京都・環境ウォッチ

いま京都で起こっている環境問題、自然環境の変化などにかかわって、皆さんと一緒に考えていきたいと思っています。

もう終わりにしませんか?「京都市内高速道路」

2008年01月14日 | 地球温暖化
皆で出した「質問状」です。

もう 終わりにしませんか?「京都市内高速道路」
-京都市長選挙に立候補を予定されている皆様への質問状-
                                 2008年1月11日
 京都市政の改革によせてくださる各位の熱意に敬意を表します。
私たちはCOP3以来、京都の環境保全や地球温暖化防止の問題に取り組んできたものでございます。
このたびの市長選挙にあたり、京都の環境・まちづくりにとって大きな問題であり、且つまた、京都市政の方向を左右する重要な問題である「京都市内の高速道路建設問題」に対する新京都市長をめざす皆様の御見解を伺いたく、ここに書面をもって質問をさせていただきます。

財政負担の問題から
 京都市内の高速道路建設計画については、以前より、住民運動団体などから莫大な財政負担が指摘されてきました。更に、これまでの計画は、阪神高速道路公団の民営化に伴ない、いま事業の前提が大きく変化しています。即ち、建設の可否を含めて自治体の裁量が拡大したこと、および、自治体の経費負担も増大したことです。私たちは、この状況に加えて、現在の窮迫した市財政のもとでの高速道路三路線(堀川線・西大路線・久世橋線)の建設は市民にとって意義はなく更なる窮乏を招きます。
高速道路は「財政面からも市民生活を圧迫」すると考えます。
京都市の環境・まちづくりの立場から
 高速道路は京都の都心部に大量の車を導入します。これは必然的に交通渋滞・大気汚染を増大させ、京都の魅力を減退させます。お隣の韓国では、首都の高速道路を撤去し清流を復活させ、都心の潤いと賑わいを取り戻しました。京都はこれを参考にし、きたる時代に向かって「自然と人と文化を生かしたまちづくり」をすすめることです。私たちは、いまから時代遅れの高速道路を京都に建設することは大きな誤りであると考えます。
地球温暖化防止の立場から
 地球温暖化防止に寄与する交通政策は、「公共交通の充実」とこれと連携した「歩いて楽しいまち・京都」の推進です。また「自転車専用道」とルールを確立した自転車の活用です。このような京都の創出には、都心部への車の流入を極力抑制する必要があります。私たちは、大量の車を呼び込むことを前提とした高速道路建設はここで中止するべきと考えます。
 
市内高速道路三路線の建設は経済的に引き合うものではなく、市財政を破綻させ、市民生活に更なる困難を招きます。また、京都のまちづくりにとって有害であり、地球温暖化防止に逆行するものです。市長(予定)候補各位は、以上の三項についてどのようにお考えでしょうか?
市長(予定)候補各位にはこの際「もう、高速道路は止めよう!」と、ぜひ表明していただきたく存じます。
上に記しました三項について、ご高見を承りたく存じます。
なお、ご高見はそのまま公表させていただく所存でございます。



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