(風速12m以上)の強い風(おおむね北西風)に見舞われます(筆者調べ)から、注意が必要です!

前記の A の区域は、引用図②③⑤を総合的に勘案すると、ほぼ東西方向へ広大に分布しつつも、3日3時から9時へ6時間ほどの間にも、ほぼ同じ箇所に居座っている様子が解ります(引用図③で、北海道の東海上から関東東海上に延びる寒冷前線が、3日9時に、ほぼ同じ位置に位置して、停滞前線となっていることからですね。)。

よって、これから、本州上空では、徐々にではありますが、強い寒気に見舞われることといえますね!