映画とライフデザイン

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映画「ニシノユキヒコの恋と冒険」竹野内豊

2015-01-15 05:31:04 | 映画(日本 2015年以降主演男性)
映画「ニシノユキヒコの恋と冒険」は川上弘美の小説を映画化した2014年公開のラブコメディ


キネマ旬報2014年ベスト10の10位に意外な映画がある。まったく見る気にもならなかった映画だが、一応見ておこうという感じ
「ゴースト」「居酒屋ゆうれい」など亡くなった人が、目の前に現れるというスタイルはたまにあるが、この映画はその亡くなった男が生前いかに女遊びをしたかというのを葬儀のときに娘?が1人の女性から聞くという話

主人公、ニシノユキヒコ(竹野内豊)が人妻のナツミ(麻生久美子)とその娘5歳のみなみに海辺のカフェでと3人であっているシーンからスタートする。ナツミは「もう会えないのね」とさみしがっている。本当は結婚して幸せになりたいのに、というニシノに、でもあなたには無理よねとナツミは言っている。


10年後、ニシノユキヒコは車にはねられて死んでしまう。
成長したみなみ(中村ゆりか)の家に幽霊が、突如やってくる。みなみには普通に「ニシノ」が見えるが、その後家に帰ってきたみなみの父にはまったく見えない。母ナツミはもうみなみと父のもとから姿を消していた。ニシノは自分が死んだら、ナツミのもとを尋ねる約束をしていたから戻ってきたという。


そのあと、幽霊のニシノに連れられ、みなみはニシノの葬儀にむかう。他の参列者からはニシノの姿は見えないようだ。
貧血で倒れそうになったところを介抱してくれた中年のご婦人サユリ(阿川佐和子)から、ニシノの過去の恋愛遍歴を聞きはじめる。サユリは料理教室でニシノに出会い、とりこになったようだ。でも他にも大勢とりまく女性がいた。
ニシノのかつての恋人カノコ(本田翼)がちょっかいを出すのと同時に、3歳年上の会社の上司マナミ(尾野真千子)が近づいてくる。二股のようにつき合っている時に、ニシノの隣室にいる昴(成海璃子)とタマ(木村文乃)も、猫がニシノの部屋に潜り込んできたことをきっかけに仲良くなる。
ニシノは彼女たちの欲望を満たし、淡い時を過ごす。しかし、女性たちは最後には必ず自らニシノのもとを去ってしまうのであったが。。。。


葬儀のロケが鳩山一族の大豪邸である文京区の「鳩山御殿」であるのが見てすぐわかる。ニシノの実家という設定だ。スゲエところでロケするなあと思っていたが、ロケハンティングが非常にうまい映画で、江ノ電が走る「鎌倉」の海岸近く、「新宿」の本屋、「御茶ノ水」の聖橋の横、「田町」のオフィス街や中央区の高層マンション横など映像センスにあふれる場所で映画を映しだす。

何より人気エッセイストでベストセラーを連発している阿川佐和子さんが出演しているのでビックリ。恋の物語だけど、彼女すでに60歳超えているのに、もう少し若く見えるので違和感はない。
この映画での竹野内豊との会話がどうもアドリブにしか聞こえない。たぶんそうだろう。


阿川から映画「カサブランカ」の話を持ち出すが、ハンフリーボガードの名前がでても、イングリッドバーグマンの名前が思いだせない。しかも「カサブランカ」を真顔で50,60年代の映画と言ってしまう。いくらなんでもシナリオあったらこうはしないよなと思い苦笑い。
ここで阿川さんがハンフリーボガードの役を本来演じることになっていた人は誰か?と竹野内豊に聞くシーンがある。映画俳優としてでなく、別の意味で有名になった人という形で疑問を投げかける。一瞬自分も考える。わからん??
正解は「レーガン」だそうです。

あとは本田翼と尾野真千子の恋の競い合いがおもしろい。
女たらしとわかっていても、ライバルの存在を知り、牽制しあいながらニシノに近づく。家ではちあわせもしてしまう。
そうしているうちに隣室の2人も絡む。
これだけもてりゃいいねえ。源氏物語でも意識したのかなあ??
ただ、いいよと他人に薦める作品ではないのは確かだ。

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