瀬田八幡宮
(山口県和木町)
平成26年2月23日(日)冬の好天気に恵まれたので阿品の弥山と和木
町の瀬田八幡宮を見学して帰りましたので、これをブログにお載せ致し
ます。
◆それでは少し瀬田八幡宮をご説明致します。
瀬田八幡宮は、山城国男山八幡宮から観請されたと伝えられ、寛永6年
(1629年)岩国領主、吉川広正により再興が命じられた瀬田村ほかの
氏神である。
現在の本殿は、棟礼によれば、正徳5年(1715年)吉川亀次郎(6代藩
首径永の幼名)の命で、建立されたもので、桁行40.6m、染間3.97m
前室付き三間社流造り向拝(本殿の正面の引り出し部分)一間、銅板葺
である。全体的に装飾的要素が少なく、とくに妻飾り(屋根の両端の三角
形の部分)を亥叉首(いのこさす)。棟木を支えるために2本の木材を山
型に組んだもの。叉首(さす):合掌とするなど古形式をとどめている。
細部の絵様も控えめで、虹梁(こうりよう、虹の形のように曲がった梁(は
り)の渦、若葉は細く張りのある線をもつ。また、虹梁も端に線彫りで袖
切りをあらわすが、その両端の材の幅をたたまずに、そのまま他の材と
つなげる手法は珍しい。
以上のように古く(室町時代)からの神社建築様式を継承し、しかも棟礼
により年代の確実な山口県下でも数少ない18世紀初頭の神社建築で
ある。