goo blog サービス終了のお知らせ 

京都・環境ウォッチ

いま京都で起こっている環境問題、自然環境の変化などにかかわって、皆さんと一緒に考えていきたいと思っています。

貧困ビジネス「囲い屋」

2010年04月07日 | 貧困・格差問題
7日付朝日新聞の
「貧困ビジネス」について

先日、反貧困のボランティアグループと共産党の青年たちに
よく似た相談が舞い込んだ。

はじめの相談は、「今住んでいるアパートが劣悪なために一刻も早く引っ越しをしたい。しかし、いま、所持金がないので、不動産屋に仲介料や家賃を後払いにしてもらっても、残りの費用(火災保険料10500円)が負担できない。なんとか、火災保険料の分だけでも、貸してくれるようなサービスがないか」というものでした。
実は、この男性の住むアパートには、生活保護を受給する人たちが何人かまとめて住んでいます。男性は、通帳を別の人物にあずけており、手元には、振り込まれた金額から、家賃+設備使用料などが差し引かれ、残りが本人に渡されるシステム。
この男性は、今年初めから年金受給者になり、アパートからの転居を希望していました。
ところが年金が振り込まれる通帳は、他人に管理されており、手元にはお金がない、
転居するためには、火災保険料10500円が必要だが払えない。通帳が取り戻せないなら、紛失届”を出し、一方的に退室することも考えました。しかし、そうなると年金が入るまで「路上」です。
反貧困のボランティアの学生や共産党の青年たちは、本人と相談、一緒に、通帳・印鑑を預かっているという人間を訪ね、返還を求めようということになりました。

その後の顛末は、Iさんのメイルから
「(その人物)の住所と聞いている南区のマンションを訪ねたのですが、
部屋の表には『K・・・』という表札がかけてありましたが、
『〇〇』とは書いてありませんでした。
ベルを押したら男性が出てきました。
『〇〇さんですか』と聞くと、『そうです』と認めました。
来訪の趣旨を伝えAさんが名刺を出すと、
男性はあわてた感じで別の部屋に他の人間を呼びに行きました。
数分して、初老の女性があらわれ室内に入れてくれました。
その女性にもう一度、来訪の趣旨を伝えると、
女性は『通帳は返すつもりだった。あなたは生活保護ではなく、
年金になっているから、もう私たちが通帳を預かっている必要はなかった』
というようなことを言って、通帳・印鑑・カードを返してくれました。
カード番号は、明日、別の人間が、直接〇さんに伝えにいくとのことでした。
ということで、〇さんに通帳・印鑑は返還されたので
引越しの目処が立つのでよかったのです」

相談にのった彼は、”かなり怪しい”と思ったそうです。
ちなみに、〇さんの年金は12万5000円。
うち、家賃で42500円+設備使用料17500円、
合計60000円が差し引かれ、生活費として65000円が本人に渡されます。
水道光熱費やくみとり料は別です。
「朝日」で書かれている「家賃約4万円」とよく似た額です。

サクラ枯死”主犯”キノコ?

2010年04月07日 | 環境
7日の京都新聞
上記の見出しで、
「ナラタケモドキ 樹内に寄生、根伝い感染ー府立植物園など調査」の記事。
弱った木の根元に、ナラタケモドキの「白い菌糸がびっしり」
ナラタケモドキの菌を混ぜた土は、ソメイヨシノの苗が育ちにくく
「葉が黄化・・・著しく衰弱して大半が落葉した」
わかりやすいが、”わかりやす”すぎる。

26面には
「専門家『対策・観察強化を』」の記事があり
京大の森本氏の弁を載せている。
「ただ衰弱はそれだけで起こる単純な問題でなく・・・複数の要因が重なっている」
この「複数の要因」から、本質的な原因、問題を発見するのが科学だと思う。
という点では、マスコミもそうだが
わかり安すぎるのは困る。
周辺の土壌の菌をめぐる環境が大きく変化している、との推測を立てるのであれば
たぶん、少なくとも20年前の土壌環境、それに関わる主要な菌の存在と振る舞い
一方で主要な菌に関わる土壌環境についての調査と
現状を比較してほしい。

温暖化で、明らかに地上の環境は変化を見せている。
”地中は別”とは決してならない。
土壌(地表面付近の)温暖化の実態を、もっと明らかにしてほしい。