<SF作家のレイ・ブラッドベリさん死去 「火星年代記」> アサヒコム2012年6月7日1時4分
「火星年代記」「たんぽぽのお酒」など文芸の香り高い作品で知られ、SFの叙情詩人と称された米国の作家レイ・ブラッドベリ氏が5日、ロサンゼルスで死去した。91歳だった。死因などは不明。
高校を卒業後、新聞売りをしながら各種雑誌に作品を投稿。1947、48年とO・ヘンリー賞を受賞し、短編の名手の名声を獲得した。
地球人の火星探検、植民記「火星年代記」(50年)では想像力と文章家としての力を見せた。短編集「10月はたそがれの国」(55年)、「たんぽぽのお酒」(57年)など、現代と未来、現実と空想の間を自在に行き来する詩的な幻想性に満ちた小説で読者を魅了した。「(SFとは)いまだ建たない都市について、その歴史を書くこと」を持論とし、長編「華氏451度」(53年)では、情報を徹底的に国家が管理し人々の自由な読書をも禁じた未来社会を描いた。トリュフォー監督によって映画化され、日本でも公開された。(ロサンゼルス)
★ 米SF作家ブラッドベリ氏死去。その古典的名作「火星年代記」を思う。地球人の入植で荒廃する火星。その果てにぽつんと取り残された男はロボットで家庭の談笑を作り、街のにぎわいの音をボタンで再生する。
その孤独。
(近事片々:その孤独:毎日新聞 2012年06月07日 13時35分)
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