映画とライフデザイン

大好きな映画の感想、おいしい食べ物、本の話、素敵な街で感じたことなどつれづれなるままに歩きます。

千葉法務大臣  何で入閣?

2010-06-09 09:14:32 | Weblog
先日エールを送った菅新内閣
それなりに期待できると思う。ただどうしても理解できないことがある。

何で千葉景子法務大臣を入閣させたのか?
なんせ大臣になってから一度も死刑執行を承認していない。
これってどう考えても日本の治安を悪くしているとしか思えない。
明らかに職務怠慢である。

昨日大阪池田の小学校殺傷事件が9年たつという話をやっていた。
あんな奴でも死刑しないんですか?
といいたい。
死刑は凶悪犯罪の抑止のためにあるのである。

そもそも旧社会党の連中は福島瑞穂をはじめとして、人間のクズのかたまりだ。
民主党の中である特定のグループをつくっているかもしれないが。。。
早く何とかして欲しいなあ!菅さん
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しとやかな獣  若尾文子

2010-06-05 04:50:01 | 映画(日本 昭和35年~49年)
「しとやかな獣」は若くして亡くなった川島雄三監督による若尾文子の代表作と世間で言われる作品だ。でも観てみると若尾文子がたいして活躍しているわけではない。団地に住む伊藤雄之助、山岡久乃の詐欺師まがいの夫婦の振る舞いが中心だ。その息子と娘も両親と同様の体質で、お互いだましだまされながら生きている社会の底辺を描いた作品だ。

伊藤雄之助と山岡久乃が住む団地に息子の会社の上司である高松英郎が訪れる。会社の経理係の若尾文子も帯同している。夫婦の息子が集金したお金を使い込みしてしまった。親に責任持って返せと高松が怒鳴り込んできたシーンからはじまる。
うちの息子に限ってこんな悪いことをするはずがないと両親はいうが、会社の集金した金の流用は両親もわかっていた。確信犯である。親も一部を懐に入れ、息子は女に貢いでいた。
その手の話がずっとつづく。息子と女性事務員である若尾はできていた。若尾文子は身体を武器にして、男から金を巻き上げる。でもそれは息子だけではない。会社の上司の高松ともできていた。そして貯めたお金で旅館を開店させることになっているが。。。。

この時代の若尾文子は悪女が得意だ。
でも正直おもしろくなかった。傑作という人がいるが、どうかと思う。しかも非常に不快な映画だ。
だらしのない人たちを描いていて、この当時の社会ってこんな程度だったのかなと思うと気味が悪い。昭和30年代半ばとなると、まだ戦後のどろくささが残っていて、社会的なモラルが崩れていたのかもしれない。自分が生まれたときの日本は泥臭かったんだ。

観ていて気分が悪くなった。最低の人物像ばかり映したのだと思うけど。。。

ただこのころの若尾文子は確かにきれいだ。夏物の着物を着こなす姿が粋で素敵だ。
「女は二度生まれる」の方がもう少しマシな気もするけど。。。。。
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アザーマン  リーアム・ニーソン

2010-06-04 05:47:53 | 映画(洋画 2006年以降主演男性)
リーアム・ニーソンとアントニオ・バンデラスにローラ・リニーが加わり、主演級3人がロンドンとイタリアを舞台に演じる愛情サスペンス映画である。日本未公開であった。リーアムニーソンが妻の携帯電話の留守電を聞いてしまい妻の素行に疑いを持つという題材である。イタリアの風景がきれいであった。

リーアム・ニーソンはIT系企業の経営者である。売れっ子の靴のデザイナーであるローラ・リニーとは仲のいい夫婦であった。そのローラの携帯電話の留守電を聞いてしまう。
「電話しない約束であったが、どうしても会いたい。」
そういう男からの電話であった。その後彼女のパソコンを開くと新着メールがきている。ラルフという男からだ。どうしても会いたい気持ちを伝えるメールが来ている。驚いたと同時に憤慨した。勝手にもう逢えないと返事をしてしまう。
彼は仕事の職権を利用して、社内の従業員にメールアドレスから相手の個人情報を割り出すように依頼する。
その結果、男はミラノに住む男アントニオ・バンデラスだということが判明し、リーアムは彼のところへ向かうが。。。。



話はサスペンスタッチで展開する。
自分自身途中までだまされていた。何にだまされていたかはネタばれで言えない。
それがわかると同時に何だということになる訳だ。
ローラリニーは「私がクマにキレた訳」でセレブ女性を演じた。
ここでも売れっ子デザイナーを演じる。ある意味セレブだ。でもこの映画の方が彼女らしいキャラクターだ。かわいらしい。
リーアム・ニーソンとアントニオ・バンテラスは普通かな?
そんなに込み入ったストーリーではないので活躍の場が用意されているわけではない。



