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京都・環境ウォッチ

いま京都で起こっている環境問題、自然環境の変化などにかかわって、皆さんと一緒に考えていきたいと思っています。

石原氏、「原発とか消費税とかは・・・ある意味では些細な問題」発言

2012年10月29日 | 原発ゼロ
先週末、どこかの新聞で読んだ記憶があって探していた「石原発言」
「朝日」の27日付「石原新党 波立つ第三極」にあった。

たちあがれ内の消極的な意見にかかわって
「石原氏は会見で『大眼目は官僚の硬直した日本支配を壊していくことだ。原発とか消費税とかは大事な問題かもしれないが、ある意味ではささいな問題。大きな視野で考えなさいと言った』と明かし、第三極結集の必要性を訴えた」

この発言の中心は
「原発とか消費税は大事な問題」かもしれないと肯定しているようで、本当は否定している点
最も本質的な点は「原発…とかは、ささいな問題」と指摘していることだ。
これこそ、石原新党などの”本質的な問題”だ。

26日の関電前ー原発はすぐにゼロ!

2012年10月27日 | 原発ゼロ
関電前「原発はすぐにゼロ」アクション
26日は「バイバイ原発・京都」も呼びかけ、午後6時からは関電包囲”ぐるぐる”デモも行いました。
やはり、デモは参加者も増えて400名を超えたそうです。
これから寒くなりますが、
「月に1回ぐらい、あちこちへのデモもやりたい」と、声が上っていました。
京都駅周辺を歩くと、やはり訴えを聞いてくれる人が多く、
コールに力が入ります。
修学旅行の中学生たちが「原発、いらねぇ」を声を挙げてくれました。



以下、最近のアクションです。





11.11「東京100万人大占拠」に連帯・京都アクション

2012年10月25日 | 原発ゼロ
11月11日、「全原発即時ゼロ」を訴える市民の全国的アクションが行われます。
京都各地で様々な行動が企画中ですが、
私たちは、先日相談会を開き
以下の方向で取り組もうということになりました。
ぜひ成功させたいと思います。

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11.11「東京100万人大占拠」に連帯・京都アクション
  
日時:11月11日(日)「全原発即時廃止キャンペーン」に連帯した関電京都支店包囲デモを行います。
○デモは、午後3時15分集合・3時半ー京都駅西ビックカメラ横公園出発
これに先立って、午後2時から関電京都支店前でのスタンディングアピールや
宣伝、京都タワー前宣伝などがあります。

○デモは、楽しくピースフルに。楽器やアピールボード、楽しいコスチューム大歓迎 
相談会参加者(アイウエオ順:池田文穂・川越義夫・榊原義道・佐々木佳継・千原渉・辻昌秀・山田吉則・吉永剛志)でデモの世話人をつとめますが、さらに世話人募集中。

*10日、11日には「東京大占拠」に連帯した大阪や京都各地のアクションが取り組まれます。それぞれの企画を連帯して成功させようという議論も行いました。各地の企画をネット上などで紹介しあいます。


関電京都支店前アクション 今晩は200名で盛り上がりました。

2012年10月12日 | 原発ゼロ
10月12日の関電京都支店前アクション
”きんかん”行動などと呼ばれていますが、
今晩は200名で盛り上がりました。

午後6時過ぎ
ギター2本+アピールの横幕3枚を持ったグループが10人以上で参加され、ぐっと200名に近づきました。
(長岡京市からこられたグループのようでした)
皆さん、関電西のコンビニの東側に立ち”歌アピール”
道路からも横断幕がよく見えて、あちこちからフラッシュが焚かれ目立ってました。
フランスから旅行で京都に来た女性が日本語のコールに興味を持ち
”ゲンパツ・アブナイ”って何ですか?”カツダンソウ・コワイ”ってどうゆう意味?”カネヨリ・イノチ”って?・・・とフランス語が話せる参加者に質問ぜめしていました。
彼女は「楽しい」「楽しい」と連発、来週も”きんかん”に参加するそうです。

共産党が提言ー「即時原発ゼロ」の実現を。政府に申入れ

2012年09月26日 | 原発ゼロ
26日のしんぶん赤旗に、日本共産党が25日、「『即時原発ゼロ』の実現を」の提言を発表、政府に申し入れた記事がのっています。
これは、大歓迎!

共産党のこれまでの「原発ゼロ」提言は、
昨年6月13日発表の、「原発からのすみやかな撤退、自然エネルギーの本格的導入をー国民的討論を合意をよびかけます」などで
「原発ゼロ」の政治的決断がまず重要と述べながら、「原発をゼロにする期限を切ったプログラムの策定」を提起してきました。
その期間については共産党としては、
「5年から10年以内を目標に原発から撤退するプログラムを策定することを提案する」としてきましたが、
今回は
「5年~10年以内」を改め、「全ての原発からただちに撤退する政治決断を行い『即時原発ゼロ』の実現をはかること」としています。この前進は、たいへん良いこと。
バイバイ原発京都のMLでも紹介しましたが、
「大歓迎」「多くの政治勢力がこの行動に続くことを期待します」の声が返ってきました。

提言:「即時原発ゼロ」の実現を
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik12/2012-09-26/2012092605_01_0.html

自民党総裁選ー原発ゼロ全員「NO」

2012年09月24日 | 原発ゼロ
23日の毎日新聞で「自民党総裁選情勢」の記事
気になる部分をメモした。

○苦戦・石原陣営に焦りー「谷垣総裁を出馬断念に追い込む形になり、批判が広がった」
○町村信孝元官房長官は入院中ー「ここで降りたら派閥がもたない」(町村派幹部)(結局、派閥のためなのかー論外)

以前ここに、谷垣氏(自民党)が、ルビコン川を行ったり来たりしたら”溺れる”と書いた。
谷垣氏は悔しかったろうが、その通りになった。
谷垣総裁を同じ派閥の幹部が、”もう役に立たなくなった”と引き降ろす
何をか言わん。
今度は、その主犯たちに批判の声が巻き起こる。

”もし”の話をしても仕方ないが
谷垣氏が勝負していたら、もう総選挙になっていただろう。
尖閣に対応する自民党政権
これは危ない話で
つらつら考えると、総選挙は、”持ちこたえられる”ところまで
ずるずると延びて行くのだろう。
”橋下維新へ託す”などでなく、冷静沈着な対応が全てに求められる。

同じく、24日の「毎日」2面
自民党総裁選、「原発ゼロ全員『NO』]
「『最終的に原発ゼロを目指すか』との問いには全員が『NO』のスタンス(14日・TBS)。新総裁が誰であれ、政権に復帰した場合、原発ゼロ方針の見直しは必至」







原子力学会会員へのアンケート調査からー「原発利用」に自信失う

2012年09月21日 | 原発ゼロ
本日の「朝日」
いま広島で大会を開いている原子力学会が
メンバーの意識調査を行ったという記事が載っている。
「原発の利用について安心か不安か」の問いには
「安心」が昨年1~2月の51.1%から23.2%へ大幅ダウン
「どちらともいえない」が7.4%から20.6%に増えたそうだ。

朝日には、肝心のもう一つの選択肢が書いてない。
当然、残りの選択肢は「不安」
原子力学会に電話をしたが、「いま学会中で担当者がいないのでわからない」とのこと
朝日新聞(大阪本社)に電話をした。
「この問いだと普通三択なので、もう一つは「『不安』、で間違いないだろう」とのこと。

計算すれば、原子力学会会員で「原発に利用に不安を感じている」は56.2%
圧倒的多数と言える。
分析にあたった関西大学の土田昭司教授は
「多くの学会員が動揺している。これをどう昇華させるかが学会に問われる」とコメントしているが、
この場合、”昇華”は、ありきたりの持続的”発展”のイメージでなく
”別物への展化”だろう。
学会は、原発に関する狭苦しい、専門的な細切れの検討でなく、
そもそも日本の原子力発電所が、2000年代の大地争乱の時代にふさわしいか
根拠を失った楽観論を排して
土台から、多くの分野の人士を集めた抜本的検討を行うべきだろう。
「人士」には
福島その他の被災者、若いお母さんたち、哲学者や文学者など、”専門家”でない人を中心に構成するぐらいの覚悟で取り組まなくては(原発の専門家は学会会長一人ぐらいで十分)
”道”は開けないし、”自信”など回復するはずはない。


市民の手による「体調チェック運動」

2012年09月14日 | 原発ゼロ
以下は、京都で発行されている「ねっとわーく京都」の2012年10月号に書いたものです。
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3.11before~after 市民の手による「体調チェック運動」

コタの鼻血
赤旗しんぶん(日曜版)で、“そばもん”の山本おさむさんが自らの震災・原発事故をテーマに「今日もいい天気」を連載している。
その第14話「犬だもの」~16話「小さな被害者」では福島への一時帰宅後に起こった変化、飼い犬コタの“鼻血”や“声枯れ”、妻ケーコさんの“長引く口内炎”が描かれている。
震災後20日、山本さん夫妻はコタをつれ故郷である福島県福里村に一時帰宅、妻ケーコさんとコタは叔父さんの容態のこともあり村に残った。一ヵ月後、移住先の埼玉に戻ってきた時、飼い犬コタは声が出なくなり、ケーコさんの口内炎はなかなか直らず、作者は「被曝させてしまった」と思う。コタは鼻血も出していた。
「いぬだってはなじぐらいだすこともあるんだな。いきているんだもの」と14話はコタの優しい顔で締めくくられているが、犬の「声枯れ」や「鼻血」の話は案外知られてなくて、この話をすると、皆びっくりする。15話ではチェルノブイリ事故に関係する団体のホームページからの情報として「低線量被曝」の症状が、「粘膜、目、鼻、口、のど、声帯、性器関連の炎症が繰り返される。目は子どもにも白内障がのちのち増える」と紹介され、作者はコタたちの症状が原発事故の影響だと確信する。
内部被曝問題を告発し続けてきた矢ケ崎克馬琉球大学名誉教授は、「高線量」「低線量」という概念の曖昧さを指摘し、こう書いている。
「内部被曝では放射線が局所に密集してあたるわけで、体内に入った放射性物質が『微小な微粒子』であっても、その周囲にはそれこそ『高線量』領域が構成される」
「体内にとりこまれた放射性微粒子が鼻の粘膜にくっついてしまえば、鼻の粘膜が集中して被曝します。この場合、外的に見て傷はないのに多量の出血をもたらす。目では認められにくい小さな傷がいっぱい作られているのです。同様に下痢や血便なども、ベータ線などの局所的に集中した被曝を想定すると、放射線を原因と考えうる根拠が、明らかに存在します」(岩波ブックレット「内部被曝」)

子どもたちの鼻血

先日、原発事故の影響を心配して、宮城県や東京から関西に避難されてきた方の話を聞く機会があった。
宮城県から避難している女性は、震災直後、まず何とか食べ続けることが大切で「宮城県の野菜、福島の野菜は本当にありがたかった」。そして、その時は放射能のことなど考えられなかったが、1ヶ月後、子どもの調子が悪くなり、鼻血が3回も続いたそうだ。
鼻血は「朝起きると、ベッドの血だまりの中で子どもが目を覚ます」ような状態で、それが毎日毎日続く。病院につれて行って医師と相談したが、「花粉症の時期で、鼻血の季節」と言われた。そのうち、貧血になる。もうだめだと6月沖縄に。夏休みには20日間、再度沖縄へ避難し、食べ物も沖縄のものだけを食べさせるようにした。すると「見る見るうちに顔色が良くなり鼻血も止まった」という。話をしてくれた本人も、喉の痛みが直ったそうだ。

 「避難移住者たちの手記」

新聞でも報道されたが、「避難移住者たちの手記」(発行:東日本原発事故体験者ユニットなど3団体)は、震災直後、関西に東日本から避難されてきた皆さんの切実な思いを伝えてくれる。そこには、当時の状況ととともに、避難を決意された皆さんの“被曝の実感”も書かれている
東京都中央区のKさん:「もともとアトピーだった大人や子供達、みなとても酷くなっています。アレルギー専門病院の医師も『事故以降みな酷くなっている』と言っていたそうです。夏に二ヶ月関西避難をし、東京に戻ったらその日から息子が、目が痛い、喉がいたいと一ヶ月程言いました。これは私も夫も友人も、海外に長くいた友人も成田に着いた途端感じたそうです。」
東京都港区のJさん:「原発事故後、子どもたちが鼻血を出すようになったと、東京の母親たちからよく聞くようになりました」
福島県二本松市のHさんは手記の中の詩で、「同じ日に小学校でたくさんの子が鼻血」と書いている。
東京都中野区のYさんは、「京都の皆様に伝えたいこと」の中で、自分の体に桜の季節を過ぎてから、「痛みも何もない水のような下痢(4月から6月頃まで、二ヶ月間、毎日続いた)」や「猛烈な倦怠感(6月)」「波のように襲う激しいだるさは、座っているのも辛く、仕事から帰ったあとは毎日毎日寝たままで動くのも困難」などの症状が表れたこと、そして彼女は「そこでようやく放射能の影響を疑い始め、いろいろ調べものをして、知識を得始めた」という。
7月、ある講演会の質問タイムで男性が、「自分は仕事で東京によく行くが、東京の友人たちは声枯れしたり風邪を引くと長引いて治りにくい。“みなそう言っている”が、健康被害についてどう考えるか?」と質問していた。「みな、そう言っている」という一言が印象に残った。「みな、そう言っている」というのが、いかにもそれが“普通”であることを物語っていたが、これは「普通」ではない。ただ、“軽症”だから、ニュースにはならないだけでないのか。

「私の被曝」とみんなのカルテ
私自身、被曝の“直感”は、昨年11月に福島県相馬市を日本共産党のボランティア支援で訪ねた際のことだ。私たちが主に活動したのは南相馬だったが、半日間、飯舘村なども訪ねた。現地で線量計を借りてあちこちで測りながら動いたが、村への道すがらも線量形を眺め続けた。
村に向かう途中の車内で数値は上っていった。峠で測り、さらに村に入り、水路脇の道路に下りて測ってみると、南相馬の20倍を越えていた。私がこの時に感じた唯一の症状は、飯舘に向かう車中で始まった頭痛で、これは“長居は無用”と思った。痛みは、帰路につき南相馬に帰ると、ぴたりと止んだ。“心理的な緊張によるものではないか”“因果関係は全く証明されていない”と言われたら否定もしないが、体は感じていると思った。
今、ネット上で市民自らが、2011年3月11日以降、「放射能汚染によるのではないか、と思う症状」が自分自身や家族にないかどうか、それを聞き集める運動が進められている。「みんなのカルテ」を検索し、<初めての方に><みんなのカルテ>を選択すると市民自らが申告した「症状」が列挙されている。これを読むと、書かれた個々人に、原発事故以降「変化」が起こっていると思わざるを得ない。

被曝に人権意識を持って立ち向かう

 昨年の「世界」9月号で、自らも広島で被曝し、長らく被爆者救援・治療に当たってきた医師の肥田舜太郎さんが、原発事故後の「被曝についての相談会」や「原爆投下後の柳井での体験」などについて書いている(聞き手:守田敏也)。
 「(事故後)福島市内からなど色々な人から電話がかかり、はじめ下痢だった人に口内炎が出たという。広島の経験では、放射線を受けた人たちの初期症状に、下痢を起こし、口の中がただれていくことがありました。次に鼻血があり歯茎からも出血する。瞼からもたらたらと出ました。その後に腕に紫斑が出てきました。この人たちは頭から原爆を受けましたが、死の灰で内部被曝もしています。後からの入市で内部被曝した人からも、下痢や口内炎や鼻血、紫斑などの症状が現われることがありました」「後から出てくるのはぶらぶら病です・・・ある日から突然、身体がだるくなり出した人たちがいました」
 肥田さんは、インタビューの中で「被害を受けてしまったのなら、腹を決めなさい。下手をすると恐ろしい結果が何十年かして出るかもしれない。それを自分に言い聞かせて覚悟する」こと、同時に「その上で、個人の持っている免疫力を高め、放射線の害に立ち向かう」大切さを述べ、被曝を受けた私たちが、人権意識を持って立ち向かうことを呼びかけている。
 がれきの広域処理問題の際に、3、11以後の京都市の清掃工場の灰から検出された放射性セシウムのデータを入手した。飛灰から検出されていて、セシウム合計は10~23ベクレル/kgだ(2011年10月から11月に市内4つのクリーンセンターで測定)。この時、東京都23区のデータも見た。工場によって異なるが、数値の低い渋谷川清掃工場では1132ベクレル/kg、高い所では葛飾区の清掃工場で、主灰と飛灰の合計で4409ベクレル/kgにものぼっている(2011年7月測定)。ゴミは正直に、その町の放射能汚染の実態を物語る。そこから見える東京の放射能汚染は、京都の100倍以上となっており、より多く放射性物質がまき散らされた「客観的土台」は、明らかに存在している。
 政府は事故直後から、「直ちに影響はありません」と繰り返して来た。私たちは、これを、「その後、影響が出ること」だろうと思ってきた。しかし、私たちは、騙されていたのかもしれない。「直ちに影響がない」のはウソで、本当は、直ちに影響が出ているのではないか。“長引く風邪や下痢・軟便”、“治りにくい虫刺されの痕”の話を持ちかけると、そんな話を聞いたと話題になるし、私自身、自覚症状もある。それが原発事故の影響でなければ、結構なことだ。
3月11日後、日本の放射能環境は明らかに激変させられている。私たちは、そうした中であげられている“症状”に耳を傾け、私たちをしっかりと観察すべきではないか。それぞれは“軽微”だが、もしそうした症例(3.11後の変化)がたくさん集れば、それは何らかの「健康被害」を示すものになるかもしれない。3.11を前後しての、自らの「体調チェック」の運動を呼びかけたい。

(北山の自然と文化をまもる会代表幹事 榊原義道)





 

8月31日、関西電力京都支店周辺で、”原発いらない”大アクション

2012年08月12日 | 原発ゼロ
8月31日に「関西電力京都支店包囲のデモ&スタンディング・アピール」が行われます。
とき:2012年8月31日(金)
   16時~18時 関電包囲のスタンディング・アピール
   18時~19時ごろ 関電京都支店のまわりを”ぐるぐるデモ”します。
ところ:関電京都支店周辺(デモは、京都駅前ビッグカメラの北の公園集合)

デモ&スタンディングアピールは、
今年3月に円山公園周辺で行った5000人の大デモ(主催:バイバイ原発3・10京都)を引き継ぎ、
さらに大きなオール京都の行動を作っていこうと準備している
「バイバイ原発きょうと」実行委員会準備会が
毎週金曜日の関電京都支店前のスタンディングアピールに合わせてよびかけているもの
8月最後の金曜日、これまでにない大きな集まりで
大飯原発再稼働撤回、原発いらない、命を守れをアピールしましょう。



大飯原発“再稼働”が突き動かしているもの

2012年08月10日 | 原発ゼロ
京都で発行されている雑誌「ねっとわーく9月号」に書いたものです。

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大飯原発“再稼働”が突き動かしているもの

全原発停止から2ヶ月
5月5日、北海道泊原発3号機が定期検査で止まり、日本の原発全てが停止した。それから2ヶ月、7月5日に大飯原発3号機が再稼働(外部への送電開始)することとなった。
昨年の福島原発事故以降、国民は多くのことを見、大飯原発“再稼働”をめぐって私たちは、暮らしや子どもたちの命・健康に直結する、たくさんの「政治的現実」と直接向き合うことになった。
この間、「電力が足りなくなる」キャンペーンが行われ、「再稼働」をめぐって京都、滋賀、大阪などの首長の態度表明がたびたび発信された。期待する声も出たが、最終盤で態度が変わり「再稼働、関西の豹変」(6月1日:朝日)などと書かれた。「まあぼくは、事実上の容認だ」という橋下大阪市長の発言にはかなりの批判が出た。 
この間、原発推進発言でひんしゅくをかう米倉経団連会長は、今回も首長たちの「原発“夏限定発言”」に対して、「発電所の稼働をご存じない方の発言。住民や企業に安定的で経済性のある電力供給を考えるのが首長の責任だ」と述べ、原発死守へ、圧力をかけ続けている。
こうした中、野田首相は「原発を止めたままで、日本社会は立ち行かない。原発は重要な電源だ」と原発に固執する姿勢を鮮明にした。
一方、3月29日に首相官邸前で始まった「原発いらない、いのちを守れ」「原発反対、再稼働するな」の市民の抗議は、当初300人程だった参加者が1000人→2700人→4000人→12000人→45000人、そして20万人への爆発的な広がりを見せ、7月16日の「さようなら原発10万人集会」は炎天下17万人を集め、市民の大きなうねりを示した。
この2ヶ月間、大飯原発“再稼働”問題は、日本社会の中枢にどんよりとその“主座”を占めているもの達を私たちの目の前にさらけ出し、この社会をどうするのか、市民と有権者に突きつけている。そして、突きつけられた私たちは、いま大きく動き始めている。

目先の利益のための原発再稼働
再稼働をめぐって展開された「電気が足らない話」は、その数字が次々と変わり市民の間に「不信」を広げる一方、キャンペーンは、電力会社が狙ったような、「電気が足らないなら原発を」の方向には行かず、「足らないならみんなで節電を」の方向に進み始めた。このキャンペーンの矛盾は、節電が進み、電気が足りれば、「原発はいらなくなる」ところにある。 
だから、経過の中で、だんだんと本音があらわになる。関電などは「原発ノー府民相談会」の要請
に対して、「電力不足になるから再稼働ではない。『足りるなら不要』ということではない」と述べ(5月23日)、再稼働の“裏事情”が「原発なしで電力が足りてしまうと、資産半減、利益も半減」など、会社の利益のためであることが語られるようになる。
6月9日の朝日新聞も「野田首相が原発再稼働を急ぐのはなぜか。『電力不足』をさかんに強調しているが、原発ゼロが続いて電力会社が経営難になるのを恐れているからだ。再稼働の裏には、政府や電力業界の『損得勘定』がある」と厳しく書いた。
京都大学の植田和弘教授が、これについてズバリ指摘している。(6月2日「朝日」オピニオン)
「関電幹部は大飯原発を再稼働させたい理由について『夏場に電気が足りないから』とは決して言いません。『安全だから』動かすという風に言うんです」「『足りないから』だと、暑い時期だけ一部の原発を動かせば済む話になる。そうじゃないんです。関電は全ての原発を動かしたい。その背後には経営の問題が透けて見えます」「この夏を原発なしで乗り切れたら、原発不要論が強まるでしょう。『原子力を基幹電源として維持し、電力会社の経営を助けたい』。経済界から出ているそんな声に今、政府が懸命に応えようとしているようにしか見えません。…目先の利益のために安全を削る、こうした構図こそ、あの原発事故の背景にあったのではないでしょうか」
この「経営問題」に応え、野田首相は「原発なし『日本立ち行かず』」(日経6月9日)と述べたが、それはわかり易く言えば、「原発なしでは『経営、立ち行かず』」という“脱原発”からの撤退宣言だった。

