エトルタのヴィルジニに送られてル・アーヴルを出発し、TGVでパリに帰った。
パリが凱旋門近くのカトリーヌたちのアパルトマンに荷物を置いて、ルーヴルに出かけた。
美術品を見るのが目的ではなく、バカンスで今回は会えないマリーエメの代わりに?留守番の息子のルイ君がそこでアルバイトをしていると言うので、彼に会うことが目的で、次に彼の案内でルーヴルを見学すると言うことになっていたからだ。
待ち合わせの時間に彼は待っていてくれて、彼の案内であちこち見学した。数年前にも来たことがあり大事なものは見ていたが、実は「逆さピラミッド」を見落としていたので、先にそれを見に行った。
あとは説明より写真の方がいいだろう。
この美術館のすごさは、フラッシュさえ焚かなければ、いくら写真を撮ってもいいことだ。
すぐ横で本物そっくりに、模写している人もいる。
この天井が地上に見えるピラミッド
あのエトルタの怪盗ルパンの家で見たモナ・リザの本物(どっちが?)が厳重に守られていた。
でもルイ君は近くに有る「虎」の絵を指して「僕はこっちの絵の方がいいと思います」と日本語で、フランス人らしい皮肉を言って笑わせた。
そして、日本人が必ず見る、「ミロのヴィーナス」についても、「これを綺麗だと言う人が沢山いますが、僕は綺麗だとは思いません」と言い、別の彫刻を指して「こっちの方がずっといいと思います」と日本語で言っていたことも記憶に残っている。
自分の目で見て評価する彼と、教科書に載っていたし、皆がいいと言うから良いに違いない程度の私とはずいぶん違う。
彼は日本語の勉強をして、かなりしゃべれるようになっていた。何でも学校で日本語を教えることになるかもしれないとのことだった。(現在は少し日本語を教えているようだ)
また博物館の説明員なので、お客さんに声を掛けられ、英語での質問に、流暢な英語でも答えていた。
館内のカフェで休憩したが、終りに支払おうとすると何やらカフェの人と話していた。勘定をするとちゃんと、「従業員割引」にしてくれていた。
ルーヴルはオルセー美術館とは異なり、外国から持ち込んだ美術品が多い。武力を背景にした収集品もあるがその点は別にして、今や国境を越えた世界的な宝物であるから、良く第二次大戦で失われなかったものだ。
ルイ君も「本当にそうです。」と言っていた。
ルイ君は一度我が家に泊まったことがある。私も彼の家に泊まったことがある。その時彼はベルギー人の彼女がいて、夢中だった。
聞くと、もうそれはとっくの昔に「セ・フィニ(終わった)」そうな。新しい彼女は詳しくは聞いていないが、どうやらいるらしい。
お父さんはエールフランス関係のお医者さん(ジェネラリスト)だが、彼は法律の道を進んでいる。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます