子供はかまってくれない

子供はかまってくれないし,わかってくれないので,映画と音楽と本とサッカーに慰めを。

キリンチャレンジ杯 日本VSグアテマラ【2:1】

2010年09月07日 22時23分38秒 | サッカーあれこれ
香川と乾の元セレッソ・コンビ。岩政・槇野の新顔CB。細貝・橋本の老若ボランチに,森本・本田の欧州組のアタッカーコンビ。
パラグアイ戦とは6人が入れ替わったが,それぞれの特徴を考えるとなかなか面白いメンツが揃い,格下相手とはいえ,どんなアタックを見せてくれるのか興味は募った。

北中米カリブ海地域に所属し,まだワールドカップ出場経験のないグアテマラは,それなりのプレスとそこそこの個人技と強いシュートの意識を持ったチームだったが,その最終ラインは至る所に穴が空いていた。それを見逃さなかった日本代表は,本当はパスの出し手ばかりのチームではないのだ,ということを証明しようとするかの如く,次々にその穴に飛び込んだ。

そんなフリーランニングに縦パスが通った瞬間は数え切れないくらいあったのだが,ゴールネットを揺らしたのは,本田から香川へのパスが結果的に森本のシュートに繋がった2点目だけだった。完璧にラインを破りながら点が奪えないとこうなるというショウケースのような試合となってしまったのだが,「縦に飛び込んでパスを受ける動き」という,日本代表ではついぞ見ることのなかったプレーの連続は,新しいチームのスタートを言祝ぐ鐘の音のようだった。

本田は動きに連続性と切れを欠き,軽いスランプに陥っているように見えた。香川もパラグアイ戦とは別人のようにミスを繰り返し,乾もせっかくのホームでの晴れ姿にも拘わらず,リズムを取り戻せないまま前半で退いてしまった。
その一方で,2得点を挙げた森本は,同じセリエAに参入した長友の素晴らしいクロスに合わせた先制点のヘッドで,欧州基準の決定力を見せた。
また2戦連続で先発した細貝は,このまま成長を続ければ間違いなく阿部の後継者になるであろうことを,サポーターに印象付けた。久々にアイドル的な要素を兼ね備えた代表選手として,中盤の潰し屋役と併せてルックス・パートをしっかりと支えていって欲しい。

このチームが,ザッケローニが目指す「バランスの取れた攻守」を体現していくにはまだ時間がかかると思われるが,協会の失態を埋め合わせるような数多の縦へのフリー・ランニングが,新しい日本代表チームの特徴として定着していけば面白い,と思わせるような光はあった。これを本物の輝きにしてくれれば,2億円/年は高くない。かな?


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