あからさまな道理なき政治
野田首相は6月8日の“大飯再稼働”の記者会見で、「福島を襲ったような地震、津波が起きても、事故を防止できる対策と体制は整っている」と述べたが、国民誰もそう思ってはいない。
すでに指摘されているように、福島第一原発であれだけの大事故を起こしたのに、その検証はまだ殆どされていない。“大飯再稼働”とは、大事故を起こしたドライバーが、罰も受けず、事故の検証もされないまま、荷物を運ばないといけないからと、路上に戻ることと同じだ。
「30項目の安全対策」というが、大飯3,4号機のベントは「仕様・設計検討に着手済み」、免震事務棟も「設置までの緊急時対策所及びその代替指揮所を確保ずみ」というレベルで、現実の事故には全く対応出来ない。
福島原発事故で被災した井戸川克隆双葉町長は、大飯原発再稼働の動きに対して、「再稼働は首相が何をチェックし、どう結論に至ったかのプロセスを全部国民に示してからではないか」「防潮堤のかさ上げを終えないまま再稼働に突き進むなら、私たちの今につながる」と語ったが(5.22「京都」)、道理もなく原発再稼働に突進する政治は、一部の財界や原子力村のメンバーを除いて、国民の支持を得られないものに、ますますなっていくだろう。無理を通して、道理を殺せば、私たちの命や暮らしが潰される。こんな事態を決して許してはならない。

意志表示する私たち
これに対して、意志表示する市民の動きはこれまでにないものとなっている。6月29日の「再稼働反対」官邸前アピールは空前の規模に膨れ上がり、京都でも同日、急遽取り組まれた関西電力京都支店前のスタンディング・アピールには300人以上の市民が参加、一人一人がその思いを行動であらわした。 
こうした行動は、「企画」ではなく、市民が大地から沸きあがるようなものとなっている。7月16日、私たちは「10万人集会」に連帯する関西電力京都支店を二周するデモを行ったが、「こうゆう場を作ってくれて、ありがとう」とお礼を言われてしまった。私たちは「場」を作り、市民がその「場」で自らの意志を表明する主役となる。
6月29日の関電前行動に関わったが、少しだけ紹介したい。
きっかけは、バイバイ原発のML(メーリングリスト)上に流された6月22日の官邸前アピール行動の感想文。「最終的な参加者は4万5千人…アラブの春の『ジャスミン革命』に擬えて官邸前抗議を『紫陽花革命』と呼ぶ参加者も現われた」との熱い感想が紹介され、最後に、「京都の私たちは、・・・<毎週金曜日は、関電京都支店包囲>ぐらいやりますか?」と控えめな一行が書き込まれた。
それにNさんが「29日、京都でもやりませんか?17日の福井行き以来、京都で何か表現方法はないかと思っていました」と応え、私も「面白そうですね」と返事した。続いて3時間後、最初の投稿者から「東京官邸前アクションと大阪関電本店前アクションに関して(京都でどうする?)みたいな話題もあがりました。(でも、私たち、余力あるかしら?)…」「一度試してみたい気もしますが、皆さんの参加、参画のお返事がないと踏み切れない状況です」。こられる方が「もしも50人おられるなら、29日夕方に、京都支店L字包囲は可能…ここは、皆さんのお気持ちひとつです」とメール。
言いだしっぺも、少し不安。しかしその後「私も50人の一人になります」「学生4人で、官邸前とつながる京都金曜行動ができたら良いななどと話してました。ぜひやりたいです」「(仙台からの引越し者です)みなさまのお仲間に入れていただけたらうれしいです」「賛同します。29日、50人の一人になります。京都でやれること!やって行きましょう!!」「やりましょう」「学生への呼びかけはまかして下さい」…と、「私もやります」メールが次々とML上に溢れた。このやり取りに関わった人は 13人だったが、一人一人のメールには、その人の意志や励まし、温かい賛同の思いが込められていた。こんな中で、アピールの「場」づくりが決まった。

