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映画とライフデザイン

大好きな映画の感想、おいしい食べ物、本の話、素敵な街で感じたことなどつれづれなるままに歩きます。

激突 スピルバーグ

2010-01-03 06:26:15 | 映画(洋画 89年以前)
スピルバーグの出世作。彼がまだテレビで活躍したころの作品だ。大型タンクローリーを追い越しただけなのに執拗に追い詰められる恐怖を描く。スリラーロードムービーと言うべきか?現在とは比較にならないくらい低予算で作られているはずだが、映画で見せる恐怖感は本当におそろしい。

主人公はある目的地に着くためにカリフォルニアの車道をひたすら走っていく。走っている最中に大きなタンクローリー車を追い越す。大型車が低速で走っていて、後ろについていると排気ガスが強烈に排出されるからだ。追い越した後、その車に再度追い抜かれる。そうするとまた低速で走る。じれったいなと思ったとき、運転手が手で合図する。先へいけよと。話が通じたなと追い越そうとすると、反対から対向車が来る。あわてて避けたが、大型車の運転手の猛烈な殺意を感じる。。。

この後約1時間10分程度主人公は執拗な攻撃を受ける。本当に怖いと思わせるシーンが次から次へと出てくる。運転手の顔はわからない。途中で入ったドライブインで食事を楽しむ数人の中で、それっぽい男性に声をかける。逆に言いがかりだとコテンパンに殴られたりする。
最後まで誰だかわからない。結末も最後まで読めない。

スピルバーグは、ジョーズで約1時間強サメの正体を明かさず次から次へと恐怖に誘う。それと同様に相手の正体を長時間さらさないのがポイントだ。
カメラが追うのは、ひたすら2台の車。フロントグラスに映る前の車と、バックミラーに映る後ろの車。よく日本で見るタンクローリーよりもはるかに大きな車体である。ダンプを2,3台くっつけたみたいな馬鹿でかいやつだ。
舞台は広大なアメリカの大地を通る道路であるが、それを非常に閉塞感がある空間にしているのも恐怖感を盛り上げる。
今ではきっとつくらないだろうが、たまにはスピルバーグに遊びで低予算のこんな映画を作らせてみたい。

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