上記の見出しは、東京ロイターの15日で
これが判り安い。
「2号機の再稼働は絶望的」で「今後は2号機の廃炉に関して同社(原電)と株主である電力会社などの判断に焦点が移る見通し」と
「原子炉直下に活断層があると認定するのは初めて」
「規制委の島崎邦彦委員長代理は、評価会合の結びで、『安全が低い状態を改善する第一歩を踏み出すことができた』と強調」
「規制委は昨年12月に現地調査を実施し、同月の第一回評価会合で、2号機直下にある『Dー1』とよばれる破砕帯画活断層であるかどうかについて、『活断層である可能性が高い』との見解で有識者5人が一致。15日までに5回の評価会合が行われたが、活断層の可能性が否定出来ないとの見方は崩れなかった。2号機原子炉建屋から約200m離れた同原発敷地内には『浦底断層』とよばれる、4000年前よりも新しい時期に動いた『第一級の活断層』(原子力規制庁)があるが、評価会合ではD-1破砕帯が『至近距離にある浦底断層と同時に活動する恐れがある』と指摘された」
「報告書では、『今後、新たな知見が得られた場合、(判断を)見直すこともありうる』としたが、問題の断層について、
『後期更新世(12‐13万年前)以降の活動を否定する客観的データをそろえることが必要』と、
日本原電側に活断層でないことの証明責任があると結論付けており、規制委の判断が覆る可能性は低いと見られる」と
そう、「証明責任」は原電側にある。
「毎日新聞」も一面トップで書いたが、
紙面の一面に「原電は徹底抗戦」の見出し
記者会見では、同社の浜田社長が「結論ありきで、公権力の行使に携わる規制当局として誠に不適切。容認できない」と述べたそうだ。
ひどい記者会見だが、3点、思う。
①、「不適切」というなら、「活断層である」ことの判断を覆す、反論を行うべき。「これまで原電側の説明で、判断を覆すようなデータは示されず」(毎日)だ。
②、それでも「自己利益」徹底追求の電力会社は、
規制委員会ではないが、社会的に「規制」する以外ない。
この点では、政治が大事で、規制する仕組みとが重要。
今回の件について、はからずも島崎邦彦・規制委員長代理が
「今回の結論に至った背景について、『組織が推進側(経済産業省)から切り離されたことが一番大きい』と強調した」(毎日)
③、それにしても、「原電は徹底抗戦」の見出しを見て、3.11原発事故における「東電」の対応が頭に浮かぶ。
「カウントダウン・メルトダウン」(船橋洋一著)を読んでほしいが、
全く同じ”思想”、東電利益至上主義の実体がリアルに語られる。
上巻の458p
「15日、燃料プールへの放水が重大な局面となっているのに、東電はなお電源復旧にこだわった」と、その時の状況がレポートされている。
その席にいた関係者のびっくりした思いが書かれる。
<電源が戻るのであれば、メリットはそっちのほうが大きいかもしれない。ただ、放水は菅総理が、命がけでやっている。それを知ってか知らずか、しゃあしゃあと放水より電源だとこの人は言う。鈍感と言うのか身勝手というのか・・・>
その「身勝手な人」とは、「勝俣恒久東電会長」
その場は、原発事故が進行中の、東電での午後11時からの緊急会議
参加者は、「東電の勝俣恒久会長、武藤栄副社長、技術担当」、政府側は「細野、長島、前田、梅津、それに廣中と課長、細野の秘書官の小沢典明(経済産業省出身)」
政府側も、自衛隊関係者もびっくり
私も読んでいて、あきれ果てた
東電も原電も、「時代にあわない」