これは、「ともだち革命」
29日の関電前で私の隣に立った女性が、「友達から“関電前”についての沢山のメールをもらいました」と話してくれたが、“ああ、取り組みが決まってからの4日間で、主催者はたくさんの市民に変わって行ったんだなぁ”と思った。ここに来れない人も、これはぜひ応援しようと、あちこちにメールを送ってくれている。官邸前でも同じ動きが起こっているんだ、と思った。
いま、私たち市民は、ML上でもツィッターでもフェイスブックでも、自分らの思いを語りながら、迷いもあるけれど、それを交流しながら、励まし合い、これらを化学反応させ市民の意思表示・行動に発展させていっている。この世界では当たり前だが、“命令”は意味をなさず、みんなが「主体者である」ことに共感し一体化した時、大きな市民の意志表示が生まれている。これは、“ともだち革命”だ。この動きが、さらに全国に広がり、50万、100万の規模になった時、私たちは新しい日本をつくる出発点を、必ず開くことになる。

(12.7.19)北山の自然と文化をまもる会代表幹事 榊原義道


NHKスペシャル「黒い雨・67年目の真実」は必見

2012年08月06日 | 原発ゼロ
「黒い雨・67年目の真実」(NHKスペシャル)を見た。
新聞番組欄のリードは
「1万3千人の被爆者データが出現。放射線と病気の関係は。調査めぐる米の思惑」

赤旗新聞の「試写室」でこの番組が紹介されている。
「黒い雨ー原爆投下直後に広島と長崎に降った、放射性物質を含む大粒の雨である。これまでこの雨に関する公的な調査データはないとされてきた。ところがこれが存在していたのだ。アメリカの原爆傷害調査委員会(ABCC)が1950年代に行った聞き取り調査の記録が、日本の放射線影響研究所に眠っていたのである。1万3千人の被爆者が黒い雨について具体的に証言していた。・・・・」

番組の中で、爆心地から4.9キロ程のところで被曝した
栗原明子さんの一言が印象的でした。
「体験している人、たくさん知ってるのに、矛盾してる」
今、「福島原発事故の”影響”」についても
同じことが起こっていると感じました。

栗原さんは、原爆投下後、市内を歩き被曝
櫛で髪をとくと髪がぱさっと抜けてくる脱毛など急性症状が現われ
その後も貧血、白内障などを患ったが
「被曝(放射能)の影響は認められない」

それに対して、上記の言葉でした。
自分に起こったようなことは、まわりでたくさん起こっていたのに、”おかしい”。

当時アメリカ政府は
原爆の放射能の影響を極力隠そう、抑えようとしていた
「放射能の影響の”過小評価”」が
非常に巨大な力で行われたことが明らかにされています。
今も、こうした大きな動きの中で、
「福島第一原発事故の放射能の”影響”」を見なくてはと思います。

放送を見ながら、ぜひ再放送をと思っていましたが、
8月14日(火)の午前0時50分~1時39分に行われるそうです。
深夜ですね。しかし、必見です。

「脱原発報道」…打ち切りの危機?続けてほしい、毎日放送「たね蒔きジャーナル」

2012年08月01日 | 原発ゼロ
本日の「朝日」
「脱原発報道…打ち切り危機」と
「原発問題を積極的に取り上げ、脱原発派の間で話題のラジオ番組、毎日放送(大阪市北区)の『たね蒔(ま)きジャーナル』の打ち切り検討」について報じている。
「31日には聴取者らが放送局前に集まり、存続を求めた」

「たね蒔きジャーナル」は京都大学原子炉実験所の小出裕章助教もたびたび登場
脱原発の積極的な報道を貫いている。
(「たね蒔きジャーナル」は2009年10月に始まり、平日午後9~10時に放送中の報道番組。毎日放送のアナウンサーが司会を務め、様々なゲストと共に時事問題を幅広く取り上げてきた。東日本大震災後は原発報道に力を入れ、危険性を訴える京都大学原子炉実験所の小出裕章助教の解説などを伝えている。)
「テレビの視聴率に当たる聴取率も堅調」とのこと。

こうゆう番組には、必ず「圧力」が加わるんですよね。
31日午後には、打ち切り検討を聞きつけた聴視者がネットで呼びかけ合い、放送局前に約20人が集まり「やめないで」と書いたプラカードを掲げたとのこと
「やめないで」アピール、もっと広げたい。


