今回の旅でも飛行機に乗りホテルに泊まった。
ぼくはしょっちゅう旅に出ているのではない。
国内だろうと海外だろうと。
しょっちゅう移動しているひとにとっては、その旅も具体的な日常の旅なのかもしれない。
だが、たまにしかそういうことをしないぼくにとっては、ある混乱があった。
ぼくはホテルから出て、“日本の街路”しかないことが不満だった。
ぼくには、イタリアの小さな街の街路が、待っているような気がしたのだ。
ぼくのようなひとを、どんなに外国かぶれのミーハーと呼んでくれても、かまわない。
なんの理屈もなく、ぼくは“あの街路”が好きだった。
もちろん“そこ”がたまに訪れ(たぶんもう訪れることがない)場所であることが、魅力だった。
歌をうたう;
ぼくの恋人をつかまえた
唇に宝石をもつ娘
ぼくの恋人をつかまえた
唇に宝石をもつ娘
彼女の髪は川のように流れる
すばやくゆっくりと滴る
彼女は雷鳴のなかで湯浴みする
妖精たちが彼女に従う
彼女は風のように歩く
銀色の毛の豹をつれて
彼女の思いは金色
彼女の瞳はエレクトリック・ブルー
彼女の思いは金色
彼女の瞳はエレクトリック・ブルー
彼女は夢見て眠る
ぼくときみの夢を
<T.REX:JEWEL>
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