子供はかまってくれない

子供はかまってくれないし,わかってくれないので,映画と音楽と本とサッカーに慰めを。

2017年J1リーグ第34節 札幌 VS 鳥栖【3:2】

2017年12月02日 18時30分58秒 | 北海道コンサドーレ札幌
開幕から5試合を終えて勝ち点が5に届かなかったチームの残留というのは,過去に例がないとのこと。そんな重たいジンクスを打ち破った札幌の後半戦の戦い振りは,見事と言うしかない。2001年の岡田監督の下での残留から16年。決め手は外国人助っ人二人の八面六臂の大活躍だったとは言え,「昇格と残留の繰り返し回数1位のエレベーターチーム」という有り難くないニックネームで呼ばれても反論できない札幌にとって,チーム一丸となって残留を勝ち取ったことは,この上もなく大きな功績だと褒め称えたい。

今日の試合もジェイと都倉のゴールで先制しながら追い付かれるという,ホームでついこの間,見せられたばかりの悪夢(第27節:新潟戦)とまったく同じ展開になってしまったが,それでも最後に突き放せたのはチーム自体の地力とサポーターの声援,そして何よりも残留争いゾーンで留まっていてはいけない,というチームを取り巻く熱い空気の為せる業だったように感じる。
試合終了後に行われたサンクス・ウォークの時に,来季から指揮を執るミハイロ・ペトロビッチのコメントがヴィデオで流れたが,その直前に四方田監督が「今朝,来季からのヘッド・コーチ就任を決断した」とファンに明かしたのも,チームのステージを一つ上げるために必要なものを冷静に見極めたからに他ならない。

サンクス・ウォークの時には,シーズンの途中で早坂にも移籍の誘いがあった,という裏話も披露されたが,ジェイ,チャナティップ,そして福森という今のチームの柱が来季も残れば,そのキャンパスにミシャが描く新たな構図の絵が,いつか岡田元監督が話していた「世界に誇れる北のビッグクラブ」というイメージを具体化するための第一歩となる可能性は充分にあるだろう。
勿論,残留に必要と言われる1試合当たりの平均勝ち点「1点とちょっと」を,優勝争いに必要な「2点とちょっと」に引き上げるのは容易なことではない。けれども本日の動員数2万8千人弱の観客が毎試合札幌ドームに駆け付けるようになれば,今日のような試合を積み重ねることによってACL出場圏内を目指すことだって夢ではなくなるだろう。
四方田監督の英断が大きな実を結ぶことを心から祈ると共に,チームを離れることが確実と言われる石井,増川,金山,ヘイスに,感謝を捧げたい。残るメンバーも含めて,チームのスローガン「WE LOVE A CHALLENGE」の精神で新たなシーズンと新たな人生を。


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