映画にコモ湖がでてくる。北イタリアの湖だ。
美しい湖で、ディオールの生産地などでファッション界にも縁がある場所らしい。
ローマ帝国シーザーの時代から保養地になっていたらしい。
その湖が映画のキーワードになっている。。
一度行ってみたい。
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愛情物語  タイロン・パワー

2010-06-03 20:06:43 | 映画(洋画 69年以前)
タイロンパワーが成り上がりのピアニストを演じる物語。原題はモデルのピアニストの名前のまま「エディ・デューチンストーリー」である。最初の妻を当時人気絶頂のキム・ノヴァクが演じる。

ボストンのピアニストであるタイロンパワーは、ニューヨークのクラブのバンドマスターを訪ねてきた。バンドマスターがボストンに来た際、ピアノがうまいから来いよと言われ、空約束を本気にして、どびこみで来たのである。
ところが相手にされない。
やけくそでピアノを弾き始めたら、非常に美しい音色をだす。それを聞いていたセレブのご令嬢キム・ノヴァクが音楽に魅せられて、ちょっとクラブで使ってみたらとバンドマスターに頼む。使ってみたら非常にいいセンスをしている。最初はメインバンドの合間との演奏とのことだったが、次第に頭角を現す。
ショパンの「ノクターン」を現代風にアレンジしたテンポ良いピアノが好評で、社交界の紳士淑女が集うクラブで名を上げていく。クラブに出入りしているブルジョアの娘キム・ノヴァクと良い仲になっていきやがて二人は結婚するのであるが。。。。



ピアニストを演じるといっても、演奏する際は鍵盤をたたくところをクローズアップさせて本物のピアニストが弾くのが通例。ここでもそのようだ。
しかし、映画ではタイロンパワーがいかにも弾いているように見える。
彼の履歴を見るとピアニストだった形跡はないけれど、もしかして本気出して練習したのかなあ
物語では割と悲しいことがあったりするんだけど、そんなに暗いムードが出ない。
メインは古きよき時代の社交界ダンスミュージックでテンポがいいので聞いていて楽しい。

まだまだ映画全盛の時期のいい映画である。
キム・ノヴァクもここでもきれいだ。
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ユダヤの商法  藤田田

2010-06-01 05:25:47 | 
先週品川の家に寄った時、庭の木が伸びていて新緑がもっさりしていた。親がなくなってから、草木がやたらに育つ気がする。花も咲く。
父親の書斎であった部屋から、古い本をぬき去った。
「ユダヤの商法」である。これは大ベストセラーであった。
日本マクドナルドの創始者藤田田が書いた本である。

銀座が祝日に歩行者天国となったあと、銀座三越の1階で「マクドナルド」がオープンした。こういう文化が日本で行き渡るのか恐る恐るのスタートであったと思う。
結果、銀座の「マクドナルド」はすさまじい動員力だった。
そのあたりの事情も書いてある。
自分も何かにつけよく行った。
自宅からは都営地下鉄に乗っていけば近いので、銀座は近い存在だった。夕方放送の「ぎんざnow」をライブで観るため、銀座三越の屋上で並んだ。「キャロル」も生で聴いた。
皮のジャケットに身を包んだ若き日の矢沢はかっこよかった。

この本は中学生の自分も読んだ。
ここで書いてあるのは、契約社会であるユダヤ人の振る舞いと、「女と口」で儲けろというユダヤ人、そして藤田田のビジネス哲学が書いてある。今読み返して「78対22」の法則や「金持ちから流行が始まる」などの文面は今もって思い出される。

書かれたのは昭和47年である。
なんせニクソンショックのすぐ後である。貨幣価値も、サラリーマンの賃金体系もちがう。円切り上げ前のユダヤ人によるドル売りの話が書いてある。読んだ当時このあたりがよく理解できなかった。為替の仕組みが理解できなかったのである。
でもこの年になると文面が容易に理解できる。しかも今は為替を家庭のパソコンでトレードできる時代である。テクニカルタームがなじみやすくなってきた。
ドル切り下げ前から猛然とドル売りを日本に仕掛けている様子がデータを使って説明されている。本当にユダヤ系の人々は儲けたようだ。
90年初頭からの日本株の大幅下落の犯人はユダヤによる日本株売りと国債売りといわれたことを思い出した。ユダヤ系といわれるソロモンブラザーズ証券を中心とした、日経平均先物の裁定売りに振りまわされたのは事実だ。指数先物を利用するのに日本人がなれていなかった中、日本人皆大損の一方で大もうけしたと伝えられている。

本でほぼリアルに近い形でアメリカによるドル切り下げ(円切り上げ)の動きが書いてあるのは興味深く読めた。それこそ今人民元切り上げの論議が現在繰り返しされていることもユダヤと何かつながりがあるような感じがした。

たまには昔の軽い本も悪くない。
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