フランス人観察記録

日本人から見て解ってきたフランス人の考え方、行動についての覚書

震災で三陸の牡蠣が危機になったとき、「お返し作戦」

2013年06月21日 | プロヴァンス

広島に着いて、その夜は広島焼きを食べに行き、歓楽街を抜けてホテルに戻った。

日本の歓楽街は彼の目にはどう映っただろう?

東京や大阪へも行っているので、ここが初めてというわけではないが、フランスとはまた違う看板など興味深そうに?見ていた。

 

そして明けて翌日、いよいよ広島見物である。

まず先に宮島に行くことにした。広島駅までホテルから歩いた。そして電車とフェリーを乗りついで宮島へ。

私は40年ぶりに訪れる宮島だが、大鳥居がフェリーから見えてくるとさすがに「宮島というと大鳥居」、存在感があり、どこの神社にもない荘厳な美しさも感じられる。 

外国人にとって、神道は理解しにくいというが、ここは解りやすいと言った人がいた。仏さんと違って神様は目に見えないけれど、鳥居を始めとして社殿を視覚に訴えることができ、一目見ただけでその美しさがわかるということなのかもしれない。 

キリスト教はキリスト像やマリア像を拝むことが出来、仏像を拝むことが出来る(秘仏のような例外は別にして)仏教と共通したところがある。

しかし、日本の神道では、神様は一般には見えない。わずかに神官が発する神の声「ウーォーッ」というあれしか聞けない。鳥居をくぐって本殿にたどり着くまでの、くねくねと続く長い参道も効果的で、そこに神秘性があるのだが、解りにくいと言えばそうかもしれない。 

さてジュリアンは以前フランスのテレビで宮島の特集があり、「焼きがき」に驚いたという。フランスでも牡蠣はご馳走、クリスマスのテーブルにも並ぶほどだ。

でもそれは生ガキである。私もブルターニュでフランスの生ガキを二度味わった。(実は初めて生ガキを食べたのは日本ではなく、フランスだった。)

日本と同じくぼみのある形の牡蠣は日本のものより少し小ぶりで、もう一種類平べったい牡蠣も小ぶりであるので抵抗なく食べられた。

フランスの牡蠣は二度病気のため危機に陥ったが、その度に三陸の牡蠣の養殖業者に助けられたことがあり、震災で三陸の牡蠣が危機になったとき、「お返し作戦」ということで、フランスから助けてもらったといういい話があるそうだ。

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