29日、国会大包囲に連帯する京都関電ぐるぐるデモ

2012年07月30日 | 原発ゼロ
29日の「7.29脱原発・国会大包囲に連帯する、ストップ大飯原発‐京都アクション」
暑かったですが、頑張りました。
今回は、少し日も落ちた時間の”関電ぐるぐるデモ”
380人の参加で盛り上がりました。

6月29日から始まった
関西電力京都支店前のスタンディングアピールもすでに5回を数え
7月16日の「10万人集会連帯デモ」と本日のデモを加え
関西電力に対する抗議行動も少しづつ広がってきています。

実は、このデモのお知らせビラまきを、同志社大学の小出さんの講演会でしていた時、
岩倉の地下鉄国際会議場駅近くに住んでおられるという女性が、
「今日、デモですか。私はデモに参加したことがないのですが、私たちが動かないとね。
今日は、小出さんの書籍を買っていて重いので、一度荷物を家に置いてから行きます」と言ってくれました。

やぁ、関電前の金曜日アピールも、もっと沢山の人に知らせないと、と思いました。
続くことは力だと思っています。
そして、その人たちがさらに沢山になることは、
いっそう大きな力になると思っています。
次も、盛り上げていきましょう。


7.29脱原発「国会大包囲」に連帯し、ストップ大飯原発‐京都アクション

2012年07月20日 | 原発ゼロ
7.29脱原発「国会大包囲」に連帯して
「ストップ大飯原発‐京都アクション」をします。
お近くの方、ぜひご参加下さい。
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7.29脱原発「国会大包囲」に連帯するストップ大飯原発‐京都アクション

7月16日の「10万人大集会」に続いて、7月29日に脱原発「国会大包囲」が行われます。京都でもこの行動に連帯して、「ストップ大飯原発‐京都アクション」を行います。原発は、私たちの持続的生存とは相容れない存在です。原発ゼロの社会をつくるため、市民の意志を示しましょう。そして動きを広げましょう。「ストップ大飯原発-京都アクション」に、ぜひご参加下さい。 (拡散希望)
 ●7月29日(日)午後6時30分集合-6時40分デモ出発
 ●集合場所:JR京都駅 ビッグカメラ西側の公園
  コースは、関西電力京都支店を周回する”ぐるぐるデモ”です。 
お一人お一人の「原発いらない」「いのちを守れ」の思いを込めた、メッセージボードやアピールできるものをお持ちください。太鼓や楽器など歓迎です。デモはいつもの通り、非暴力・平和デモです。

京都の市民 有志
連絡先:榊原義道(y2sakaki@yahoo.co.jp  090-9624-6529)
   佐々木佳継(ysasaki5687@yahoo.co.jp FAX075-701-1044)




民主党3名の参議院議員、「再稼働」で離党

2012年07月18日 | 原発ゼロ
これも本日各紙
民主党の3人の参議院議員が大飯原発再稼働問題などで離党届けを出したことを報じている。

「離党届を出した参議院議員の谷岡郁子、行田邦子、舟山康江の3氏に国民新党を離党した亀井亜紀子参議院議員を加えた新会派『みどりの風』は、当面三つの課題の一つに『原発ゼロ社会の実現』を挙げた」
「谷岡氏は17日に記者会見で、毎週、首相官邸を取り囲む大規模なデモにも触れ、『当事者意識に目覚めた国民の皆さんと新しい日本をつくっていかないといけない』と語った」
4氏は「『原発ゼロ社会の実現」』ともに『反TPP』のほか『消費税増税を柱とする社会保障・税一体改革関連法案に反対』を重点政策に掲げることも表明した」とのこと

彼らも語っているが
「官邸前行動」「電力会社前アピール」など、私たちが行っている意志表示が、
政治に大きな影響を与え始めていることをしっかり心にとめたい。

それから離党した皆さんに
「原発ゼロ社会の実現」「TPP反対」「消費税増税に頼らないで社会保障を充実させていく道」は、
必ず日本の財界やアメリカ政府の思惑とぶつかることを覚悟して、
これに負けない意志と政策を持ってほしい。

民主党は間違いなく泥舟状態になっていくだろう。
その時、議員の皆さん、
こちらの船から、見栄えだけ替えた「あちらの船」に簡単に乗り移るとことだけはやめてほしい。
それは、目先を変えて有権者を騙すだけのことだ。
それは、国民の本当に切なる思いを踏みにじる。

これから自民党と同じになってしまった民主党を去る議員の皆さん、
「国民の生活第一」は、経団連やアメリカ財界・政府の思惑とぶつかることをしっかりと見据え、それを国民(の運動)とともにどう抑え、着実に前に進めるか、
選挙での当選だけでなく、
覚悟を決め、知恵を働かせ、当たってほしい。政治にはその役割がある。