阪口直人の「心にかける橋」

衆議院議員としての政治活動や、専門分野の平和構築活動、また、趣味や日常生活についてもメッセージを発信します。

定額給付金の2兆円、私なら…!

2009年01月12日 22時41分55秒 | 政治
 この3連休は、ひたすら雪と雨と強風の中で立ち続けた3日間でした。えべっさん、そして成人式の会場をハシゴして挨拶まわりをし、その合間は、ひたすらマイクを持って「定額給付金の2兆円、私ならこう使う!」と街頭演説で訴えました。

 さて、明日、第二次補正予算が採決されます。自民党からの「造反」は離党を表明した渡辺喜美元大臣のみ。日頃、定額給付金に反対の意を表明されている方々はどうするのでしょう。あくまで政治的意志を貫くのか、これまでの姿勢はポーズだったことを曝してしまうのか、注目して見守りたいと思います。

 さて、寒空の下で立っていたお陰で、多くの方々と意見交換ができました。皆さんが違和感を感じているのは、与党の議員からは、1万2千円を「パーっと使う」ことを奨励するようなコメントが多かったことです。

 今や国民の8割前後が反対する定額給付金。1万2千円もらったとして、雇用も医療も年金も不安では、とても消費を増やす気分にはなれないでしょう。まして、すでに総理は3年後の消費税増税を明言しているのです。

 オバマ新大統領は「グリーン・ニューディール(緑の公共事業)政策」を提唱しています。環境関連の技術開発と人材育成に予算をつぎ込み、税制の支援をして21世紀の日本の基幹産業に育てる。私は、それが、一番価値を生む将来への投資だと思います。

 また、民主党が提唱している農業の戸別所得補償への予算は約1.1兆円。半分の予算があれば、日本の農業を救うことができるのです。

 また、農村の過疎化対策として、若者の定住を促進するための支援なども有効でしょう。私自身、カンボジアやモザンビークでは、国連の平和維持活動のため、陸の孤島のような少数民族の村に住んで活動していました。そこに私たちが住むだけで、様々な波及効果、経済効果をもたらしたはずです。

 例えば、青年海外協力隊の国内版のような組織を作り、「過疎対策相談員」「農業指導員」「地域のブランド作り」など、地域の問題・課題を解決するために仕事をしながら住んでもらうのです。もちろん、希望すれば、その後も住んでもらいます。雇用対策にもなるし、お年寄りの方々にも、やる気を持った若い方々の存在は大きな励みになることでしょう。

 また、「消えた年金、消された年金のチェック」などの作業をしてもらうのもいいかもしれません。これも、雇用対策にもなり一石二鳥。過疎の村に住んでやれば一石三鳥です。

 とにかく、緊急の問題解決、未来のための投資など、有り余るほどの政策課題があるのに、2兆円もの大金を選挙用のバラマキに使うだけとは! 一刻も早く、国民の声が届く政治に変えなくてはなりません。 


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