京都・環境ウォッチ

いま京都で起こっている環境問題、自然環境の変化などにかかわって、皆さんと一緒に考えていきたいと思っています。

「水俣病と地球環境」フォーラム

2009年12月09日 | 環境
フォーラム「水俣病と地球環境」を開くことになりました。
以下、そのお知らせです。
改めて、地球温暖化の問題と水俣病が
企業の社会的責任、地球的責任を問う問題として
浮かび上がってきました。
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日時:12月23日(水)午後1時半から3時半
会場:ハートピア京都大会議室
基調講演:尾藤廣喜弁護士
うた:野田淳子さん(歌手)
報告:大石利生さん(不知火患者会会長・原告団団長)
徳井義幸(ノーモア・ミママタ近畿訴訟弁護団団長)
門 裕輔(不知火・水俣病大検診医師団)
NGO関係者

主催:フォーラム「水俣病と地球環境」実行委員会(連絡先:鴨川法律事務所)
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趣旨
 IPCCの最近のレポートによれば、温室効果ガスの濃度はかってなく高いものとなっています。まさに地球温暖化の問題は、人類の未来にとって焦眉の課題となっています。この問題を考える時、日本の公害の原点・水俣病のことを忘れるわけにはいきません。
水俣病の本質的問題の一つは、公害を引き起こしたチッソが、その犯罪を隠しながら、長期にわたって人々の健康と環境を破壊し続けてきたことです。温暖化による人の命と環境への影響は、さらに長期にわたり、地球的規模で、人々の命と環境の破壊をすすめるものとなります。
水俣病が公式に発見されてから53年、「水俣病問題」は未だに解決されていません。04年、最高裁はチッソと国、熊本県の責任を明確に認め、それまで国の認定基準では排除されてきた水俣病患者の救済を求めました。しかし、その後も行政は、厳しい認定基準を変えようとせず、逆に水俣病問題の幕引きが図られようとしています。
今年7月、自民党・公明党・民主党の3党は、「水俣病問題特別措置法(チッソ救済法)」を成立させましたが、これには、患者側や支援グループから「チッソ救済を真の目的とする法律」「加害企業が全被害者の補償を行わないうちに免責される法律」との強い批判の声が起こっています。
患者側は05年、チッソと国・県を訴える新たな裁判を開始、原告は2000名を超える大きな闘いに発展しています。
今回のフォーラムでは、「水俣病問題」の経緯を振り返りながら、この問題の解決には何が必要かを明らかにするとともに、水俣病と地球規模の環境問題とのかかわりを、問題にかかわってきた弁護士や原告、医療従事者、NGOメンバーを中心に、参加者とともに討論します。

現在の呼びかけ人-12月7日現在(アイウエオ順)

安達正明(京都府勤労者山岳連盟)・井坂洋子(新日本婦人の会京都府本部副会長)・岩橋多恵(弁護士)榎田基明(京の道ネットワーク事務局長)・川越義夫(小倉山を見つめる会代表)・榊原義道(北山の自然と文化をまもる会代表幹事)・佐々木佳継(京都・水と緑をまもる連絡会事務局長)・四方功一(京都・水と緑をまもる連絡会代表)・辻 昌秀(京都総評副議長)・永井弘二(弁護士)・中島晃(弁護士・まちづくり市民会議)・中林 浩(神戸松蔭女子学院大学教授)・中村和雄(弁護士)・野田淳子(歌手)・原 強(コンシューマーズ京都理事長)・尾藤廣喜(弁護士)・右衛門佐美佐子(NPO法人グリーンマップジャパン理事長)
コメント (2)
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