▼ 思いやりは思いやりを生む。暗闇で体を温め合ううち、みんな一緒に助かるぞという連帯感が広がったという。「上を向いて歩こう」の合唱で睡魔に耐えた話はよく知られる。音頭を取った中島さんは、即興で2番の歌詞を替えた。〈幸せはバスの上に/幸せは水の中に……〉▼看護師を長く勤めた著者は振り返る。「自らをなげうって、無意識のうちに誰かのために行動できる人たちが、この世界にはごく当たり前に存在する。あの夜、私は64歳にしてそれを知ることができました」。極限を生き抜いての感慨である▼人間は細やかな善意だけで動くものではない。わが身はかわいく、世にはせこい敵意や鈍感があふれるが、人は助け合う本能を備えていると信じたい。お互い、最も賢いはずの動物に生まれてきたのだから。(引用)
《×××だが、×××と信じたい》
《お互い×××のはずの×××に生れてきたのだから》
こういう文章は、オカルト運命論である。
こういう文章を読むたびに、ぼくは、人生には新しいことがなにひとつ起こらないような気分になる。
*写真はヘルムート・ニュートン
《×××だが、×××と信じたい》
《お互い×××のはずの×××に生れてきたのだから》
こういう文章は、オカルト運命論である。
こういう文章を読むたびに、ぼくは、人生には新しいことがなにひとつ起こらないような気分になる。
*写真はヘルムート・ニュートン
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