雅楽演奏会
平成29年1月29日(日)シンフォニア岩国にて浄土真宗本願寺派山口雅楽発足
30周年記念にて、第2回雅楽演奏会が午後13時30分開場、演奏14時~16時
迄有りました。何とシンフォニア岩国コンサートホールは超満員でしたのには
びっくりしました。
◆それではいつもの様に雅楽演奏会を少し述べて見ます。
◎管絃(かんげん)
龍笛・篳篥・鳳笙(りゅうてき・ひちりき・ほうしょう)の管楽器三管、鞨鼓・
太鼓・鉦鼓(かっこ・たいこ・しょうこ)の打楽器三鼓、楽琵琶・楽筝(がくびわ
・がくそう)の絃楽器両弦で演奏します。
◎平調 音取(ひょうじょう ねとり)
音取(ねとり)とは、曲のはじまる前に楽器の音律を整えるとともに調子の旋律
法を示し、雰囲気を作り出すために奏する短い曲です。洋楽のチューニングと
違うところは、各調子ごとに様式化された曲として音取が定められている点で
あります。
本日の演奏曲は平調(洋楽のE音に近い音)に属しますので、この音取が最初に
奏されます。
◎五常楽急(ごしょうらくのきゅう)
唐の太宗(在位627~649)の作。人が常に行うべき五常「仁・義・礼・智・信」
を「宮・商・角・徴・羽」の五声に配して作られたと言われます。別名
「礼儀楽」
◎越殿楽(えてんらく)
結婚式などによく演奏され、雅楽野中で一番有名な曲です。「越殿楽今様」
や福岡民謡「黒田節」、また最も古い仏教賛歌「法の深山」のもととなった
曲です。
◎倍臚(ばいろ)
林巴(南ベトナム)の八楽の一つ。婆羅門僧正と林巴の僧の仏哲とが、天平8
年(736)8月に我が国に伝え、大安寺で四天王の楽人に教えたと言われてい
ます。聖徳太子はこの曲を奏して守屋の軍を破ったと伝えられています。